今回は生地について。春夏の好きな生地といえばリネンやモヘア。そして秋冬といえばフランネルやツイード。四季を感じられる装いで人生を豊かにしましょう。
スーツ好きであれば好きな生地があるのではないでしょうか。
逆にそうでなければあまりピンとこないかもしれません。
どちらかと言えば「フランネル?ツイード?ウールと何が違うの?」って思う方の方が普通でしょう。
答えはフランネルもツイードもウールです、なんですが、なおさら混乱しそうですよね。
つまり羊毛(ウール)を糸に加工して、そこから布地にしていくんですが使用する糸の長さだったり布地にしていく過程の違いで「ツイード」だったり「フランネル」になるわけです。
今回はそんな中で特に好きな「ツイード」と「フランネル」のお話し。
ツイードが好きな理由。
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ツイードの中でも特に有名なのが「ハリスツイード(Harris Tweed)」でしょう。
とにかく暖かく、東京の冬であればコートいらずの暖かさ‥というかコートを着ているようなものですね。
ツイードの特徴として耐久性の高さが挙げられますが、硬く重く作られた生地で柔らかく馴染むまでに数年かかるものです。
生地がダメになるより前に人生が終わるのが普通なので、子供や孫に受け継ぐことも可能です。
そんなツイードの良さは生地の表情だと思います。
もちろん暖かさや耐久性だったり、エイジングが楽しめるというのもあるのですが、それも全てのツイードという生地が持つ独特の表情があってこそ。
カジュアルスタイルでも大活躍してくれるので便利です。
ちなみに「ハリスツイード」が有名ですが、「ラバット」のツイードも素晴らしいのでおすすめです。
フランネルが好きな理由。
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フランネルで有名といえば「フォックスブラザーズ」でしょう。
柔らかく起毛した生地で暖かい。そして意外と軽いのも特徴でしょうか。
重厚なものでもツイードよりは軽いイメージです。
そしてツイードと違って最初から柔らかく着心地も良いです。
フランネルの良さもやっぱり生地の表情。
ツイードと一緒かよ、って思われそうですが、実際にその通りなのだから仕方がない。ツイードとはまた違った起毛した表情は秋冬にピッタリです。
ちなみに上の写真はフォックスブラザーズのフランネルですが、今のフランネルにはない重く厚みのある生地。赤峰先生から譲っていただいたのですが、20数年前にすでにヴィンテージ生地だったと伺いました。
いずれ生地を比較するような記事を書きたいと思います。
秋冬の生地で好きなのは「紡毛」ということ。
ツイードもフランネルも「紡毛(ぼうもう)」で有名な生地です。
一般的な光沢のある綺麗なスーツは「梳毛(そもう)」の生地が使われています。
細かく説明するとマニアックになるので、紡毛を簡単に説明すると「毛糸みたいなもの」です。編み物とかにつかう糸をイメージしてください。
つまり梳毛の美しい生地と違って、紡毛の生地は「暖かみ」がウリなわけです。
秋冬の生地としてその「暖かみ」が大好きなんですよ。
合わせて読みたい。
ツイードのスーツとジャケットはコチラをご覧ください。
麻布テーラーでオーダーしたハリスツイードのスーツをご紹介! - 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー
RINGJACKET MEISTER 206 購入レポート! - 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー
フランネルのスーツはコチラをご覧ください。
LIVERANO&LIVERANO(リヴェラーノ&リヴェラーノ)の着こなし紹介。 - 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー
過去最高!?赤峰セレクトのAkamineRoyalLineを徹底レビュー! - 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー
まとめ。
いかがだったでしょうか。
今回は秋冬の好きな生地ということで「フランネル」と「ツイード」をご紹介しました。
どちらも生地に独特の表情があってそれが一番の魅力だと思っています。
ちなみにフランネルには梳毛があったり、コットンフランネルがあったりしますが、個人的にはベーシックなものが好きですね。
その季節ならではの生地を楽しむと日々が楽しくなります。
是非ワードローブに取り入れていただきたい生地となります。
ちなみに今度「サキソニー」も欲しいと思っています。見た目はフランネルとあまり変わらないんですが、ちょっと艶っぽいんですよね。
「暖かみ」+「艶」という感じで惹かれています。
今回は以上です。ありがとうございました。