1978 -アラフォーからの一生モノ探しー

アラフォーのオッサンが自分のスタイルを探し続けるブログ。

失敗しないオーダースーツ選び|パターン・イージー・MTMの違いと選び方

今回はスーツやジャケットの仕立てについて。ちょっとマニアックな話ですが、お店やブランドによっても定義が曖昧です。興味がある方はご覧ください。

 

― 用語が混在するオーダースーツの世界を、仕立ての本質から整理する ―

 

スーツのオーダーには「パターンオーダー」「イージーオーダー」「メイドトゥメジャー」など、似たような言葉がいくつもあります。

しかし実際には、店ごとに呼び方が異なり、同じ方式でも別の名前で紹介されることも珍しくありません。

そのため、名前だけで違いを理解しようとすると、かえって混乱してしまいます。

 

この記事では、ブランド名やショップの事情は一度脇に置き、

仕立てのベースとなる型紙の補正から、3つの方式の違いを整理します。

呼び名に惑わされず、自分に合ったオーダー方式を選ぶための基準をまとめました。
(ビスポーク/フルオーダーは全く別なので除きます)

 

 

なぜ用語が混在するのか

 

日本のスーツ業界では、オーダー方式の呼び方が統一されていません。

理由はシンプルで、各ブランドやショップが独自の呼称を使っているからです。
(言葉の定義が適当なのはファッション業界あるある)

  • パターンオーダーを「イージーオーダー」と呼ぶ店
  • イージーオーダーを「メイドトゥメジャー」と紹介するブランド
  • 逆に、MTMでも補正幅が狭いケースもある

このように、呼び名と実態が一致していないことが多い。

だからこそ、
“名前ではなく、何ができるか(型紙補正)で判断する”  

これが最も正確で、失敗しない選び方ではないでしょうか。

 

3つの方式を「型紙補正」で整理する

 

ここからは、呼び名ではなく“型紙の補正”を軸に、3つの方式を整理します。

◆ パターンオーダー

既存の型紙(ゲージ服)をベースに、サイズを微調整する方式。

  • 既製服ベース
  • 補正は限定的
  • 仮縫いなし
  • 生地やディテール選択中心
  • 納期が比較的短い

補正例:袖丈、着丈、ウエスト、股下、裾幅 など

いわば、既製服の延長線上にあるオーダーです。
体型にクセが少ない人であれば、十分満足できる仕上がりになります。

また、最近ではパターンオーダーでも前肩・怒肩などをある程度補正できる店もあります。

◆ イージーオーダー

既存パターンをベースにしながら、体型補正をかなり細かく行う方式。

  • 基本パターンを補正して作る
  • 体型補正が豊富
  • 仮縫いなしが多い
  • 国内縫製系テーラーで多い分類
  • 日本独特の用語に近い

補正例:前肩、反身、屈身、怒肩、なで肩、左右差補正、O脚補正 など

パターンオーダーよりも自由度が高く、
「体型に合わせてしっかり調整したい」  
という人に向いています。

実際には、「高度なイージーオーダー ≒ MTM」として扱われることも多いようです。

◆ メイドトゥメジャー(MTM)

採寸値をもとに既存パターンを調整し、個人向けに仕立てる方式。

  • 既存パターンをベースに調整
  • 体型補正の自由度は店によって差が大きい
  • 仮縫いなしが一般的
  • デザイン選択肢は比較的広い
  • 実態はパターンオーダー〜高度イージーオーダーまで幅広い

「MTM」という言葉自体には明確な統一基準がなく、店によって内容がかなり異なるため、補正範囲や工程確認が重要になります。

 

呼び名よりも「型紙補正」で選ぶべき理由

 

同じ“メイドトゥメジャー”でも、実態はパターンオーダーに近い場合があります。

逆に“パターンオーダー”でも、補正幅が広く、ほぼイージーオーダーに近い店もあります。

つまり、呼び名はあまり当てにならない。

選ぶべき基準は、次の3つです。

  • どこまで補正できるか
  • 型紙を作り直すのか、既存の型紙を使うのか
  • 仮縫いがあるかどうか

この3点を確認すれば、呼び名に惑わされることはありません。

 

どれを選ぶべきか

読者が迷わないように、シンプルにまとめます。

  • 体型にクセが少ない  
     → パターンオーダーで十分
  • 肩の傾斜や姿勢に特徴がある  
     → イージーオーダー
  • 体形に特徴がある/こだわりが強い  
     → メイドトゥメジャー

ただし、本当にお店やブランドによって変わってくるのでご注意を。

気になる方はお店に確認しましょう。

 

まとめ。

いかがだったでしょうか。

今回はスーツやジャケットの仕立て(オーダー方式)についてでした。

スーツのオーダー方式は、名前だけを見ると非常にわかりにくい。

オーダー方式は呼び名よりも、“型紙をどう扱うか”と“どこまで補正できるか”  という本質で分類すると、違いがはっきりします。

  • パターンオーダー:既製服の延長
  • イージーオーダー:補正幅の広いオーダー
  • メイドトゥメジャー:パターンオーダー〜高度イージーオーダー

大切なのは方式そのものではなく、自分の体に合うスーツを手に入れること。

 

そのためには、呼び名ではなく、
「どこまで補正できるか」  
を確認するのが最も確実です。

 

皆さまが、自分に合った一着に出会えることを願っています。

 

 

今回は以上です。ありがとうございました。