皆さん「モノ」に心はあると思いますか。ファッションブログをやっていると不思議な会話をすることはあります。興味がある方は是非ご覧ください。
物に心が宿るのか?
普通に考えればおかしなことです。物に心があるはずがないのだから。しかし本当に不思議なのですが「心がある」という話しを聞くことがあります。
そして自分の感覚でも心を感じる「モノ」があります。
特に職人の手によって生み出されたものは一種のオーラのようなものを感じることがあります。細かいディティールの積み重ねによって細部に神が宿ったのか。
今回はそんな話です。
靴職人に聞いた「モノの心」とは。
靴をビスポークした際に職人の方と雑談をしていたときのお話し。
職人:斉藤さん。そのスーツはどこのですか?オーダーされたものですか?
斉藤さん。:これはAkamine Royal Line(アカミネロイヤルライン)という「赤峰幸生」先生という方がやっているブランドでオーダーしました。
職人:私はスーツは着ないし、詳しくもないですがそのスーツはいいですね。斉藤さん。が着ているスーツには心があるというか、熱を感じます。
昨今靴もオーダーブームですが、ちょっと酷いと思うものを見かけることがあります。すぐに独立しちゃったのかな?みたいな。
斉藤さん。:ありがとうございます。モノに心って面白いですね。
職人:私も職人だからか、不思議とそう感じることがあるんですよね。上手く言葉で伝えるのが難しいのですが。職人の熱がそこにあるというか。
斉藤さん。:面白い話しをありがとうございます。
一言一句ではありませんが、こんな会話をしました。これってどういうことなのでしょうか?
赤峰先生も似たようなことを言っている。
赤峰先生が過去にやっていた「ユキちゃんのひとりごと」という動画から。
こちらの動画でポリエステル等の安いものについて「服作りをしている1人として、心ここにあらずというような、モノの心がそこにない」とおっしゃっています。
モノの心って何なんでしょうね。皆様はどう思われますか?
当たり前ですが、布や革といったものに心なんてありませんよね。
ということは作ったものに何かが宿るということでしょうか。
神は細部に宿る、物に心は宿るのか?
神は細部に宿る。
これはディテール(細部)へのこだわりがモノの本質を決めるということです。
モノに心が宿るというのは、職人によるモノへの思い、細部へのこだわりが生み出しているのではないでしょうか。
斉藤さん。自身が感じた心を感じるモノは、コスパ重視の工業製品ではなく、職人の手によって生み出された物ばかり。細部にまでこだわる職人の熱量が心に繋がっているのかもしれません。
変な話しですが怖い話でよく日本人形が出てきますよね。あれも職人が手で生み出す工芸品だから心を感じるのかもしれません。もっとも人形に心を感じてしまうと怖いのかもしれませんが。
こればかりは経験しないとわかりません。
普段ファストファッションしか着ないという人には「何言ってんだ」って笑われそうですが、不思議とそういうものがあるということです。生地が良い縫製が良い、それだけでは感じられないものがあります。
まとめ。
いかがだったでしょうか。
今回はちょっと不思議なモノに心はあるのか?というテーマでした。
おそらく服好きの皆様には同じことを感じた人、同じような経験を持つ人もいるのではないでしょうか。
昔はモノの心なんて、そんなことは全く信じない人間でした。
世の中不思議なことがあるものです。
今回は以上です。ありがとうございました。