今回は宣伝です。DORSO齋藤力氏へのロングインタビューをだいぶ前にしまして、今回はその中から一部をご紹介します。是非ご覧ください。
齋藤力氏へのインタビューをしたのは‥前過ぎて覚えてない。
斉藤さん。の方で文字起こしていたのですがボリュームが大きすぎてなかなか出来なかった。今回ようやく終わってnoteの方で送り出したのでブログの方でも一部ご紹介したいと思います。ファンが明らかに多い齋藤力氏ですから需要はあるでしょう?
全文はこちら。
全文読みたい人はこちらからどうぞ。
もっとも有料なので無理にご覧いただく必要はありません。もともと雑誌企画としてインタビューしているのでいずれ読みやすくなるかもしれません。
海外と日本の違い。
齊藤 それでは早速本題に入らせていただきますね。まずサークルのメンバーとかに聞いてほしいと言われたことから。力さんは海外のトランクショーを結構されていますが、海外の人と日本人との差ってありますかね。例えば好みだったり、コミュニケーションにおける差だったり。
齋藤力 それは人によるとしか言えないのですが‥うーん、難しいですね。僕の語学力の問題があるじゃないですか。お互いのコミュニケーション能力の問題があってあんまり突っ込めない部分があります。その中で限られたコミュニケーション、言葉の中での対話なので難しい。お互いに完璧ではないので。ただリクエストとかに関してははっきりはしてますよ。
齊藤 なるほど。そういえば通訳がいるわけでないと仰ってましたね。
齋藤力 そうなんです。そこも面白いとこではありますが難しいですね。ただ日本人だからどうとか、海外だからどうっていうのはあまりないです。僕の感覚でいうと、外国の方の方が選ぶものは自由ですよ。
齊藤 なるほど。自由ですか。
齋藤力 色とか。ビジネススーツじゃないんですよ。
齊藤 ああ、そういうことですか。
齋藤力 結局そのビジネススーツを作ろうって人は僕らのところには来ないのかもしれないですね。自分の国のテーラーでで作っているんじゃないですか。やっぱりリクエストを送るお客様って初心者的な人はほぼいないですね。でもそれは日本でもそうです。
齊藤 えっ。日本でもそうなんですか。それはちょっと意外ですね。
齋藤力 初めて作るお客様もいらっしゃいますが割合で言ったら少ないですね。やっぱりテイラーって、それだけハードルが高いと思うんです。
それは僕のところだけじゃなくて、赤峰さんのところだってそうだし、スタートとして入りやすいテーラー。いわゆる一番行きやすいテイラー。例えば麻布テーラーさんだったり、グローバルスタイルさんといった間口が広いというかところ。僕だったり赤峰さんだったりっていうのは最初のステップとしていきなり行きにくいですよね。僕、お客様の皆さんに来ていただいた理由を結構聞くんです。話の中で。だから本当に初めてスーツを着ますっていう方はほぼいらっしゃらないですかね。
齊藤 なるほど。それでは初めてオーダーという方はいますか?
齋藤力 たまにいらっしゃいます。嬉しいですよね。
齊藤 うれしそうですね(笑)
齋藤力 嬉しいし、すごいなと思います。なかなかハードル高いと思います。値段もわからないし、僕だってウェブサイトに書いてないですもんね。やっぱりそこはわざとやってるというか、僕は書き忘れてるわけじゃないんですね。
齊藤 なるほど。
齋藤力 やっぱりみんな結構思うと思うんです。いくらなの?みたいな。そこに対してのアンサーが僕はウェブサイトで書かないっていうスタイル。聞かれたらもちろん答えますよ。フェアとかもやってるし、結構お得なのもあると思うんですけど、なんで書かないかっていうと全部違うから書けない。
齊藤 いやわかる。それはすごくわかって、だいたいどこも下限を書いてると思うんですけど、だいたいそれじゃないじゃないですか。どんな生地ですか?みたいな。
齋藤力 そうなんですよ。下限って本当に下限で、ほぼその生地ないじゃんみたいな世界観なんですよ。ただ、齊藤さんもご存じのように僕ってフェアをしたりとか、初めて試していただくお客様の入口になるようなことを年に2回はしたいと思ってるんです。ただ実はそれ以外にも僕ってちょいちょいフェアやってるじゃないですか。
齊藤 そうですね。毎月のように何かやってる印象があります。
齋藤力 ただそれは完全に知り合ってないと僕はその情報はお客様に伝えない。前回も齊藤さんにドブクロスどうですかみたいな話したのも、それは別にフェアをすることが目的じゃなくて、お越しいただいたお客様に対して何か少しでもサービスしようというものです。あのタイミングだったらちょっとお得ですよっていうのは別に来てもらって説明したらいいなと思ってるんで、それで皆さん来てくださいっていうのもちょっと違う。フェアとして正式にやるのは年に2回ぐらいでいいんじゃないかなって感じです。
齊藤 でも実際にはちょいちょい色々やってる印象がありますね。
齋藤力 まあそうですね。宣伝してないので伝わりにくい部分だと思います。それはもう来てもらうしかないっていう。どんなお店も一緒だと思うんですが、やっぱり僕だってご飯食べに行く時は食べてみないとわからない。テーラーは足を踏み入れてもらうことの難しさがあります。例えば僕のブログでも、斉藤さんのブログでも書いていますが、ビスポークだったり、オーダーが抱えてる不透明さと、そもそも結論が見えてないものが難しいと思うんですよね。これはでもやってみないとわからない。本当にそれしか答えはないかも。
齊藤 そうですね。結局のところ値段が飲食店と比べたら全然違いますから。足を踏み入れ難いですね。
齋藤力 だからやっぱり迷われると思うんです。もちろん普通に聞いていただいた全部ちゃんとお答えします。ただこちら側としても全ての人にオープンにする必要もない。やっぱりお越しいただいているお客様に対してサービスするっていう面はあるんですよね。新しいお客様にきていただく切っ掛けとしてのフェアと既存の客様に対するサービス。お店としてはどちらも一緒で大事なお客様ですから。
似合う似合わない
齊藤 でも全く関係ないですけど、久しぶりに黒のTシャツ着たんですよ。そしてやっぱりあまり似合わない。髪の毛が白髪のせいなのか。
齋藤力 それは年齢もあるかもしれないですよね。僕も昔はVネックのTシャツしか着てなかったんですよ。でももう無理ですね。おじさんだしなんか肌出さない方がいいな、みたいな。でもこの人にはこういう色が似合うとかはありますね。この間も初対面のお客さんに茶色いスーツをお勧めしたんですよ。
齊藤 おー。珍しいですね。
齋藤力 その人はね茶色がすごく似合う雰囲気だったんですよ。その人はなんかよくイタリアにも行くみたいで、「イタリア人にもすごく茶色をお勧められる、茶色しか着ちゃいけないって言われてるくらい」ってイタリアのファッション業界の人にも言われているみたいで。そういうのってありますね。
まとめ。
いかがだったでしょうか。
今回はDORSO齋藤力氏へのインタビューの抜粋でした。有料ですがnoteの方は5倍のボリュームがありますので興味がある方はご覧ください。
いやー、インタビュー系はもうやらない(笑)
録音して文字起こしをしてから修正するのですが‥ハチャメチャ大変。口語って文章にするんが大変なんですよ。ある程度口語を残しつつ文章にする。これが大変過ぎまして。数十時間頑張った結果になります。
今回はおすそ分け。楽しんでいただければ幸いです。
今回は以上です。ありがとうございました。