今回はスーツの生地について思うことを記事にしました。何でこの記事を書こうかと思ったかといえばRING JACKETのオーダーフェアで一際目を引く生地があったから。興味がある方はご覧ください。
斉藤さん。はマニアでもオタクでもありません。
そのためスーツやジャケットの生地についても基本は好き嫌いだし、良し悪しは自分の中で判断しているもの。逆にいえばブランド志向ではないので、ブランドの名前で良い悪いの判断もしません。
ここまでが前提。
毎年RING JACKETからオーダーフェアのお手紙をいただくのですが、今回は特に気になったものがあったんです。これはやべーなと。
そんなことを思いつつ、生地について考えてみたのでご覧ください。
この記事はヤバいよ。欲しい、いや触ってみたい。
重要なのはこの文章。
2023年春夏は、「ドブクロス織機」・「4PLY WOOL×MOHAIR×SILK」をドーメル社へ生地を別注
これはヤバい。
こちらの動画で詳細にやっていますのでお時間がある人はどうぞ。
しかしドーメルジャポン鈴木社長は堅いといか怖いね。雰囲気が。
この生地の何が凄いのか?
「ドブクロス」というキーワードはご存じでしょうか。
なんか惹かれないというか、冴えないネーミングですよね。
この言葉には2つ意味があって、1つは織機の名前。もう1つは生地の名前そのもの。
生地としては「ドブクロス」は「ドブクロス織機」で織られていて、この生地がそれはそれは素晴らしいと聞かされています。齋藤力氏に。
そして「ドブクロス織機」ですよ。
この織機って世界中探してもほとんどないって言われていて、それを見つけ出してドーメル社が別注。しかも、しかもですよ。
斉藤さん。が大好きなモヘア混じゃないですか。
ドーメルといえばモヘア、モヘアといえばドーメルみたいなところがありますから。(斉藤さん。の中だけで)
スーツの生地について考える。
良いスーツ生地は自分が好きな生地である。
暴論に思われるかもしれませんが、これが斉藤さん。の考え。
世の中、ウールよりもカシミヤ、カシミヤよりもビキューナって考えの人が多いですよね。確かにレアリティ(希少性)はそうかもしれません。
でもレアリティって価格を決める際には重要ですが、クオリティの本質とは違いますよね。だって遠い未来にビクーニャの数を増やすことに成功したら、レアリティは下がりますがクオリティは下がらないでしょう?
ウールにはカシミヤよりも繊維が細いものだってありますし。もっと言ってしまえば繊維は細ければ細いほど高品質、ありがたがるっていうのもどうかなと。
生地なんて人が着る服のためにあるものなので用途によるじゃないですか。レアリティやスペックに踊らされるのは違うかなと。
そもそもウールやカシミヤをリネンやコットンと比べるのだって全然意味がない。
そう考えるとやっぱり好きな生地が良い生地なんですよ。
ただし、その上で「これは凄いな」と思う生地もあります。いや、それだって人の主観なのかもしれません。
斉藤さん。は以下の記事にもある通り、ヴィンテージのトニックと、トニック2000を比較したことがあります。
RING JACKET 2018 春夏オーダーフェアで注文してきた@前編 - 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー
ヴィンテージのトニックは、「ションヘル織機」か「ドブクロス織機」かわかりませんが、低速で織られたことで空気を含んで織が甘いというか、それでいてハリとコシはしっかりある。これは素晴らしい、全然違うと感じました。
もちろん人によってはトニック2000の方が良いという人もいるかもしれません。斉藤さん。が好きなだけといえばその通り。
それでもやっぱり「これは!?」という生地があって、そういう生地との出会いというのはスーツ好きにとっては得難いものですね。
まとめ。
いかがだったでしょうか。
今回はスーツの生地について考えてみました。ドブクロス織機でモヘアか。いいなぁ。
ただモヘア×シルクはどうなんでしょうね。モヘアに光沢あるので、シルクを追加すると光沢がありすぎるのでは?って思ってしまう。そんなことないのでしょうけど。
RING JACKETのオーダーフェアの情報からこういった記事を書きましたが、いずれnoteの方でもっと煮詰めた記事を書きたいと思います。一般受けするような内容にはならないでしょうから。
しかしRING JACKETはやるなー。今までもバルーンとかオリジナルの生地やってましたが、ドブクロス織機を使ってモヘア混をやるとは‥。
まぁでもモヘアはヴィンテージのトニックで2着、これからヴィンテージのスーパーブリオもお願いするので多すぎますね。オーダーフェアでオーダーする方に是非自慢して欲しい。
今回は以上です。ありがとうございました。