青木(AOKI)に続いて青山も1万円以下で購入できる機能性スーツを発売するようです。青木の4,800円に対して青山は9,900円となっていますが、それでも1万円以下で買えるのは凄い。
スーツの安売り合戦が止まりません。
少し前に青木が4,800円のスーツを販売するという記事を書きました。
スーツ(らしきもの)が4,800円で買える時代になったようです。 - 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー
今回、青木に続いて青山もアンダー1万円の機能性スーツを販売。
ツープライススーツで儲けてきた企業が自らツープライススーツを殺しに来ました。
おそらく、というか間違いなく青木の4,800円のスーツよりも高機能なのだと思います。なんせ値段が2倍ですから。
ただそもそもそういう問題なのでしょうか?
高コスパ!青山がやった。
制服としてのスーツが欲しい方に朗報です。
生地は旭化成のロイカというもので、ポリエステル79%×ポリウレタン21%の化学繊維100%となっております。
そして機能性スーツの名に恥じない仕様。
水着やラッシュガードなどに使用される次世代のスポーツ用ファブリックです。
縦・横の両方への高い伸縮性が特徴のニット生地は一般的なスーツと比べ
縦・横共に6倍(当社比)のストレッチ性を誇り、ハイバランスな伸縮性により着用時の
身体の動きにスムーズに対応します。また裏地や芯地、肩パットなどの付属を可能な限り省き、これまでにない開放的な着用感を実現しました。
さらにご家庭の洗濯機で洗えるウォッシャブルに撥水加工や吸汗速乾性、
またUVカット(最高値:UPF50+)は紫外線遮断率99.5%を誇ります。https://www.y-aoyama.jp/products/detail.php?lc=coordinate4product&product_id=60669
スーツが嫌いだけどスーツに頼りたいという方の要望をおおよそ叶えていると思います。斉藤さん。でもツープライススーツよりもこちらをおすすめする。
企業努力が感じられますよね。
方向性が間違っていると思いますが。
それは結局のところ延命でしかないと思うワケ。
確かに需要はあります。それは事実。
でも本当にそれでいいのでしょうか?
例えばストレッチ素材って何に使うのでしょうか。
スーツを着て体操でもするのでしょうか?
機能性スーツというのはほぼほぼ化学繊維のスーツですよね。
その機能性はサステナブルという考えよりも優先されるべきものなのでしょうか?
フランスでは「使い捨てのプラスチック製品」が昨年から禁止になったと聞きました。多くのファッションブランドがサステナブルへの取り組みをしています。例えばオーガニックコットンを使うとかね。
そんな中で化学繊維100%のスーツですよ。どうなのでしょうか。
青山とか青木がやっていることは延命措置でしかないと思うんですよ。
だってこれはもうスーツ屋の考え方じゃないと思うんですよ。
値下げ競争を繰り広げていたころの牛丼屋と同じ。
いつかは頭打ちになるでしょうし、そうなってからでは遅い。
紹介した記事にもこう書かれていますが、結局は一時しのぎにしかならないのではないかと思うんですよ。もともとツープライススーツで儲けていた以上、これしかなかったのかもしれませんが‥。
ビジネスウェアのカジュアル化や新型コロナウイルス感染拡大による在宅勤務の定着などによってスーツの需要は低迷。青山商事が5月14日に発表した2021年3月期の連結決算は、純損益が過去最大となる388億円の赤字(前期は169億円の赤字)だった。新たな商品を展開し、需要の取り込みを図る。
まとめ。
いかがだったでしょうか。
今回は青山が発売した1万円以下で購入できる機能性スーツをご紹介しました。
一時的には売れると思いますが、同じようなスーツが増えていずれは頭打ちになるのではないでしょうか。
スーツが売れない時代ではありますが、そこをどう乗り切るのか、青山も含めて頑張って欲しいなと思います。
個人的には本質を忘れたらダメだと思うんですよ。例えば時計のロレックス。現在では世界一有名な時計ブランドになりましたが、ロレックスはクオーツショックの中でも機械式時計を作り続けて今の地位を手に入れました。
スーツも同じだと思うんですよ。結局は積み重ねたものが信用になると思うので。
今回は以上です。ありがとうございました。