今回はスーツをご紹介。スーツ好きなら誰もが認め、そして憧れる世界でも最高峰のスーツである「リヴェラーノ・リヴェラーノ」のスーツ。あきらかに分不相応ではありますが機会があって手にすることが出来ました。
リヴェラーノと赤峰幸生。
今回購入したのはお世話になっている赤峰幸生が2004年にビスポークしたもの。
先日行われていたAkamineヴィンテージセールで購入しました。
赤峰先生と出会ってからいろいろと教えを受けて、そしてお話しを伺ってきた中でとくに覚えているのがアントニオ・リヴェラーノ氏との交遊のこと。
2人で同じ部屋に泊まって夜遅くまで語り合ったこと。
アントニオ・リヴェラーノ氏の奥様が難病にかかってお見舞いをした話。
そしてアントニオ・リヴェラーノ氏の奥様の墓参りの話し。
めだか荘にはリヴェラーノのスーツ/ジャケットが多数あるのですが、フルハンドで仕立てられたスーツはいずれも素晴らしいものばかり。
今ではアントニオ・リヴェラーノ氏も80代半ばを過ぎて、最高額のテーラーと言われるようになっており、とてもじゃないですがオーダーなんて出来ません。
そんなリヴェラーノのスーツが、ヴィンテージセールで売りに出されたときに赤峰先生に聞いたんです。リヴェラーノ出しちゃうんですか?って。
「服は一杯あるし、大切にしてくれる方にバトンを渡していかないと。でも売れないでくれって気持ちもあるよ(笑)」
と仰っていて、是非1着購入させていただきたいと思った次第です。
リヴェラーノ&リヴェラーノのスーツ紹介。
チャコールグレーのストライプスーツ。
生地はヴィンテージのフォックスブラザーズのフランネルで、赤峰先生がイタリアに生地を持ち込んで仕立ててもらったとのことでした。
赤峰先生とはサイズが異なるので、これからお直しをしますが肩はやっぱり良いですね。これは日本人である赤峰先生のために仕立てているからだと思います。
ヴィンテージショップで有名海外ブランドのジャケットを着ると、どうしても肩に違和感があったのですがそれがありません。
何気に人生初のフォックスブラザーズのフランネル。
やはり1着は欲しいと、この秋冬にオーダーしようかと思っていたのですが、このスーツを手に入れたことで選択肢の幅が広がりました。
ジャケット
襟、襟裏、そしてラペル裏。
リヴェラーノは肩が特に特徴的だと思いますが、ラペルのロールも美しいですよね。
襟裏は襟ヒゲ仕様でラペル裏にはフラワーループもしっかりあります。
袖は4つボタンの本切羽。もちろん手縫いです。
ボタンを被せることを「重ねボタン」といいますがこちらベーシックな「並びボタン」ですね。
生地とボタンの雰囲気が伝わりますでしょうか。
フォックスブラザーズのフランネルはもうとにかく重厚です。今から冬が楽しみになってきます。ただ秋口はちょっと着れそうにないですね(笑)
ボタンは水牛ボタンでブラックだと思います。
トラウザーズ
ワンプリーツ。
ジップフライではなく、ボタンフライでベルトループありの仕様。
上の画像、この上品な光沢が素晴らしいですよね。2004年のスーツなのでもう16年前のものですが良い生地というのは時代を超えますね。
ヴィンテージの生地だとすると何十年前のものかわかりません。
スラックスの裾はダブルの5㎝です。
トラウザーズはあまり紹介するポイントがないんですよね。
赤峰先生といえばブレイシーズのイメージがありますが、こちらのトラウザーズはベルト仕様のためかブレイシーズ用のボタンはありませんでした。
まとめ。
いかがだったでしょうか。
今回はリヴェラーノのスーツをご紹介しました。
チャコールグレーとかブラックは写真を撮るのが難しい。ピンボケとか色味が上手く撮れなくて何度も撮りなおしました。うまく伝わるといいのですが。
リヴェラーノのスーツ。ヴィンテージセールで 225,000円 と決して安い金額ではありませんでしたが、アントニオ・リヴェラーノ氏が盟友である赤峰先生のために仕立てた1着です。お値段以上の価値は十分にあるのではないでしょうか。
今回は画像多めで重かったら申し訳ない。そしてリヴェラーノの特徴である肩の写真がなくて申し訳ないのですがこれはわざとです。
お直し後にまたご紹介しますし、その後に着こなしをやりますのでその際にしっかりとご紹介できればと思います。
自分の人生においてリヴェラーノのスーツはこれが最初で最後になります。赤峰先生からバトンを受け取ったわけですから大事にしていきたいと思います。
今回は以上です。ありがとうございました。