ファッション目線でみる映画企画の第11弾。約2年ぶりです。今回は2021年の映画「テーラー 人生の仕立て屋」をご紹介します。内容は微妙です。ネタバレもあるのでご注意を。
テーラー 人生の仕立て屋から学ぶ着こなし&スタイル
主人公は親子でやっているテーラーの息子の方。
常にスリーピースでスーツを着ています。注目ポイントはネクタイで、劇中でディンプルが一切入っていない結び方をしていました。これが意図的なのか、そうではなく意識が足りないのか。不思議でした。
一方でネクタイとチーフの色は合わせているという。
あと時計がかなり大きめですね。
上の写真は税務署での場面。税務署員の装いが酷いことを表しています。
職人である主人公は気になって気になって仕方がないといった様子。上の写真のスリッポンはどう考えても靴下を指していますよね。
靴下が中途半端に見えているのがダメなのか、それともフットカバー(アンクルソックス)もダメなのか。どうなんでしょうね。
イタリアにいったときに革靴の素足履き(フットカバー)を見かけなかったので気になりました。まぁ冬だからいなかったのかもしれませんが。
税務署からの差し押さえに抗うべく移動式のテーラーなった場面。
そのうちSUZUKIのバイクで引くようになります。
ご覧の通りやっぱりディンプルはありません。どうしてもネクタイの結び目が気になりますね。やっぱり意図的なのか。
これどこなんだ?って思いながら見ていました。
税務署の場面で父親が「イタリア製は3,000€、4,000€、私なら同じナポリ仕立てで1,200€」と訴えている場面があったのでイタリアじゃないなと。
見終わったあとに調べたところギリシャのアテネらしい。
しかしビスポークで1,200€は安いですね。
仕立て屋は必要だ。紳士はスーツを着る。
映画の中の名言。
テーラー 人生の仕立て屋は面白かったの?
最初の導入は良かったんですよ。開始から6分以上言葉がないまま進んでいきワクワク感が高まっていきました。音楽や音、雰囲気を大切にしていると感じました。
でも微妙。
2回観たい映画ではないですね。移動式テーラーを開始するもなぜかドレスを作ることになっていくのですがどこら辺が「人生の仕立て屋」なのかわからず。
ドレス作りを手伝ってくれている隣の人妻とできちゃうし。
しかも差し押さえされないために頑張った結果が差し押さえされての廃業。
主人公は移動式ドレス屋となっておしまい。
「感動溢れるヒューマンドラマ」みたいな謳い文句を見かけますが全く意味不明。
おしゃれだけどあまり中身のない映画だというのが感想です。
合わせて読みたい。
過去の記事は以下からご覧ください。
映画として面白いと思いかと、スタイルの参考になるかは別の話し。コンセプトは着こなし、スタイルの参考になるかという点です。
ちなみにいくつかは現在見られなくしています。
映画から学ぶ! カテゴリーの記事一覧 - 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー
まとめ。
いかがだったでしょうか。
今回は映画から学ぶダンディズム&着こなしの第11弾「テーラー 人生の仕立て屋」でした。正直、あまりスタイルの参考にはならないかな。ただポイントポイントで考えさせられる場面がありました。
しかし恋愛要素って必要なんですかね。興味がないからよくわからないんですがこの作品に必要だったのか。テーラーが売れないスーツではなく、ドレスを作って頑張るというのは面白いと思ったのですが。
ちなみにギリシャの映画祭を含めいろいろな国で高い評価をされた作品とのこと。
斉藤さん。には刺さりませんでしたが好きな人もいるのだと思います。興味がある方はご覧ください。
今回は以上です。ありがとうございました。