Manners Maketh Man. マナーが紳士を作るんだ
キングスマンの名言、名シーンですよね。
この名シーンに良いジャケットの条件が隠れていたんです。
良いジャケットの条件てなんだろう?
色々ありますがざっとこんな感じでしょうか。
- 毛芯が接着ではない、毛芯と生地をハ刺しで縫い合わせている
- 良い生地を使っている(自然素材を使用している)
- 襟にヒゲがある(縫製に凝ってることが多い)
- 手縫いの箇所がある
詳しい方からすればあれもこれもとあるかと思いますが、今回は置いておいてください。
確かに上記も良いジャケットの条件になると思います。
ただ、本質的に良いジャケットの条件は
体に合うこと、ジャストサイズであること。
これに尽きると思うのです。
どれだけ細かいところまで拘ったジャケットも体に合わなければ意味がないのです。
そんなの当り前だろうという方もいるかと思いますが、斉藤さん。もいろいろなジャケットを購入してきましたが、先日目からウロコな出来事があったので今回こんな話をしています。
キングスマンから学べることって?
ブログ冒頭の名台詞のシーンで、コリン・ファース演じるハリーがパブのドアの鍵を閉めるシーンがあります。その際に腕を高く上げるんですが、後ろ姿が美しいんです。
何を言ってるかというと、通常下の写真のようにジャケットを着て腕を上げると腕以外も一緒に引っ張られてしまうんです。
それが映画のハリーが着用しているジャケットはほとんど引っ張られていないんですよね。
何が違うのか?
斉藤さん。が着ているジャケットが安物なんじゃないかって?
着用しているのはTAGLIATORE(タリアトーレ)というファクトリーブランドのジャケットでプロパー価格は10万弱だったと思います。
見た目のシルエットは非常にキレイで人にも褒められるんですが、肩回りに違和感があります。これはタリアトーレだけじゃなくて、今までに着用したラルディーニ、カンタレリ、LBM1911といったブランドも同じでした。
だから自分にとっての「キングスマンジャケット」を手に入れるにはビスポークしかないと諦めていました。
今夏出会った目からウロコのジャケットとは!?
今夏、セール時期にジャケットを買い足すべく、2つほど候補を選びました。
1つ目はLUIGI BORRELLI(ルイジ・ボレッリ)。シャツブランドとして世界的な名声を得ているブランドですが、近年トータルブランドとなりジャケットにも非常に力を入れています。
フル毛芯、多くの箇所を手縫いしているという拘り方。しかもセールで40%オフになっているというお値打ち感。
実際に見てきましたが非常にカッコいい。しかし、試着したところやっぱり肩回りに違和感が。
それでも即買いしようか悩みましたが、もう1つの候補を見て考えるべく思い直しました。
2つ目がRING JACKET(リングヂャケット)。日本の実力派ファクトリーブランドです。名前はもちろん知っていましたが、試着すらしたことがなく今回チャレンジしてみようと思いました。
ルイジ・ボレッリで試着した後にリングヂャケットに伺い、試着させていただいたんですが、本当に目からウロコと申しますか、感動しました。
試着したモデルは『RING JACKET MEISTER 206』だったんですが、襟は吸い付くようで肩に違和感もなし。試しに腕を上げてみたらスッとあがってビックリ。
今までパターンオーダーもしましたが、これほどしっくりと来たのは初めての経験でした。
あまりにも感動したのでいろいろとお話を伺ったんですが、斉藤さん。が何故インポートブランドを着て肩に違和感があるのか謎が解けました。
日本人の多くは、身体の背面よりも前面の筋肉が発達しているため、肩が前方に出ているという前肩体型をしているそうです。ここが欧米人と異なるため、インポートブランドを着ても着心地が半減してしまうとのこと。
なるほどねー!これはリングヂャケットで買うしかない!
っと思ったんですが、残念ながら大幅に予算オーバー。
最上位モデルのためセールもやらないとのことでした。
諦めるかと思ったんですが、伊勢丹では最上位モデルではないものの、ハンドメイドモデルもセールをするとのことだったので覗きに行くことに。
次回以降に続きます...。