今回は気になるニュースのご紹介。コロナ禍にともなうアパレル苦境が続いていますが、老舗テーラーがオーダースーツの共通ブランドを立ち上げたという面白いニュースが。いろいろ考えているんですね。
コロナ禍によるアパレル苦境はいつまで続くのか。
少し前にこんな記事を書きました。
アパレル苦境はいつまで続く?どうなってしまうのか。 - 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー
少し辛口な記事ですが思っていることをストレートに書きました。
本記事の趣旨とは外れますが三陽商会の社長のニュースを読んで唖然としました。
三陽商会が描く復活の道筋 “百貨店品質”は若い世代に届くか(WWDJAPAN.com) - Yahoo!ニュース
こちらの記事をメインにしようかとも悩んだのですが、暗い内容になるのでやめました。言えることはこれはダメだということ。トップがこれじゃね‥。
そんな暗いニュースばかりの中で今回の記事は面白かったのでご覧ください。
老舗テーラー4店が共通ブランド創設
1868(明治元)年、日本人初のテーラーとして創業した柴田音吉洋服店(神戸市中央区)が、全国の三つの老舗テーラーと手を組んで、オーダースーツの共通ブランド「センチュリー・テーラーズ・クラブ(CTC)」を創設した
面白いですよね。
スーツ業界もだいぶ苦しいようですが、老舗と言われるテーラーがこんなに柔軟な動きをするのかと驚きました。
「柴田音吉洋服店は1着30万~40万円ほどが中心」とあるので、フルオーダーとしたらそこまで高額というわけではないですね。
スーツ好きとして惹かれるものがあります。
ただいまいちわからないのが「センチュリー・テーラーズ・クラブ(CTC)」というブランド。上記の記事を読んでも以下のWebページを見てもよくわからない。
共通ブランドってどういうこと?
一般的に共通ブランドと聞くと「柴田音吉洋服店」と「銀座テーラー」のどちらでオーダーしても同じスーツが出来上がると想像しますが‥。
本当にそうなのでしょうか。
オーダースーツとは、ということをWebページで謳われていますが、ブランドコンセプトとかブランドのウリが見えてこない。
「センチュリー・テーラーズ・クラブ」のスーツがあるのか。それとも4つの老舗テーラーで全く違うスタイルのスーツを作っていて、「センチュリー・テーラーズ・クラブ」という組織に属しているだけなのか。
老舗テーラー4店が知識と技術の共有化を図って最高のスーツを仕立てる、というのであれば素晴らしいスーツになりそうですが‥。単純に名前だけで中身は別々というのだと消費者側には意味がないと感じました。
スーツは売れないのか?
難しいですよね。
ビジネスでもスーツを着ないという人が増えました。ただそういう方って、そもそも好きじゃないけど仕方がないので購入するという層なので、アオキや青山といった量販店で購入していたと思うんですよね。
渋々で20万、30万のスーツを買うかっていうと、特殊な仕事じゃないとなかなか買わないでしょう。
最近の雑誌はスーツを普段着で着よう!みたいなことをやってますが、今更感が凄いなと感じました。当ブログでは初期から言っていますし、そもそもスーツってビジネス用じゃないですから。
先日リングヂャケットに伺ったときに聞いたのですが、206が売れていると言っていました。206って最高級ラインなので20万円以上が普通なのですが、それの売れ行きがいいとのこと。
206は売られている店舗も少ないし、多くは作れないものなので一期一会の感があります。それでも高額なスーツやジャケットが売れるということは、それだけクオリティが高いものを求めている方が多いのかなと。
今後どんどん2極化していきそうですね。
まとめ。
いかがだったでしょうか
今回は気になるニュースをご紹介しました。
老舗テーラーでスーツを仕立てたことはないので、一度は‥という思いもあります。今回の4店による共通ブランドは面白そうですが、内実がどうなっているのかがちょっとわからない。
もうちょっとわかりやすいと良かったと思いますが、面白いブランドが出来たのかなと思います。
アパレル不況も厳しいですが、なんとか頑張って欲しいと心から願っています。
そろそろセールの時期。売れない時期だからこそお宝をゲットしやすいと思います。セールが始まったらまたおすすめを記事にしますので是非ご覧ください。
特に好きなブランド、お店があるのであれば積極的に購入してください。WinWinになると思いますので。
今回は以上です。ありがとうございました。