今回は少しだけ真面目なお話し。ライセンスビジネスといえば三陽商会がバーバリーを失ったことで酷いことになりましたね。そんなライセンスビジネス、あなたはどう思いますか?
三陽商会がバーバリーを失った「バーバリー・ショック」からもう何年でしょうか。
当ブログでも度々取り上げてきました。
頑張れ三陽商会!5期連続での赤字が確定‥赤字脱却か?破綻か? - 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー
バーバリーを失った三陽商会はそこからずっと赤字続きで厳しい状況が続いています。ご存じの通りバーバリーは英国のブランド。そのバーバリー本社とライセンス契約を結んでいたのが三陽商会。
バーバリーは本国でラグジュアリーブランドとして展開していますが、三陽商会の「バーバリーブラックレーベル」や「バーバリーブルーレーベル」はその半額近い価格帯で展開していました。そう、十分高額だと思われていた日本のバーバリーはかなりお安かったのです。
諸説ありますが、結局バーバリーからNoを叩きつけられた三陽商会はバーバリーを失い、現在進行形で厳しい状況が続いています。
バーバリーというネームバリューで潤っていた三陽商会は「他人の褌で相撲を取る」ということだったのかもしれませんね。
ライセンスビジネスが嫌いな理由。
ライセンスビジネスは嫌いです。過去の記事でも否定的な立場を取ってきました。
ただ、嫌いではありますが全てを否定するつもりもありません。
それでは何故嫌いなのか?
いくつか理由があるので述べていきたいと思います。
知識の無い人を食い物にするビジネス?
一番の理由は無知な人を食い物にしているように思えるから。
冒頭で申し上げたバーバリーについて、本家バーバリーとライセンスバーバリーの違いを知らずに購入している人ってかなりいると思います。っていうかだいたいの人は良くわかってないでしょう。
バーバリーはまだ「ブラックレーベル」とか「ブルーレーベル」とかって名前が付いているだけマシかもしれません。
スーツとかだとそのまんまの名前でライセンスだったりします。
誤認する人が悪いという人もいるかもしれませんが個人的にはそう思いません。
正しくライセンスを名乗っているのであればいいのですが。ちゃんと聞かない人が悪い?知識がないのが悪い?
斉藤さん。はそう思っていません。
もちろんライセンスだと理解した上で購入するのであれば何も問題ありません。
ライセンスビジネスの闇。
2つ目の理由は本家の関わり方が見えないこと。
【インタビュー】アレックス・クック |<HENRY POOLE/ヘンリープール>、老舗の漸進 | RECOMMEND | 伊勢丹新宿店メンズ館 公式メディア - ISETAN MEN'S net
こちらは伊勢丹でヘンリープールを取り扱うにあたってのインタビュー。
この記事の中でこんな記載があります。
日本のパートナーはファクトリーの選定に2年もの歳月をかけてくれています。この事実ひとつとっても従来のライセンス・ビジネスとは一線を画する、あらたな協業であることがご理解いただけるのではないでしょうかとアレックスはいう。
伊勢丹が真面目にやっているぞ、ということですが、逆にいえば従来のライセンスビジネスはそうでないということ。
ブログをやっているといろいろな方のお話しを伺うことがあります。
昔ライセンスビジネスをやっていて、現在はやっていないという方のお話しを伺う機会がありました。
ザックリまとめると、「儲かるのに何で辞めたんですか?」と聞いたところ、「型紙を渡しただけで後はほとんどノータッチでお金が入ってきた。そこに疑問を持った」ということでした。
ここって我々消費者には見えないところですよね。
もちろんそこを承知した上で、そのブランドの型紙が体にフィットする、重要だという方であれば問題ありません。
他人の褌で相撲を取るのが嫌い。
最後はこれですよ。
単純にもったいないよね。三陽商会をみるとやっぱり自分のブランドを育てて欲しいと思うんですよ。海外のブランドを一生懸命育ててどうするのかと。
ライセンス=クオリティが低いなんてことはありません。
日本製ってクオリティ高い方が多いです。もちろん低価格だと相応に手抜きもありますが、ライセンスの場合高額なのでそんなこともないでしょう。
だから単純にもったいないなって思うんですよ。
オリジナルのブランドを育てて欲しいですね。
まとめ。
いかがだったでしょうか。
今回はアパレルのライセンスビジネスが嫌いな理由を記事にしてみました。
正直、知識がある人が理解した上で購入するのであれば何の問題もありません。もちろん文句もありません。
でも残念ながらそうじゃないですよね。
特に初心者はブランドから入るので知識が足りないなんて普通だと思うんですよ。だから当ブログをご覧の皆様は知った上で検討して欲しいなと。
検討した上でそのスタイルに魅力があるなら全然ありだと思います。
皆様はライセンスビジネスは好き?嫌い?どう思われるでしょうか。
是非コメント欄にご意見をください。あっ、たまに関係ないことを書く人がいるのですが、それはやめてくださいね。
今回は以上です。ありがとうございました。