お待たせしました?‥ほとんどの人は忘れているであろう『リヴェラーノ』のスーツのお直しが完了しました。5月くらいにお願いしていろいろあっての10月です。納得のいく出来栄えですのでご覧ください。
世界中のスーツ好きが憧れる、世界一といっても過言ではないテーラー『リヴェラーノ&リヴェラーノ』。日本でオーダーすると100万円とも言われる超高額テーラーでもあります。
そんなリヴェラーノを赤峰先生から譲っていただいたのが今年の5月。サイズ的な問題もあってお直しに出しました。
そんじょそこなのお直しに出せる品物ではないので、お願いしたのは日本でも最高峰と言われる「SARTO(サルト)」の銀座店。
全面的にお直しをお願いしたのでかなり高額になりましたが、「雰囲気はそのままに自分のサイズに合わせて欲しい」という要望に応えていただきました。
サルトでご担当いただいた方も、赤峰先生の私物だったスーツをお直しするということでとても緊張されてました。いずれ赤峰先生にお見せしにいきたいと思います。そしたらこの記事にも追記しますね。
リヴェラーノのスーツをこうやって着こなしたい。
フォックスブラザーズの重厚なフランネル生地で仕立てられたスーツ。
赤峰先生がオーダーしたのが2004年なので、もう16年ほど着こまれたスーツですがとにかく素晴らしい。
サルトの担当者とも話をしましたが、生地も仕立ても最高のものなので、大切に着れば死ぬまで着られるでしょうと。あと40年は着られるスーツということですね。
そんなスーツをどうやって着るのか?
正直そんなにバリエーションはありません。そしてまだまだ試行錯誤していますが、まずはご覧ください。
タイドアップスタイル。
まずは前提と言いますが、ジャケットを脱いだところ。
お直しをお願いするときにブレイシーズ用のボタンを付けていただきました。ベルトループはそのままです。
ベルトループを取ってしまうと、ウエストをその分絞る必要があり、そうなると全体的に大幅なお直しが発生することになります。悩んだんですが、全体的な雰囲気が壊れる可能性があったのでやめました。
ウエストはかなり緩いのでブレイシーズで吊るか、ベルトで留める必要がありますが、十分許容範囲になったかなと。
白シャツ、ネイビー×ホワイトの小紋柄のネクタイ。
シンプルではありますが、重厚なスーツにはこの「何も足さないスタイル」が間違いないと思うんですよね。
こうなるとポケットチーフは白麻かな?と思いますが、そうなるとちょっとパキッとし過ぎる気もしています。スーツのストライプに馴染ませたいんですよね。難しい。
シャツの色味がもうちょっと抑えられれば、ポケットチーフが白麻でも馴染みそうなんですけどね。
ベースはこんな感じでもうちょっと研究していきます。
ニットスタイル。
これだけのスーツですからカジュアルダウンしたスタイルでも使っていきます。
このニットは今季購入した、リングヂャケットナポリのハイゲージタートルですが、ちょっとクリーム色になっていてホワイトでないのがいいんですよね。
これがパキッとしたホワイトだと馴染まないんです。良い買い物だったなー。
2020A/Wの「顔」ニット!RING JACKET Napoliのハイゲージタートル! - 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー
このスタイルの場合、靴下はホワイトかチャコールグレー、靴はブラックの革靴か、いっそホワイトのスニーカーもいいと思います。
お直し結果の全貌?
どうでしょうか。この美しい背中。
やっぱりスーツは背中が美しいとカッコいいんですよ。丈は相当長いですが、この雰囲気もカッコいい。お尻がすっぽり隠れるとクラシックスタイルといった感じですよね。
横から見るとこんな感じです。
背中のラインもいいですね。
合わせて読みたい。
赤峰先生から譲っていただいた当初のレビュー。
LIVERANO&LIVERANO(リヴェラーノ&リヴェラーノ)のスーツ紹介! - 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー
サルトにお直しをお願いしに行ったお話し。
SARTO(サルト)銀座店でリヴェラーノをお直しをお願い!どうなる? - 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー
まとめ。
いかがだったでしょうか。
今回はリヴェラーノ&リヴェラーノのスーツのお直し完了編ということで、実際の着用画像をご紹介しました。
サルトといえば手縫いの箇所は手縫いで仕上げる、といった再現性を売りにしているお直し屋さん。今回どの程度再現できたのかはわかりません。
ひょっとしたらリヴェラーノの雰囲気が壊れてしまった箇所もあるかもしれません。でも自分としては納得しています。サルトでダメならだいたいダメでしょう。
「リヴェラーノのスーツ」というものに敬意をもっています。ただ、それ以上に恩師である赤峰先生からバトンを受け取ったという意味合いの方が大きいです。
そして誤解を恐れずにいえば、赤峰先生が大切にしているリヴェラーノだからこそ自分にとって価値があります。
16年愛用した赤峰先生を超える年月を、このスーツとともに歩んでいきたいと思います。そして出来ればその次にバトンを渡せれば最高ですよね。
今回は以上です。ありがとうございました。