100年コートが10周年を迎えたということで改めて記事をリライト。2014年に購入した100年コートの現在をご紹介したい思います。トレンチコートらしい経年変化を遂げた100年コートをご覧ください。
トレンチコートはお好きですか?
着込めば着込むほど味が出るトレンチコート。コートの中でも特にファンが多いコートですよね。ヴィンテージのトレンチコートの雰囲気はなんともいえないものがあります。
ヴィンテージショップで見つけるの味が出たトレンチコートも素晴らしいですが、自分の手で一から育てるのもまた一興。
本記事ではそんなトレンチコートの経年変化をご覧いただきたいと思います。
今後も随時更新を予定しています。
- 100年コートとは?
- 3年着こんだ100年コートをご紹介! ※2017年時点
- 細かいディティールを見てみよう!
- 2014年に購入した100年コートの”今”をご紹介!
- サイズ&着こなしをご紹介。
- 100年オーナープラン。
- まとめ。
100年コートとは?
以下、公式Webからの引用です。
「TIMELESS WORK.ほんとうにいいものをつくろう」
その想いをめぐらせて生まれたのが「100年コート」です。
コート一筋で続けてきたからこそできるきめ細かなものづくりと
国内で培われた技術を次世代へつなぐため日本製であることにこだわり、
長く愛されるコート作りに挑戦しています。
100年という言葉は、100年間の品質を保証するものではなく、
手入れをしながら世代を超えて着られることを目指すもの。
コートを通じて、昔から日本で育まれてきた、
“ものを大事にする心”を伝えたいと考えています。https://store.sanyo-shokai.co.jp/blogs/pages/sanyocoat-100nencoat
発表当初、親から子へ受け継ぐことができるコートを目指すという類を見ないコンセプトを掲げたのが100年コート。
三陽商会は元々バーバリーとライセンス契約を結んで、バーバリーのタグでコートを生産していました。その40年以上培ったノウハウ、技術を持った青森の工場で生み出されているのがこの100年コートとなります。
3年着こんだ100年コートをご紹介! ※2017年時点
3年ほど使用しているので良い感じに使用感が出てきたなと思っています。使用感のないトレンチはサマにならないというか気恥ずかしいんですよね。
こちらはロングトレンチで今は普通に売ってますが、購入当時は伊勢丹別注でしかロングがありませんでした。トレンチはクラシカルなロングが欲しかったので伊勢丹別注で販売されるまで1年ほど待ちました。
表地の素材は最高級の綿と言われるエジプトコットン100%です。
面倒なので滅多にしませんが、上の写真のような「ガンフラップ」を留める着方の方が好きです。ガンフラップを留めた方がよりクラシカルな感じがして好きなんですよね。
トレンチはベルトの縛り方や着こなしで個性が出せるアイテムなので楽しい。
皆様はどっちがお好きですか?
細かいディティールを見てみよう!
コートの雰囲気をお伝えしたところで細かいディティールを見ていきましょう。上で紹介した「ガンフラップ」以外にも軍用コートだったトレンチコートは名残がいろいろあります。
エポーレット&ストローラッチ
肩にあるフラップのようなものが「エポーレット」と言います。元々階級章や、双眼鏡、水筒ストラップを留めるために使用していたとか。ただ、肩に水筒とか双眼鏡付けてたら邪魔じゃね?って思うのは私だけでしょうか。
次に「ストローラッチ」ですが、これは襟の後ろにあるベルトのことで前で留められるようになっています。完全に襟を立ててベルトで留めることで、雨風を凌げるようにしたとのことです。
ストームシールド&インバーテッドプリーツ
まず、肩から背中に掛けて2重構造となっている部分のところを「ストームシールド」と言います。写真だと肩とベルトの中間に横一線となっているところです。「ストームシールド」とかなんかガンダムにありそうな名前ですが、雨がコートに浸透しないように水滴が滑り落ちるための構造らしいです。
「インバーテッドプリーツ」はコートの裾の部分です。写真だとベルトの中央から下に一直線に伸びているところ。ここはボタンがあって留められるようになっています。通常は留めておいて、馬に乗るときには邪魔にならないようにボタンを外すという使い方をしていたようです。
ライナー
軍とは全く関係ない「ライナー」です。ほとんどの方にはこっちの方が重要でしょう。ライナーは非情に落ち着いた雰囲気になっています。現在はライナーデザインが複数ありますが当時は選べなかったと記憶しています。
生地はウール98%、ポリウレタン2%です。
100年コートで調べると「寒い」というキーワードが見つかりますが、ライニングをすれば寒くありません。むしろロングなこともあって暖かい。
ライナーを外すのは春くらいでしょうか。春にロングコートは重いと思われそうですが、雨の日にはレインコートとしてとても重宝します。
2014年に購入した100年コートの”今”をご紹介!
