1978 -アラフォーからの一生モノ探しー

アラフォーのオッサンが自分のスタイルを探し続けるブログ。

ブランドの本質はどこに宿るのか──ライセンスビジネスを考える

今回はアパレルのライセンスビジネスについて。三陽商会がバーバリーを失ったことで酷いことになりましたね。興味がある方はご覧ください。

 

高額なブランド品を買うときに何を信じて買いますでしょうか。

やはり品質やブランドの歴史といったステータスが魅力なのではないでしょうか。しかしライセンスビジネスというのは、「ロゴが同じでも“中身”は同じとは限らない」というものになります。

販売する側もライセンス品だという主張をしないので、消費者がそこに気づきにくい構造になっています。

 

 

ライセンスビジネスが抱える3つの違和感

 

① 消費者が誤解しやすい構造

ロゴは同じでも、作っているのは別会社。当然ながら“本家の品質”を期待して買うとズレが生まれることがあります。どの程度本家が絡んでいるのか消費者にはわかりません。

 

② ブランドの思想が薄まる

残念ながら本家の哲学や美意識が、ライセンス先で再現されるとは限りません。例えばエルメスはブランドはライセンスビジネスをしません。品質管理、ブランドイメージの統一を重視するブランドは避ける傾向があります。

 

③ 「誰のブランドなのか」が曖昧になる

ロゴは本家のもの、商品企画と製造はライセンス先。ブランドの“顔”と“中身”を作る人が一致していない状態になります。

料理に例えると、②は味が薄まるという問題で、③は誰が作った料理なのか分からないという問題。つまり有名シェフの看板を掲げているけどシェフは作ってない状態。

 

三陽商会 × バーバリーのケース

 

三陽商会がバーバリーを失った「バーバリー・ショック」からもう何年でしょうか。

ご存じの通りバーバリーは英国のブランド。そのバーバリー本社とライセンス契約を結んでいたのが三陽商会。バーバリーを失った三陽商会はそこから長らく赤字続きが続き、黒字化するのに7期かかりました。

 

バーバリーというネームバリューで潤っていた三陽商会は失ってから立て直しに時間がかかりましたが、ライセンスビジネスでブランドを育てた側面も否定はできません。日本に「バーバリー」を根付かせたのが三陽商会なのは間違いありません。

しかしブランドを育てた結末がこれでは救われません。もっともその赤字なんて目じゃなくらい儲かったのかもしれませんが。

 

ライセンスビジネスが嫌いな理由

 

ライセンスビジネスは嫌いです。ただ嫌いではありますが全てを否定するつもりもありません。中にはしっかり本家とコミュニケーションを取ってるものもあります。

しかしそういった情報は消費者にはわからない。だから嫌いなんです。

逆に自分が大事にしているのは以下の2つ。

 

① ブランドの思想を大事にしたい

ブランドの考え、価値観といったものに惹かれます。だからそのブランドのアイテムが欲しくなる。具体的な例としてAkamineRoyalLineとDORSOというブランドを比較すると、同じスーツというカテゴリのものを作っていても考え方が全然違う。この違いこそがブランドの魅力だと思います。

 

② 作り手の顔が見えるものを選びたい

ブログをやっているといろいろな方のお話しを伺うことがあります。その中で興味深かったのは過去にライセンスビジネスをやっていて、現在はやっていないという方のお話。

「儲かるのに何で辞めたんですか?」という質問に「型紙を渡しただけで後はほとんどノータッチでお金が入ってきた。そこに疑問を持った」という回答をもらいました。作り手側が疑問を持つことがあるということ。

 

まとめ。

いかがだったでしょうか。

今回はアパレルのライセンスビジネスについて記事にしました。ライセンスビジネスは嫌いです。知識がある人が理解した上で購入するのであれば何の問題もありません。

 

ブランドとは誰が作るのか、そして私たち消費者は何にお金を払うのか。

単純にブランドのロゴが欲しいのであればライセンス商品はいいものだと思います。しかしそれで本当にいいのか。今回の記事が考えるきっかけになれば嬉しいと思います。

 

 

今回は以上です。ありがとうございました。