1978 -アラフォーからの一生モノ探しー

アラフォーのオッサンが自分のスタイルを探し続けるブログ。

めだか荘に行きたい人必見!Akamine Royal Lineでスーツを仕立てる。

今回は赤峰先生のブランドAkamine Royal Line(アカミネロイヤルライン)でオーダーしたスーツをご紹介。敷居が高いと思っている人にこそ見ていただきたいですね。

 

敷居が高い。そう思っている人が多いようです。

赤峰幸生氏のブランド「Akamine Royal Line(アカミネロイヤルライン)」のこと。実際のところ斉藤さん。も全く同じことを思っていました。

興味はあるけど情報がなさすぎて行きづらかったのが2017年くらいのころ。最近は情報が増えたしトランクショーも増えました。動画等を通じで足を運びやすくなったと思いますが、今回は改めてめだか荘でオーダーする際の雰囲気をお伝えします。

もちろんオーダーしたスーツや着こなしも合わせてご紹介します。

 

 

めだか荘でオーダーするという特別な体験。

 

梶が谷の駅から徒歩で10分くらいでしょうか。

閑静な住宅街にあるアパレルショップとは思えない‥どちらかといえば日本料理屋のような佇まいの「めだか荘」。

 

写真にあるチャイムを鳴らして来訪を告げ、暖簾を潜った先の階段を上るとスタッフの方に出迎えていただけます。今ではスタッフも増えましたが昔はほとんどおらず、階段を上った先に赤峰先生がいたことも。

 

めだか壮は所謂”一軒家”を想像してください。当然靴を脱いでお邪魔することになりますので、靴下に穴が開いてると少し恥ずかしい思いをすることになります。もっとも話題になっていいかもしれませんが。

 

 

きっと最初は緊張すると思います。斉藤さん。もそうでした。

大丈夫です。赤峰先生は気さくな方で快くもてなしてくれます。一般的なスーツのオーダー店であれば、最初にどんな生地がいいか聞かれたり、サイジングをされますがめだか壮では雑談です。30分、40分と雑談をしつつ赤峰先生があなたを問診します。

 

あなたに似合う色や生地はどんなものか。

目の前にはスーツやコートが大量にあります。あなたは試着をしつつ赤峰先生から似合う色やコーディネートを教わります。そしてスーツをオーダーするならそのスーツに合うようなコーディネートまで考えてくれます。

 

いかがでしょうか。日本全国にスーツをオーダーできるお店は沢山あれど、ここまで特別な体験が出来る場所は多くないでしょう。

 

AkamineRoyalLineで初めてのオーダー。

 

赤峰先生から斉藤さん。にはこれが似合うといって見せられた生地。

そしてそれに似合うネクタイが写真に写っていますが、実際にはコートやトラウザーズといったアイテムも合わせています。

その中から生地を選びましたが、ここで大きなポイントとしてAkamineRoyalLineにはオプションがありません。ボタン等のディティールは赤峰先生が選びます。

オーダーする人に最適だと赤峰先生が思うものを選んでいただけます。

 

オーダーしたスーツをご紹介。

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重厚なヴィンテージ生地で仕立てた秋冬のスーツとなります。

生地の目付はわかりませんが相当なヘビーウェイトです。

どこどこの生地というのはオーダー時には意識していなかったのですが、赤峰先生曰くだいたい1940年代の「Ermenegildo Zegna(エルメネジルド ゼニア)」ではないかとのことでした。

 

ゼニアといえば今でも世界最高峰の生地を作っていますが、イメージとしては艶のある色っぽい生地でした。昔は重厚で英国的な生地を作っていたのですね。

 

特徴的なのがダーツの取り方。正面からは見えません。

腋下から斜めにポケットに向かってダーツが入っています。赤峰先生の盟友であるリヴェラーノ&リヴェラーノに近いですね。

 

ジャケット

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カラーはブラウンのヘリンボーンストライプ。

ハンガーに掛けた状態ではなかなか伝わらないのですが、カーブしたゴージラインとラペル周りの美しさに惹かれてオーダーしました。

着用すると一層際立ちますので後ほどご紹介します。

 

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ラペルのフラワーホールの下には「フラワーループ」がありました。これは花の茎を留めるためのものなんですが、現在の日本では実用性は皆無でしょう。ただ、こういうのを見ると嬉しくなりますよね。

今回のスーツは生地以外は全てお任せ状態なので、フラワーループを付けて欲しいという要望を出したわけじゃありません。完全に『心意気』な部分ですね。

 

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袖口は本切羽仕様でボタンは水牛ボタン。これもどちらもお任せでの仕様。

オプション料金とかはありません。パターンオーダーは何も言わなければ飾りボタンの開き見せ(あきみせ)で、プラスチックボタンになるイメージですがAkamine Royal Lineでは違います。

 

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ボタンは段返りの3つボタン。

腰ポケットはフォーマル感の強い「両玉縁ポケット」です。

この辺も全て赤峰先生が決めた仕様になります。

 

トラウザーズ

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今回はワンプリーツのサイドアジャスターでお願いしました。

トレンドはツープリーツでしたが何着かツープリーツのトラウザーズを仕立てたり購入した結果、ワンプリーツくらいがちょうど良いと感じていたからです。

ツープリーツもクラシックなディティールで良いのですが、どうも自分にとってはやり過ぎな感じがします。ここは好みの問題ですね。

 

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ボタンフライではなくジップフライ。ブレイシーズ(サスペンダー)ボタンが付いています。トラウザーズを試着をする際にお借りしましたが、やはり吊るすことでクリースがストンと落ちて美しく見えますね。

 

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裾はダブルで5㎝となっていました。AkamineRoyalLineの基本です。

 

AkamineRoyalLineのスーツを使ったコーディネート紹介。

 

スーツが仕上がってめだか荘で試着した際の写真。

素晴らしいですよね。背中の美しさに惚れ惚れします。ネクタイは赤峰先生が見立ててくれたもので、先生の私物でしたが一緒に購入させていただきました。

 

 

タイドアップはもちろんニットを着ても良いですね。

さらにトラウザーズだけ使うということもあります。そういう意味ではかなり汎用的に着まわしています。逆にジャケット単体で着ることはありません。

 

 

一番好きなポイントかもしれません。それがこの美しいゴージライン。

このカーブの仕方が大好きですね。

 

まとめ。

いかがだったでしょうか。

今回はめだか荘でスーツをオーダーする雰囲気と、Akamine Royal Lineで仕立てたスーツをご紹介しました。本当に素晴らしいオーダー体験、そしてスーツに大満足です。

特に着用して際立つラペル周りの美しさにはベタ惚れしています。

 

昔このスーツを着ているときに別の職人さんと会話する機会があり、その職人さんに「そのスーツには心がありますね。スーツには詳しくありませんが同じ職人として感じ入るものがあります」と言われたことがあります。

 

一口にオーダースーツといってもクオリティもデザインも様々。

仕上がったスーツはAkamineRoyalLineにしかないものであり、めだか荘でのオーダー体験も特別なものでした。興味がある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

 

今回は以上です。ありがとうございました。