全体的にヴィンテージ感が出てきたと思います。
硬くて張りがあった生地が柔らかくなり、全体的に色が落ちてきたと思います。生地に表情が出てきたというか。
細かく見るとちょっとした汚れもありますが、それはそれで味と考えています。
例えば雨の日に転んで汚したことがあります。その日は家に帰ってライナーを外し、風呂場にコートを吊るして汚れたところをシャワーで洗いました。
背中も良い雰囲気になっています。
年々体に馴染むようになってきたというか、体にハマる感覚を得られるコートだなと。気のせいかもしれませんが、硬かったコートが柔らかくなったことで馴染むんですよね。ツイード等のジャケットで感じられる感覚に近いですね。
サイズ&着こなしをご紹介。
175cm、63kg、肩幅45くらいの斉藤さん。はMサイズを購入しました。伊勢丹で試着して購入したのでサイズ選びの参考になるかと思います。
サイズ感や着こなしは以下をご覧ください。
ガンフラップを留めた着こなし。
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個人的に一番好きな着こなしがこのガンフラップを留めた着こなし。
胸から腰への流れが好きです。
トレンチコートの着こなしは一杯あって正解はないと思いますし、自分が好きな着こなしをすればいいと思います。
斉藤さん。はこのクラシックな着こなしが好きというだけですが、せっかくなので試していただけると嬉しいですね。
歩いていても見たことがないので是非。
タイドアップスタイル。
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タイドアップスタイルとの相性もバッチリ。
トレンチコートはビジネスで使ってもカッコいいのでおすすめです。
ロングトレンチはライナーがあって冬でも暖かく、首元にストールを巻けば完璧。
ちなみにベルトは前で結ぶ派です。とは言ってもさすがに春になると違いますけどね。
雨に強く雪にも強い。耐久性も高いと欠点が全くないコートです。
ロングトレンチの春の着こなし。
正直にいってどちらかというとロングトレンチは秋冬の方が合っていると思います。ただ、春に使えないかというとそんなことはありません。
人によっては重たいと思われるかと思いますが、個人的にはこういう着こなしも好きですね。皆様はどう思われますか?
肌寒い春の雨の日とかにはちょうど良い着こなしだと思うんですが。
100年オーナープラン。
購入から3年ごとのシーズンオフ期間にコートを預けると定期診断してくれるというもの。しかも無償です。
100年オーナープラン・ケアプログラムの診断10項目
・ボタンに緩みがないか
・袖口が擦り切れていないか
・ボタンが欠損していないか
・裾周りが擦り切れていないか
・バックルが破損していないか
・裏地の破れがないか
・ベルトループが擦り切れていないか
・ステッチがほつれていないか
・肩章などのパーツが欠損していないか
・シミ・汚れはないか
メンテナンス(お直し)は有料ですが、これ本当に嬉しいサービスだと思います。100年着てもらおうという気概を感じますよね。
【SANYOCOAT】100nen COAT:100nen OWNER PLAN – SANYO ONLINE STORE
ちなみに斉藤さん。の100年コートは残念ながら対象外でした。
別注モデルはダメなようです。(問い合わせ済み)
まとめ。
いかがだったでしょうか。
今回は三陽商会の「100年コート」が10周年ということで、2014年に購入した100年コートの経年変化状況を追記しました。
この100年コートは本当に気に入っています。
近年いろいろなものが高くなっていて、100年コートも10年前に比べて高くなってしまいましたが、それでも本格トレンチとしては安い方だと思います。例えばバーバリーだと余裕で30万円を優に超える価格になっていますから。
名前通り100年着られるのかはわかりませんが、頑丈で雨にも強く温かい。トレンチコートはもともとレインコートなのでかなり適当な扱いをしていますが、3年で新品臭さが消え、5年でようやく自分の物になってきて、9年でしっかりと馴染みました。
今後もガンガン使ってクタクタにしていきたい、そんなコートですね。
トレンチコートに興味がある方は検討してみてはいかがでしょうか?
今回は以上です。ありがとうございました。