1978 -アラフォーからの一生モノ探しー

アラフォーのオッサンが自分のスタイルを探し続けるブログ。

クラシックにおけるブランドの難しさと面白さ

今回はクラシックというカテゴリにおける「ブランド」について。クラシックにおけるブランドって難しいけど面白い。興味がある方はご覧ください。

 

当ブログが推奨するクラシックスタイルにおいて、「ブランド」の難しさを感じるんですよね。モードとはやっぱり全然違うなと。一方で面白さも感じます。これは良いとか悪いとかの話しではなく、結論だってありません。

人は毎日何かしらの服を着ます。まさか裸で過ごすわけにはいきませんからね。服が好きな人であっても趣味嗜好は違うし、年齢によって似合う似合わないもある。

だからこそ面白いわけですが。読み物としてお暇な方だけご覧ください。

 

 

クラシックとモード。

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クラシックという道は1本しかない。

 

これは師匠である赤峰先生の言葉。

リヴェラーノのアントニオさんと同じ部屋に泊まって語り明かしたときにこんな会話をしたそうです。斉藤さん。の捉え方はクラシックというのは河だと思っています。

 

メンズスタイルのメインとなる大きな河。

そしてモードはその河から分かれる支流。

 

クラシックはモードが存在しなくてもクラシックとして存在できますが、モードはクラシックがないと存在できません。だってクラシック(普遍的な装い)があるからこそ流行(モード)があるわけですから。逆はありえません。

これはモードを否定しているのではなく、モードしかなければそれはすでにモードではないということです。

 

モードにどっぷりだった日々。

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10代後半から20代はモードばかりでした。

特に好きだったブランドを1つ挙げると「ジャンポールゴルチエ」があります。当時はとてもカッコよく見えて新作を見るのが楽しかった。豚革(スエード)のテーラードレザージャケットを買って、クリーニング代が1万円かかることを知った衝撃は忘れられません。

この当時はTシャツの上にジャケットを着ていたので襟がとにかく汚れた。スムースレザーなら吹けばいいのですがスエードだと‥いまならもうちょっと何とか出来ると思うんですけどね。

でも当時は楽しかった記憶しかない。記憶意外に何も残っていないけど。

 

クラシックにおけるブランドは難しさ。

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クラシックスタイルというのは服飾文化そのものです。ルールの上にあるもの。

一方でモードは時代の空気みたいな曖昧なものをベースにデザイナーがデザインするものでルールなどはありません。

つまりクラシックにおいては幅が決まっているんですよね。だからこそクラシックにおいてブランドって難しいと思っています。

 

具体的な例と挙げましょう。

AkamineRoyalLineとリングヂャケットで比較すると、よりクラシックなのはAkamineRoyalLineで、リングヂャケットはモードより。

 

クラシックの権化のような赤峰先生がぶれない軸の中で展開するAkamineRoyalLine。

クラシックという土壌の中で時代の空気感を表現するリングヂャケット。

 

ここまではどちらが良い悪いはありません。好みの問題。

ただAkamineRoyalLineが10年20年30年と着られる服を目指すのと比べて、リングヂャケットは数年で着られなくなるようなものもあります。数年で着られないアイテムはクラシックではないでしょう。それは流行。

 

だからブランドは面白い。

 

ブランドの面白さって、そのブランドの考え方とかスタイルが出るところ。

これはモードもそうなのですが、クラシックの場合は一定の幅の中でそれをやる面白さなのだと思います。これはテーラーにはない部分。テーラーにはテーラーのスタイルがありますが、それはスーツとかジャケットに限定しています。

 

ブランドはスーツやジャケット以外にも様々なものを出します。本当に様々でニットであるとか靴であるとか、ジーンズのようなカジュアルなものだって。

そこの考え方、スタイルの面白さを是非感じて欲しいと思います。例えば赤峰先生のAkamineRoyalLineには指輪のような貴金属はありません。たぶん出ないでしょう。

一方、齋藤力氏のDORSOは早々に販売を開始しています。リングヂャケットは毎シーズンいろいろやっています。

 

このあたりは正解不正解ではなく、好みで考えるのがおすすめです。例えば斉藤さん。はDORSOが好きですが指輪には興味がありません。リングヂャケットでグルカパンツを買おうと思ったことはありません。

全部肯定する必要はなく、自分の好みに軸を置いてブランドと付き合いましょう。

 

まとめ。

いかがだったでしょうか。

今回はクラシックにおけるブランドって難しいけど面白いという記事でした。

これはあくまで斉藤さん。の考えに基づくものです。全然違う考えの方もいるかと思いますし、その考えを否定する気もありません。参考程度にどうぞ。

 

クラシックスタイルが大好きですが、モードほどのワクワク感はありません。シーズンごとに目新しい提案が必ずしもあるわけではないですから。でも定期的に中心に刺さるものが提案されると思います。その刺さったときの楽しさを感じて欲しいですね。モードよりも深いところに刺さる、そんな感じです。

 

 

今回は以上です。ありがとうございました。