
今回はパターンオーダースーツのクオリティと価格の関係性について。日本では「オーダースーツ」といえばパターンオーダー。興味がある方はご覧ください。
パターンオーダーといってもピンキリ。
20万円、30万円するものもあれば、3万円程度で仕立てられるものもあります。
今回はクオリティと価格の関係性についてですが、そもそもコスパのいいオーダースーツってあるのでしょうか。そしてスーツのコスパの考え方ってどんなものでしょうか。
今回は個人的な思いを書いていますので興味がある方のみご覧ください。
パターンオーダーのコスパについて。

パターンオーダースーツって、価格とクオリティがかなり比例します。
安いものはそれなりに、高額なものはビスポークにかなり近い仕立て。ビスポークに近いといってもパターンがあるので補正には限界はありますし、手縫い箇所も少なくなりますが、それでもかなり近いと感じられます。
だから同じパターンオーダースーツでも、3万円のものと20万円のものでは全然違うものとなります。そのため安価なパターンオーダースーツ=コスパが良いとは必ずしも言えない。
例えば牛肉に例えましょう。
ハイクオリティのパターンオーダースーツが松坂牛、安い牛肉を安価なパターンオーダースーツとします。同じ「牛肉」というカテゴリですが、安い牛肉をコスパが良いと感じますでしょうか。確かにお腹を満たすという点でコスパがいいのは安い牛肉でしょう。
でもそこは比較対象としておかしいというか、同じ牛肉というカテゴリでも通常比較しないところだと思うんですよね。食べる側だって比較されたくないでしょう。
ただそこがわからないのがスーツ。昔DORSOの齋藤力氏と会話した中で、スーツの難しさは安価なものでも高価なものでも絵に書いたら同じというものがありました。これは本質をついていて、食よりもわかりにくいのがスーツになります。もちろん牛肉だって食べないとわかりませんが、牛肉よりも価格差が大きくて手を出しにくい。この価格差がわかり難さを助長しています。
スーツにおけるコスパの考え方について。

斉藤さん。の考えの詳細は以下に書いています。
この記事の中でコスパについて以下のように書きました。
1年あたり1万円から1.5万円程度で考えています。
つまり30万円のスーツであれば、20年から30年は着たいということです。
これは逆に安いスーツでも同じなんです。3万円のスーツなら3年くらいは着たい。実際には所有しているスーツの数が多いともっと長く着られます。使用頻度が下がるので。
つまりスーツの数さえ揃ってくれば、自ずと着られる期間が長くなるということ。
だったら良いスーツを長く着たいと思うんです。
着心地も良いし、見栄えだって全然違います。何より気分良く過ごせます。これが一番大事で、1日がより豊かになるんですよね。
ただお腹を満たす目的であれば安価な牛肉でもいいですが、美味しいものを食べたい、感動したいのであれば松坂牛の方がいいですよね。
とりあえずオーダースーツっぽいものが経験したいなら安価なパターンオーダースーツ。感動体験がしたいなら高額なパターンオーダースーツ。
こういうことです。
安価で高クオリティのパターンオーダースーツ。

ありません。
身も蓋もなくて申し訳ありません。良いスーツって手間ひまがかかります。副資材とかの見えないところも違います。当然のようにコストに跳ね返ってきます。
なのでハイクオリティ低価格なパターンオーダースーツはないと思ってください。
お店を選ぶときは価格で選ぶか、それともクオリティで選ぶか。逆に言えばとてもわかりやすいと思います。
たまにビスポーク(フルオーダー)>パターンオーダー>既成と考えている人がいますが、これは必ずしも当てはまりません。フルオーダーと遜色のない既成のスーツは存在します。これは是非覚えておいて欲しいですね。
まとめ。
いかがだったでしょうか。
今回はパターンオーダースーツのクオリティと価格についてでした。ひょっとしたら例外となるテーラーがあるかもしれません。高クオリティ低価格を実現するテーラーが。または低クオリティ高価格‥いやそれは潰れるか。
内容については斉藤さん。の考えで書きました。ただし、いろいろな方にお話しを伺った結果でもあり、自分の体験談でもあるので概ね間違ってはいないのではないかと。
ちなみに既製服だとまた話は変わってきます。既製服はブランドビジネスの部分が大きいと思うんですよね。もちろんある程度クオリティと価格は比例するのですが、パターンオーダースーツほどではないかなと。
例えば既成スーツではリングヂャケットがあります。こちらの206ラインはフルオーダーと遜色のないクオリティです。もっとも価格も近いものになりますが。まぁそういう意味でもクオリティと価格は比例するのがご理解いただけると思います。
今回は以上です。ありがとうございました。