1978 -アラフォーからの一生モノ探しー

アラフォーのオッサンが自分のスタイルを探し続けるブログ。

麻布テーラーで実際にオーダー!流れや注意点を徹底解説します。

今回は麻布テーラーでのオーダーについて流れや注意点についてまとめました。有名店なのでお近くにある方も多いのではないでしょうか。興味がある方はご覧ください。

 

スーツをオーダーしてみたいという方で「麻布テーラー」を検討する方は多いのではないでしょうか。北は北海道、南は福岡まであり知名度も抜群です。

店舗も多く、価格も控えめなので最初のオーダーに選ぶ人も多く、実際に斉藤さん。も最初は麻布テーラーでオーダーしました。全部で3回ほどオーダーしたので、難しいと感じたことや、失敗談についてご紹介します。

 

 

麻布テーラーってどんなテーラー?

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パターン(イージー)オーダースーツ・シャツの専門店で1999年に開業したブランドです。リーズナブルな生地から高級な生地まで幅広く取り扱い、オプションの種類も豊富。かなり控えめな価格でオーダーすることができ、若者からオジサンまで幅広い層のお客に支持されています。

2022年2月に青山商事び買収され現在は子会社となりました。現在も全国27店舗、買収によって勢いが落ちたわけではないようです。

 

パターン(イージー)オーダースーツって何?

オーダースーツと一言でいってもいろいろあります。

その中でパターン(イージー)オーダーは以下の特徴があります。

  • 体型に一番近い型紙をベースに体に合わせて調整をして仕立てるスーツ
  • 縫製工場にてマシンメイドで作られる
  • シルエット、生地、オプションを自由に選ぶことが出来るので自分好みのスーツを仕立てることができる
  • ビスポーク(フルオーダー)よりも安い、既製のスーツよりも体に合うことが多い

正確にはパターンオーダーとイージーオーダーで意味は違うようですが、あまり大した違いはありません。麻布テーラーのQAには「パターンオーダーだけどイージーオーダーとほとんど変わりない」と書かれていました。

 

既成のスーツよりもオーダースーツの方が優れている?

正直なところ、体に合う既成のスーツがあればそれがベストです。

同じ素材、仕立てなら既成の方が安価なので必ずしもオーダーが優れているわけではありません。

特にパターン(イージー)オーダーだと、仕立てとしては既成のスーツより大きく優れている可能性は低く、着心地は体に合う既成のスーツといったイメージを持っていただければいいと思います。

 

もちろん自分のイメージに合ったスーツを仕立てることが出来るメリットもありますが、価格的な面で考えるといろいろなお店で試着して体に合うスーツを探すのが一番おススメだったりします。

 

実際のオーダーの流れ。

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まずお店に行く際に予約は必須ではありません。

もちろん待たされる可能性はありますので、待つのが嫌いな方は予約をしていきましょう。そして実際に店舗に行くと以下の流れでオーダーしていきます。

  1. カウンセリング
  2. 生地選び
  3. オプション選択
  4. 採寸
  5. 支払い
  6. 完成

カウンセリング

注意点はとくにありません。「どういったものを検討しているのか(スーツ?ジャケット?シャツ?)」「検討している生地」「予算」といった話をしてイメージを伝えます。

生地選び

生地見本(バンチブック)と呼ばれる小さい生地を見ながら生地を決めます。

後述しますが難易度は高めです。

オプション選択

ジャケットはシングルかダブルか、ベントはセンターベントかサイドベンツか、ボタンの素材や色、裏地の素材や色‥その他もろもろを選んでいきます。

有料オプションも多く、気が付くとかなりの金額になることもあるので気を付けましょう。こちらも後述しますが難易度は高めです。

採寸

注意点はスーツを実際に着用する際の服装で行くということ。具体的にはシャツと革靴を着用していくのがおすすめです。その方が採寸で間違いが起きにくいと思います。

支払い

特に注意点はありません。

完成

だいたい4週間~5週間程度で仕上がります。実際に店舗にいって最終チェックを行います。もちろん気になることがあれば修正可能です。

ちなみに6か月間は無料で微調整が可能。

 

オーダーのここが難しい!

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生地選び

生地見本から生地を選ぶんですが、見本の生地は小さいためスーツが仕上がった時にイメージが違うことがあります。

この「小さい生地から全体をイメージする」が難しい。無地とかならわかりやすいと思いきや、生地の濃淡って面積が大きくなると結構変わります。

 

柄になるともっと難しいです。見本ではそこまで派手に見えなくてもスーツになると柄の面積が大きくなるのでかなりのインパクトだったりします。

初心者は無地を選ぶと失敗し難いと思います。また太陽の光を当てて見ると生地の色味がわかりやすいと思います。

 

オプション選択

一番大きいのはボタンです。ボタンを単体で見ると良くても、スーツとして仕上がってくると生地に負けて残念なことになることがあります。

有料になりますが「水牛ボタン」を選んでおけば間違いはないです。また「貝ボタン」になると光沢があるのでセンスが必要になります。

 

次に裏地と表地の相性。当然最初に表地を選びますが、後から裏地を選ぶのがかなり難しい。裏地だけで見るとほとんどが派手に見えます。表地の全体像をイメージするのも難しいのに裏地との相性まで考えるのは難易度が高い。

