1978 -アラフォーからの一生モノ探しー

アラフォーのオッサンが自分のスタイルを探し続けるブログ。

オーダースーツに求めるものはスタイルである。

今回はオーダースーツについて。何だかんだで毎年どこかで1着はオーダーしているような気がします。そんなオーダースーツに1番求めるものがスタイル。

 

この記事をご覧の方はオーダースーツに興味があるか、オーダースーツを仕立てたことがある人だと思われます。もちろん人の好みは千差万別ですので好きなテーラーがあればそちらでオーダーすればいいと思います。

少し聞いてみたいのはオーダースーツを仕立てたことがある人は、なぜそのテーラーで仕立てたのでしょうか?

 

今回はタイトル人ある通り、斉藤さん。がオーダースーツに求めるものはスタイルという話し。次点でテーラーの人なり、つまり信用できるか否か。

個人的な話しになりますが興味がある方はご覧ください。

 

 

オーダースーツ業界の勿体なさ。

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すいません。偉そうで。

しがないブロガーの戯言と斬って捨てていただいて構いませんが、個人的に思っていることを述べさせていただきます。

 

日本のもの作りは世界最高峰である。

 

これはもう間違いない。

ただその反面オーダースーツ業界は小器用にまとまっている感が否めません。

英国風、ナポリ風、ミラノ風‥うちはこれだけいろいろなスーツを仕立てられます!お好みの一着を是非うちで!みたいな感じですよね。

 

で、あなた達のお店のスタイルは?

 

と思ってしまう。

紳士服の源流は英国です。そして英国貴族がバカンスでイタリアにいったときに、現地でオーダーした結果生まれたのがイタリアスーツの源流と言われています。

言わばイタリアやアメリカというのは、英国のスーツを模倣しながら自分のスタイルというものを確立したということです。

 

それでは日本は?

英国風、ナポリ風、ミラノ風?トレンドが移り変わると「今のトレンドは〇〇調なんですよ~」って笑顔で勧めてくる。それがダメとは言いません。

 

でもそれってカッコいいかな?

私たちは日本人でここは日本ですよ。

 

発端はRING JACKETでの話し。

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昔の話になりますがリングヂャケットの新作を冷やかしにいったときに店員さんといろいろと話しをさせていただきました。

リングヂャケット、海外でも結構売れているというお話しを伺いました。

日本人向けに仕立てられたスーツって欧米人に合わないでしょう?と言ったら、欧米人向けのパターンを作って仕立てているということで「さすが」と思いました。

某イタリアブランドなんて日本人向けに作ったりしないでそのまま売りますからね。

 

そこで疑問に思ったのはそもそもリングヂャケットのジャケットって欧米受けするの?ということ。リングヂャケットってかなり特徴がありますからね。

その回答ですが日本海外問わず好き嫌いが分かれるシルエットなので嫌いな人は絶対買わないとのこと。ただそれがうちのスタイルなので、とおっしゃってました。

 

我が意を得たり、なんて偉そうですが「やっぱりそうですよね」と思いました。

ちゃんとブランドのスタイルというものがあるべきだと思うんですよ。このスーツ良いなと思う所でお願いすれば良い。

 

オーダースーツに求めるものはスタイルである。

 

昔は安価なところでもいくつかオーダーしました。

 

失敗だった。

 

いや好きな人は否定しません。しかし斉藤さん。にとっては失敗だった。

当時よりも知識がある今ならもっと良いスーツをオーダー出来るかもしれませんが、知識がない状態だとなかなか難しい。

必ずしも「オーダー=体に合う」じゃないんですよ。漠然とそう思い込んでいる人がいますが全然そんなことはない。

 

結局にリングヂャケットに出会い、赤峰先生に出会い、齋藤力氏に出会って好みが固まりました。といってもこの3つは全く違うスタイルなのが面白く、そしてだからこそ楽しいのですが。いずれも他にないスタイルが魅力です。

 

そう、「他にない」ってところが一番大事。

 

人との出会いも一期一会。

 

最近、いやもう長いことリングヂャケットではオーダーしていません。

理由は単純で担当だった人が別店舗に異動になったから。新しい人と改めて関係を構築していくことも出来たと思いますが‥また一から構築する気力がなかった。

性格にはだったら赤峰先生のところや齋藤力氏のところでも‥となったわけです。

 

赤峰先生のAkamineRoyalLineも素晴らしいスーツを仕立てていただけますが、赤峰先生も高齢ですので3年後4年後はわかりません。赤峰先生が抜けたらどうなってしまうのか。もちろんお世話になっているので応援しますし、力になれることがあれば力になりたいと思います。それでも離れる人は絶対にいるでしょう。

 

オーダースーツを仕立てるって、やっぱりテーラーと客との関係性が大事だと思うんですよね。どちらが上とか下とかではなく対等な関係性が好ましいと思います。

客をお金として見ているテーラーで良いスーツが出来ると思えないし、逆に「俺は客だ」って態度でもそれは同じ。

 

今となっては新しいテーラーを見つけようって気持ちは全くありませんが、少なくとも対等な関係性が構築できないところでオーダーすることはありません。まぁワードローブも一杯なので無理ですが(笑)

 

まとめ。

いかがだったでしょうか。

今回はオーダースーツに求めるものはスタイルというお話しでした。

現在のオーダースーツ業界は、小器用さが目立ってスタイルがないところが多いと思います。でもこれもいずれ変わってくるのではないかと。客側の目が肥えてくるときっと変わると思っています。

 

こぼれ話としてはリングヂャケットで話を伺っているときに、某有名なオーダースーツ店の店員がスーツをオーダーしにきたと言ってました(笑)

まぁリングヂャケットのスタイルはリングヂャケットでしか手に入らないですからね。

 

ちなみに全否定する気はありません。初心者に英国風とかナポリ風とかを知ってもらうのにはとても良いですから。試して良かったらそれをベースに考えるのもいいでしょう。

昔あるテーラーと会話しているときに、そういうお店には感謝していると言っていました。オーダースーツの間口を広げてくれるので、と。確かにそういう側面はあるのだと思います。

 

我々、客側も使い分けが賢いのかもしれません。

例えばとある服仲間は夏用のスーツは安価なところでオーダーして使い潰す気で着倒すと言ってました。これからオーダースーツを、という方はいろいろな意見を参考にしていただければと思います。

 

 

今回は以上です。ありがとうございました。