今回はオーダースーツについて。近年では安価なオーダースーツも増えて身近になりました。とても良いことだと思っていますが、ちょっとファミレスに近いと感じています、というお話し。
ファミレスはお好きですか?
斉藤さん。はかれこれ3年くらい足を運んでいません。
これは別に嫌いなわけではなく、単純に行く機会がないから。ファミレスって1人で行く気にならないんですよね。
昔はジョナサンのクラブハウスサンドや、夏なら冷麺とか好きでした。韓国料理店でゴムのような冷麺を食べて苦手でしたが、ジョナサンのは美味しかったんですよ。
なのでファミレスを否定するつもりは全くありません。
それをご理解の上でご覧ください。
ファミレスはファミレスだ。
ファミレスの良さは価格や多様性。
イタリアンが食べられてハンバーガーが食べられてラーメンが食べられる。とんかつだって食べられますよね。しかもお手頃価格で。
でもいずれも専門店に勝てると思っている人は少ないですよね。
イタリアン専門店よりも美味しいパスタが食べられると思っている人ってほとんどいないでしょう?ラーメンやとんかつだって同じでしょう。ハンバーガーは少々怪しいですが。
でもそれで良いじゃないですか。
何が悪いんだって。その分お手頃価格で敷居も低いじゃないですか。これはやっぱり良いところだと思うんですよね。
安いオーダースーツはファミレスに似ている。
安いオーダースーツってお店に足を運べばわかると思いますが、ファミレスに似てるんですよ。いろいろ選べる(ミラノ風、イギリス風、ナポリ風等々)、システマチックなオーダーシステム。
クオリティもそうです。
高価なパターンオーダーやビスポークに劣ります。根本的に違うもの。
手間ひまのかけ方が違います。体に合わせるのも限界があります。
でもファミレスがそうであるように、安いパターンオーダーに最高を求めるのっておかしいと思いませんか?だってお手頃価格じゃないですか。
ファミレスのイタリアンに高級イタリアンの味を求めないのと同じなんです。
だから安いオーダースーツとファミレスは似ている。
結局は住み分けだということ。
本当に勘違いして欲しくないのは、高価なパターンオーダーをやっているところにファミレスの真似は出来ないということ。安いオーダースーツもは安いオーダースーツにしか出来ないことをやっています。
あの価格を実現することに企業努力があるわけです。
純粋にクオリティだけで比較するのはアンフェアですよね。コスパで勝負するファミレスに上から目線で味に文句言う高級店ってあまり気分が良くないですよね。
その一方で安いパターンオーダー店がさも素晴らしいスーツかのように謳うのにも違和感があります。だってファミレスが高級店にも負けないって言ったらやっぱり「うん?」って思うので。
だからやっぱり住み分けなんですよ。日本ならではなのかもしれません。
まとめ。
いかがだったでしょうか。
今回は安いオーダースーツについて記事にしてみました。
たまに勘違いされるんです。
ここではっきりと申し上げたいのは安いオーダースーツを否定するつもりは全くないということ。それはそれで大事。スーツの入口は高価なオーダースーツではなく、安いオーダースーツが担っていると思うので。
ただ同時に思うのは、同じパターンオーダーでも高価なオーダースーツと安いオーダースーツではクオリティが全く違うということ。
100円の回転寿司と、高価な板前寿司を比較しないですよね。それと同じです。
安いスーツは出来ることが限られている中で頑張っているし、高価なスーツは究極のスーツを作るべく頑張っています。住み分けです。
今回は以上です。ありがとうございました。