
今回はダブルジャケットの着こなしについて。とても簡単な着崩し方をご紹介しつつ、あまりおすすめはしないという内容。興味がある方はご覧ください。
ダブルブレストのジャケットはお持ちでしょうか?
お持ちの方は結構少ないのではないでしょうか。年齢制限があるイメージを持たれてたり、職業的にNGだったりと、敬遠されがちな印象があります。斉藤さん。も実はあまり多くは所有していません。スーツ・ジャケット合わせて2着のみです。
そんなダブルのジャケットを簡単に着崩す方法を紹介しつつ、それがあまりおすすめはしないということ、そしてそもそもどういう人にダブルが似あうのか。
ダブルジャケットの着崩し方。

どちらが着崩しているかわかりますでしょうか。
答えは写真右になります。いわゆる下1つ掛けと言われるもので、ダブルブレストの着崩し方の代表的なものだと思います。
着崩し方といっても凄いテクニックでもなんでもなく、ダブルブレストのボタンをどこで留めるのかというお話しです。簡単ですよね。
写真の左が正当な着こなしで「真ん中1つ掛け」、右は着崩した着こなしで「下1つ掛け」となっています。やっぱりだいぶ雰囲気は違いますよね。
見てわかる通り、明らかに『仕様』としては「下1つ掛け」は想定していませんよね。変なシワが寄ってるし、ウエストの絞りも甘くなってます。
ただこれが着崩すってことでもあります。よくイタリアのカッコいいオヤジがやっているイメージの着こなし。これを味と捉えるか、だらしないと捉えるか。どうでしょうか。

こっちはダブルのブレザー。
生地がデニムなのでシワの出方がわかりやすいかと思います。
「真ん中1つ掛け」だと、ウエストがグッと絞られるようなシワの入り方ですが、「下1つ掛け」だと生地が斜めに引っ張られているようなシワが入ります。
着崩すのは難しく、あまりおすすめしない。

着崩すのは簡単と述べました。しかし難しい。
これそこまで知識がない人が見たら単純に間違えてる人なんですよね。そしてわかっている人からすればカッコつけてるとなる。
つまり誰得なのかと。
もちろんご自身がカッコいいと思うのであればやるのは全然OKだと思います。ただ覚悟が必要。日本において他者が受け入れてくれるとは思わない方がいいのかなと。
個人的にダブルブレストの良さというのが、ウエストの絞られ方だと思っているので、正当な「真ん中1つ掛け」の方が好きです。
ダブルブレストのジャケットが似合う人は?

どういう人がダブルブレストのジャケットが似合うのか。
これは識者の多くが声を揃えて「体格が良い人」と答えてくれました。正直細い人よりも骨太で体格が良い人の方が似合います。
例えば赤峰先生はダブルを勧める人、勧めない人は明確に分けています。
もちろんジャケットのパターンにもよります。細い人に似あうようなパターンもありますが、それでも体格が良い人の方が似合う。
最近は年齢的なもの制約がなくなりつつありますね。昔はある程度の年齢になっていないと難しい部分がありました。しかし近年のカジュアル化にともなって、スーツがビジネスにおける作業服でなくなってきた結果、意識が変わりつつあるのかもしれません。
ただシングルのジャケットに比べると、どちらかといえば加齢とともに似合うようになるアイテムだとは思います。
まとめ。
いかがだったでしょうか。
今回はダブルジャケットの着こなしについてと、ダブルのジャケットが似合う人についてでした。ダブルはやっぱりいいですよね。似合う人は本当にカッコいい。一方で全然似合わない人がいるのも事実。こればかりは仕方がない。
もっとも本文でも書きましたが、ダブルブレストもパターンによっては細身の人でも似合うものもありますので、絶対諦める必要があるわけではありません。
個人的にはダブルが似合うタイプではないので似合う人が羨ましい。
ちなみに筋肉を付けて似合うようにする、という方法もあるかもしれませんが、個人的にはあまりおすすめはしません。その体型を維持し続けるというのは難易度が高いですからね。
今回は以上です。ありがとうございました。