表地と同系色や、グレーのようにだいたいのカラーと合う色を選べばだいたい間違いないと思います。ちなみにキュプラかポリエステルかですが、これは正直どちらでも構いません。あまり大きな差はありません。

 

麻布テーラーでオーダーした理由。

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初めてのオーダーってどこに行けばいいかわからないですよね。

最初は伊勢丹にいったんですが予算が合わずに断念。その後、会社の同僚で麻布テーラーでオーダーしている人がいたので試してみたというのが理由。

既成のスーツではなくオーダーをしたいと思ったのは、当時既成のスーツではなかなか無かったんです。

  • 1回目:ハリスツイードのスーツ(秋冬)
  • 2回目:リネン100%のスーツ(春夏)

今でこそリネン100%のスーツは既成でも見かけるようになりましたが当時はあまりなかった。そしてハリスツイードのスーツは今でもあまり見かけません。

 

オーダーした感想と価格について。

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今まで3回「麻布テーラー」でオーダーをしました。

それぞれの良かったところや失敗したところ、価格についてご紹介します。価格は当時なので現在はもっと上がっていると思われます。

 

www.1978.tokyo

 

ハリスツイードの3ピーススーツ。

とにかく重厚で真冬でもコートは不要の暖かさ。30年は着用出来そうな生地はさすがハリスツイード。失敗したのはボタンで「水牛ボタン」を選ぶべきだった。

満足度を点数に表すなら 85点 です。

お値段はオプション料込で 180,000円 ほどだったと思います。

 

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ブラウンのリネン100%スーツ。

前回の失敗を活かして「水牛ボタン」にしたものの、生地見本で選んだ時と仕上がってきたスーツではブラウンの色味が違った。もっと暗めのブラウンのイメージだった。

満足度を点数に表すなら 75点 です。

お値段はオプション料込で 140,000円 ほどだったと思います。

 

www.1978.tokyo

 

最後は「略礼服」。

最初から予算を決めてオーダーしたためかなり安価で仕立てられました。ただ葬儀で着用するには少しスタイリッシュ過ぎるようにも感じます。「略礼服」として仕立てているので問題はないはずですが。

満足度を点数に表すなら 75点 です。

お値段はオプション料込で 60,000円 ほどだったと思います。

 

初心者向けにおすすめは?

 

当ブログではスーツ関連の記事が多くの方に読んでいただいています。特にオーダースーツを作ってみたいという方が増えているようです。そんなオーダースーツ初心者向けになりますので是非参考にしてみてください。

 

おすすめのモデルは?

麻布テーラーではスーツのモデルがいくつかあります。パッと見どれも同じに見えるかもしれませんが、結構違うので好みのモデルを選びましょう。

個人的には肩が「いかり肩」と呼ばれる方には肩パッドのしっかり入ったClassico Italia、Continentalがおすすめです。

ウエストラインの高さ、絞り方の違いは完全に趣味で大丈夫かと思いますが、襟の幅については顔が大きいと感じている方は広めの幅がおすすめ(9.5㎝、10㎝)。

 

おすすめの生地は?

麻布テーラーでは低価格からスーツを仕立てることができますが、その金額では生地があまり選べないことになります。初心者であれば割り切って最低金額でオーダーするのも1つの手ですが、もうちょっと良い生地でと思ってしまうもの。

 

初心者におすすめは無地のグレー(ネイビー)、そして天然繊維100%(秋冬ならウール、春夏ならコットン)のもの。そして価格がなるべく安い生地を選びましょう。

グレーと言ってもいろいろありますが、チャコールグレーでもライトグレーでも構いません。どちらも使い勝手は抜群にいいです。ネイビーを選ぶのであればあまり明るくない色合いのものがおすすめです。

 

おすすめのオプションは?

天然繊維100%をせっかく選んだのであれば、ボタンは水牛がおすすめですがお値段少々アップします。あとで後悔しないようにここは頑張って欲しいところ。

あとはやはり本切羽(袖口本開き)がオーダー感があっておすすめですね。袖口のボタンを1つだけ外すなんて着こなしも出来ますし。

オプションは趣味なのでやらなくてもいいですが、せっかくオーダーするのであればこだわりポイントを1つ入れておくと、長く愛着を持って着ていくことができると思います。

 

まとめ。

いかがだったでしょうか。

今回は麻布テーラーについてまとめた記事となります。実際にオーダーした経験を踏まえてまとめました。参考になれば幸いです。

この記事に辿り着いた方が一番知りたいのは麻布テーラーでオーダーするのはおすすめなの?ということでしょう。

 

答えはずばり「悪くはない」となります。

中途半端な回答で申し訳ありませんが理由は以下の通り。

  • 低価格帯のオーダースーツを仕立てるなら十分あり
  • 麻布テーラーの仕立ては可もなく不可もなく
  • 低価格からオーダーできるのは魅力的だが、良い生地やオプションを選ぶと高額になることも。20万円近いお金を払うのであれば他にも選択肢が多数ある

 

個人的には「麻布テーラー」でオーダーするのであれば、8~10万円程度のスーツまでが満足度が高いと思われます。過去に斉藤さん。オーダーしたような、高額なスーツをオーダーするのであれば、さらにクオリティの高い仕立てのスーツを視野に入れることもできます。

 

 

今回は以上です。ありがとうございました。