皆様は冠婚葬祭用の礼服(ブラックスーツ)をお持ちですか?今回は冠婚葬祭用の礼服ついて思うこと。意外と難しいんですよね。色もそうだしディティールも。是非ご覧ください。
冠婚葬祭用の礼服(ブラックスーツ)、お持ちですか?
滅多にない出来事なので出来れば買いたくはないものの、いざという時ないと困るのが冠婚葬祭用のブラックスーツ。
今回は斉藤さん。が所有しているブラックスーツ、そして赤峰先生から伺った話しをベースに記事にしました。
日本独自の文化もあってこれがなかなか難しい。
参考になる方もいるかと思いますので興味がある方はご覧ください。
冠婚葬祭用の礼服(ブラックスーツ)を仕立てました。
2018年に麻布テーラーで仕立てました。
仕立てて3年、着用したのは2回ほど。やっぱり出番は少ないですね。
一口に礼服といっても、冠婚と葬祭ではシーンが違いすぎますよね。
しかも一般的に言う礼服は「略礼服」であって礼服とは違います。
もう、この日本独自の文化が本当に困る。
しかも夏と冬で同じ生地は厳しい。
難しすぎるだろ。
やっぱり冠婚と葬祭を1つで済まそうっていうのが一番の問題だと思うんです。
仕立てた礼服(ブラックスーツ)について思うこと。
斉藤さん。が仕立てた礼服(ブラックスーツ)は以下の通り。
- 光沢のないブラックスーツ
- シングルブレスト
- センターベント
- トラウザーズの裾はシングル
- 水牛ボタン・キュプラ
光沢のないブラックスーツの時点で葬祭向けです。冠婚に使うのであれば親族席でしょうか。よっぽど近親じゃないと個人的にはネイビーとかグレーの方がいいかなと。
光沢のあるブラックスーツであれば冠婚向けなんですけどね。
そして問題はベントですよね。
フォーマルスーツであれば「ノーベント」が基本。
ただ「略礼服」になると‥実は確たる定義がないと聞きました。
そのためセンターベントにしたのですが、今でもこれが正解だったのか悩みます。やっぱりノーベントの方が良かったかもしれませんね。
トラウザーズは当たり前のようにシングル。
これは他に選択肢はないと思っています。
ちなみ生地の目付は300gを選びましたが、夏以外を見越しての事です。
夏も冬も、さらには冠婚葬祭で使用というのはちょっと難しいかなと。
赤峰先生の話し。
つい先日、FORZASTYLEの会員向け動画で語っておりました。
フォーマルの基本はノーベントであると。ただし日本の場合、お寺での葬儀もあって畳に座ることもあり、必ずしもそう言い切れない部分もある。
ベントがないと座り難いという問題があって絶対こうだとは言えないとのこと。
服というのは文化であり、その土地に根付くものであるという赤峰先生らしい言葉。
ただ、昔めだか壮に伺ったときに聞いた話では、やはりノーベントがおすすめのようです。どちらが間違いないかで考えればそうなるのもわかりますよね。
今礼服(ブラックスーツ)を買うならどうする?
まず基本的に葬祭用での購入を考えます。
冠婚についてはネイビーやグレーを選びます。
嫁様側の親族の結婚式であれば礼服を選びます。これは万が一のことを考えて嫁様が恥をかかないように。本質を理解せずに固定観念に囚われている方はどこにでもいますので。
その上でこれから購入、仕立てるのであれば生地はウール100%で光沢のないブラックスーツにします。
目付は260g~300g程度でしょうか。
ベントは「ノーベント」にします。
トラウザーズの裾はもちろんシングルで。
この記事をご覧の皆様におすすめするのは上記の仕様ですね。
シングルブレストかダブルブレストかはお好みでよろしいかと。
まとめ。
いかがだったでしょうか。
今回は冠婚葬祭用の礼服(ブラックスーツ)についてでした。
参考になれば幸いです。
滅多に使わない、でも必要なのが礼服。
だからこそ失敗のないように、後悔の内容に検討してください。
間違いないことは葬祭に使いたいのであれば光沢のないブラックです。
日本の場合ですが。
形だけまねるというのは悪しき文化ですよね。日本と言えば本家を超える作り込みをする国だと思うのですが、なぜか服飾系だけは形だけになりがちですよね。
いつか変えたいものです。
今回は以上です。ありがとうございました。