レビューした後、数年してどう評価が変化するのか?再評価シリーズはそういう内容となっております。10段階評価でズバリ評価しますので是非ご覧ください。
リングヂャケットでした初のオーダースーツ。
贅沢に最高峰の206でオーダーしました。
RING JACKET 2018 春夏オーダーフェアで注文してきた@前編 - 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー
RING JACKET 2018 春夏オーダーフェアで注文してきた@中編 - 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー
RING JACKET 2018 春夏オーダーフェアで注文してきた@後編 - 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー
リングヂャケット206ではこの後もオーダーをするのですが、最初の1着であるこちらは何と言っても生地が素晴らしかった。
ヴィンテージのトニック、つまりモヘア混の生地ですが、とにかく良かった。
RING JACKET206のオーダースーツを再レビュー!
リングヂャケットといえばメイドインジャパンが誇る最高峰の既成スーツメーカー。
その中でも最高峰の206は手縫いを駆使して手間ひまかけて仕立てています。
そんな206は通常既成のみですが、オーダーフェアの期間だけはオーダーが出来ます。今回紹介するスーツはせっかくのオーダーフェアということでオーダーした最初の1着。
2018年の春夏だったのですが、たまたま目玉となる生地にヴィンテージの「トニック」がありました。ドーメル社の「トニック」といえばモヘア混の生地でとても有名なので知っていましたが、当時そこまで興味がなかったんですよね。
実際に生地に触ったときの衝撃は今でも覚えています。
その際に「トニック2000」と比較したのですが、やっぱり違うんですよね。どちらが良いとかではなく、明確な違いが感じられるという意味です。
ヴィンテージのトニックの方が、生地が甘いというかザックリとした風合いでした。それでいてしっかりとコシがある。
一目ぼれってこういうことを言うんでしょうね。
モヘアの良いところは光沢です。
太陽の下での光沢、部屋の中での光沢、それぞれ違う味わいがあります。
所謂ゼニアやロロ・ピアーナの光沢感のあるウールとは全然違う光沢です。
そしてRING JACKET206のわかりやすく手縫い感があって柔らかい印象。
もちろん見えない部分でもアイロンワークで生地を曲げたりと技巧を凝らしているのですが、手縫い感を全面に出しているのが特徴でしょう。
ボタンホールももちろん手縫い。
まぁボタンホールが手縫いっていうのは着心地になんの関係もないし、ボタンホールだけ手縫いだとしたら「ミシンでいいから価格下げろ」って思いますけどね。
現代でもたまにそういうブランドがあるんですよね。残念なことに。
ボタンが浮いているのがわかりますでしょうか。
こういうところもニクイですね。
こうすることでボタンを外しやすくしているんですよ。
10段階評価で何点なのか?
リングジャケット206で仕立てた最高のオーダースーツ。
生地だって最高峰。むしろ最高と言っても良い。
そんなオーダースーツの評価は‥
10段階評価で9点です。
高得点ですが満点ではありません。
理由は3点あります。
1点目は、着心地がタイト過ぎたという点。最初の1着なのでこれは仕方がない部分もありますが、2着目以降の方が着心地がいいということ。
2点目は、トラウザーズがジャケットに比べて弱いということ。例えばリングジャケットナポリのトラウザーズと比べると弱い。まぁジャケットをメインとして考えて、引き算していると言えなくもないのかもしれませんが。
3点目は、お値段が高いということ。こちらのスーツは税込みで40万円強でした。クオリティは素晴らしい。これは間違いありません。ただビスポークできる価格帯なんですよね。
それでも9点。ほぼ最高のスーツだと思っています。
実際、春夏のワードローブにおいてエースというか、大事なときに必ず着るスーツとなっております。
RING JACKET206のオーダースーツを使った装い。
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グレーのスーツが一番美しいと思うんだ。
特にモヘアは日の当たり具合で表情が変わるのがいい。
グレーのワントーンでまとめた装いですが、グレーってカッコいいと思うんですよ。
なんか地味なイメージがありますよね。
モノトーンといえば白黒を思い浮かべますが、グレーが一番上品でいいと思う。
まとめ。
いかがだったでしょうか。
今回は「再評価シリーズ」で、RING JACKET206のオーダースーツを再評価しました。
いつも通り忖度のない10段階評価でした。
毎回書きますが、これはあくまで斉藤さん。の評価ですのでそこは誤解しないでくださいね。
今後も数年前に紹介したアイテムを定期的に再評価していきますのでお楽しみに。
是非モヘア混に挑戦して欲しい。
春夏の生地ではリネンと並んで一押しの生地です。
リングヂャケットは今もクオリティは間違いなくおすすめですが、近年はラグジュアリー化していてちょっと難しいですよね。それでも是非一度は袖を通してほしいと思います。
今回は以上です。ありがとうございました。