1978 -アラフォーからの一生モノ探しー

アラフォーのオッサンが自分のスタイルを探し続けるブログ。

紳士服大手の苦境からスーツの現在と未来を考える。

今回はコラム的な内容でお送りします。テーマは「スーツは今後どうなっていくのか?」を5年前に書いた記事と現在を照らし合わせてみます。

 

5年前の2020年に考えたスーツ業界の今後。2025年になった現代ではどうなっているのでしょうか。記事を見直してみたいと思います。

そして改めて今後スーツやジャケット等のドレスクロージングはどうなっていくのでしょうか。あくまで予想なので気軽にご覧ください。

 

 

紳士服大手の苦境がいよいよ本格化。

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紳士服大手の青山商事 全店舗の2割 約160店舗を閉店へ | 新型コロナウイルス | NHKニュース

 

先日こんなニュースがありました。

紳士服大手の青山が新型コロナウイルスの影響で業績が落ち込み、全国の店舗数の約2割にあたる160店舗を閉店すると。

さらには400人の希望退職も募集するという内容です。

 

厳しい。

青山だけでなく、青木やコナカも同様に苦しいでしょう。ずっと前から苦境とは言われていましたが、コロナショックでさらに加速した印象です。

 

コロナによって働き方も大きく変わることになりましたし、服装についての意識も変わりました。スーツが作業着ではなくなりつつあります。

そうなると、安くて品質の高くないスーツを作っているところは買う人が単純に減りますよね。そういうスーツを求める人が減るわけですから。

来年以降も苦しい状況が続きそうです。

 

【2020年時点の予想】スーツ界隈は今後どうなるのか?

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今後スーツだけにとどまらず、スーツやジャケットを中心としたドレスクロージングはどうなっていくのでしょうか?

クラシック回帰がトレンドとされていますが、トレンドは一過性のもので今後に与える影響は大きくないと考えます。

 

これは個人的な予想‥いや願望も多少入っておりますが「完全に趣味の服」というカテゴリになっていくのかなと。

働き方が多様化していく中で服装も多様化していくと思われます。ジャージでテレワークをする人もいますし、スーツにネクタイ、チーフを挿してする人もいると思います。

 

これはスーツにとってマイナスではなく良いことでもあると思うんですよ。長らくスーツ=作業着のイメージから脱却するチャンスなんです。

休みの日にスーツ着てネクタイを締めていてもいいじゃないですか。

今後そういう大人が増えていくんじゃないかな。

 

つい1か月前の休みにスーツにネクタイを締めて髪を切りに行ったら「あれ?斉藤さん今日は仕事ですか?」と言われました。

今はそういう時代。でも今後は変わるかもしれません。

 

【2025年時点の結果】スーツ界隈はどうなっているのか?

 

「あえて着ない」人が増加中 スーツ業界の復活はあるのか? _流通・小売業界 ニュースサイト【ダイヤモンド・チェーンストアオンライン】

 

5年前からさらにスーツを着ない人が増えました。

予想していた通り、着々と趣味の服になりつつあると感じています。実際に電車に乗っても、そして職場でもスーツにネクタイという人は減ったと思います。というか、職場ではほとんど見なくなりました。スーツじゃない人の方が多い。

 

一方で未だにスーツと言えばビジネスというのが当たり前。

まだまだ趣味の服と認識している人は少ない。というかほとんどいません。やはり日本において作業服だった時代が長すぎるせいか、スーツ=ビジネスという感覚がなくなるには時間がかかるようです。

 

しかし若い人がスーツをオーダーするという話しをそれなりに聞くようになりました。5年前にもあった話ですが、5年前だとかなり珍しい印象でした。それが今では割と普通というか新鮮さを感じなくなったように思います。

 

やはり全体としてスーツは趣味の服になっていくのでしょう。

ビジネスでのスーツ回帰はあるかもしれませんが、個人的にこれは歓迎しません。スーツに興味がない人がだらしなく着ることでイメージが悪くなりそうなので。

 

スーツの未来は明るいのか?

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スーツが消えることはないと考えています。

理由は服飾”文化”だからというのが一番の理由。流行のような一過性のものではないため、今後もスーツが消えることはないでしょう。

 

5年前まではそう思っていました。

いや、5年経った今でも基本は同じ考えなのですが‥文化って場合によっては消えることもあるんですよね。

 

つい先日行きつけの蕎麦屋でふと思ったんです。畳の文化はもう終わりだなって。

蕎麦屋には机と座敷があるのですが、今のご老人はことごとく座敷は敬遠します。そのため率先して座敷に座るようにしています。

斉藤さん。の祖父母は畳で生活をしていたのでそれを見ていて時代の変化を感じました。文化というのは継承されるもの。どこかで途切れたら基本は終わりです。

 

そう考えるとスーツだって安心できるものではありません。

需要がなくなれば当然供給もなくなる。やはりスーツ好きの大人はカッコ良く着こなして次世代に継承していただきたいものです。

 

まとめ。

いかがだったでしょうか。

2020年に書いた記事を全面的に見直しました。おおよその予想は当たっていたのではないでしょうか。もっとも全く違う感想をお持ちの人もいるかもしれませんが。

 

今後もスーツは趣味の服になっていくでしょう。その方がスーツにとっての未来は明るいと思います。一方で作る側は生き残るところと消えて行くところが明確に別れそう。

量販店の安かろう悪かろうといったスーツは厳しいのは変わらず、調子が良かったオーダースーツ業界も淘汰が始まるかもしれませんね。

いずれにせよ斉藤さん。はただスーツの装いを楽しむだけです。

 

 

今回は以上です。ありがとうございました。