今回は1,200投稿記念コラム的な内容でお送りします。ただ人から聞いた話が大半で、事実かはわからないので話半分で読んでいただければと思います。
スーツが好きな方であればカルロ・バルベラという名前をご存じの方も多いでしょう。
イタリアの服地メーカーで世界でも最高峰のメーカーです。
斉藤さん。はイタリアの生地はあまり好きではありませんが、そんな斉藤さん。でもカルロ・バルベラの生地には惹かれます。
お店に行って「おっ、このスーツの生地いいな」って思うと結構な確率でカルロ・バルベラだったりします。あまりにも多いので「これはバルベラっぽいな」って見るようになりました。
そんなカルロ・バルベラが実は死に体だとご存じでしょうか。
人づてに聞いた話なので話半分程度に読んでください。
買収されたカルロ・バルベラ。
カルロ・バルベラといえばビエラの美しい川の上流に工場を構え、その美しい川の水をふんだんに使って生地を作っているブランド。
社是は「天然で採取できる一番細く長い素材だけを使用し、最高級の生地を生産する」とのことで、糸をエイジングさせ、ゆっくり低速で生地を織り上げる素晴らしい生地‥でした。
この動画でも言われていますが、カルロ・バルベラはKiton(キートン)グループに買収されてしまいました。
バルベラ一族が経営からは離れ、そして工場も移転。
カルロ・バルベラという名前は残っていますが、残念ながら中身は全くの別物になってしまったということですね。
何故ビエラから移転したのか?
再三申し上げますがあくまで聞いた話です。
サステナブルがキーワードになっているようで、カルロ・バルベラがビエラの川を汚していることが問題になって移転したと。
お話しを伺った方はカルロ・バルベラの工場に行ったことがある方で、その工場に直接川の水を引き入れているのを見て「凄いな」と思った反面、「大丈夫なのか?」とも思ったと言ってました。
結局は大丈夫ではなかったので追い出されたわけですが、それによってカルロ・バルベラが誇った、昔ながらの製法で作られる世界最高峰の生地は失われてしまったわけです。
いずれビエラ時代のカルロ・バルベラの生地は少なくなっていき、プレミアムな生地になってしまうのでしょう。
とはいえまだまだ生地は残っていると思いますので、もし興味がある方は早めに購入されることをおススメします。
カルロ・バルベラの魅力。
イタリアの生地といえば柔らかく光沢のあるイメージだと思います。
もちろんカルロ・バルベラにもそういう生地はありますが、個人的にカルロ・バルベラの魅力はそこじゃないと思っています。
あくまで個人的にですよ?
カルロ・バルベラは良い意味で貴族的というか、イタリアの服地メーカーではちょっと変わった生地が多いイメージがあります。
例えば上のジャケット。カシミヤ100%ですが、上質なカシミヤらしいフワトロではなく、かといってありがちなフワフワでもない。
痛めつけたようなカシミヤで「ザラっと」しています。
冒頭で「これはバルベラっぽいな」って思う生地は、どこかひねりが効いているんですよね。個人的にはこのひねりの部分こそがカルロ・バルベラの魅力だと思っています。
合わせて読みたい。
カルロ・バルベラの生地でオーダーした2つのジャケット。
どちらも味のあるジャケットに仕上がりました。
RING JACKET MEISTER 206でオーダーしたカシミヤ100%ジャケットをレビュー! - 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー
RING JACKET 2021 春夏オーダーフェアで注文してきた@後編 - 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー
まとめ。
いかがだったでしょうか。
今回は1,200投稿記念ということで、カルロ・バルベラについて記事にしてみました。話半分で読んでいただければと思います。
実際のところはわかりませんが、少なくともカルロ・バルベラが名前だけになってしまったのは事実だと思います。
残念だと思う気持ちはもちろんありますが、一方でサステナブルの観点からすると致し方がないという思いもあります。難しいですね。
カルロ・バルベラのデッドストックはあるところにはまだまだあると思います。
ただ5年、10年と時間が経つにしたがって数は減ると思いますので、興味がある方はお早めにどうぞ。
斉藤さん。もバルベラのフランネルでスーツが欲しいという気持ちはあります。
とはいえ、今年はもう無理なので来年以降のことになりますが。
今回は以上です。ありがとうございました。