
10年以上愛用した100年コート。100年には遠いものの着込んだからこそわかるその魅力についてまとめました。トレンチコートをお探しの人は是非ご覧ください。
トレンチコートはお好きですか?
着込めば着込むほど味が出るトレンチコート。バーバリーやアクアスキュータムのヴィンテージのトレンチコートの雰囲気は素晴らしいものがあります。コートの中でも男女問わずファンが多いコートではないでしょうか。
ヴィンテージショップで見つけるの味が出たトレンチコートも素晴らしいですが、自分の手で一から育てるのもまた一興。100年着られることを目指した100年コート、その経年変化をご覧いただきたいと思います。
- はじめに。
- 結論:100年コートは10年経っても“育ち続ける服”だった
- 100年コートとは?
- 100年コートをレビュー!
- 経年変化:10年でどう変わった?
- サイズ&着こなしをご紹介。
- 100年オーナープランの安心感。
- 気になる点・選ぶべきモデル・欲しい人へのアドバイス
- まとめ。
はじめに。
100年コートを購入してから、気づけばもう10年を過ぎました。
「本当に長く着られるのか?」
「値段に見合う価値はあるのか?」
100年にはまだ遠いものの、着込んだからこそわかる魅力があります。
トレンチコートを探している方、「100年コートって実際どうなの?」と気になっている方に向けて、10年着たリアルな経年変化と使い心地をまとめました。
結論:100年コートは10年経っても“育ち続ける服”だった

まず結論から言うと、100年コートは10年着ても全く問題なく、むしろ魅力が増す服です。
- 生地は柔らかく馴染む
- 色味に深みが出る
- シルエットが体に合ってくる
- 雨の日でも気にせず着られる
- メンテナンス体制がしっかりしている
“買って終わり”ではなく、着るほどに価値が増すタイプの服でした。
100年コートとは?

三陽商会が掲げた100年コートのコンセプトは「世代を超えて受け継がれるコート」。
発表当初、親から子へ受け継ぐことができるコートを目指すという類を見ないコンセプトを掲げたのが100年コートになります。
- 日本製へのこだわり
- 青森の工場で数十年間培われた技術
- バーバリー時代のノウハウ
- 長く着る前提の“100年オーナープラン
「100年保証」ではなく手入れしながら長く着る文化を残すためのコートという思想が魅力です。
100年コートをレビュー!


3年ほど使用しているので良い感じに使用感が出てきたなと思っています。使用感のないトレンチはサマにならないというか気恥ずかし感じがしました。
こちらはロングトレンチで今では普通に売ってますが、購入当時は伊勢丹別注でしかロングがありませんでした。トレンチはクラシカルなロングが欲しかったので伊勢丹別注で販売されるまで100年コートの発表から1年ほど待ちました。
表地の素材は最高級の綿と言われるエジプトコットン100%です。


面倒なのであまりしませんが上の写真のような「ガンフラップ」を留める着方の方が好き。ガンフラップを留めた方がよりクラシカルな感じがして好きなんですよね。
トレンチはベルトの縛り方や着こなしで個性が出せるアイテムなので楽しい。皆様はどっちがお好きでしょうか?
コートの雰囲気をお伝えしたところで細かいディティールを見ていきましょう。上で紹介した「ガンフラップ」以外にも軍用コートだったトレンチコートは名残がいろいろあります。
エポーレット&ストローラッチ


肩にあるフラップのようなものが「エポーレット」と言います。元々階級章や、双眼鏡、水筒ストラップを留めるために使用していたとか。
次に「ストローラッチ」ですが、これは襟の後ろにあるベルトのことで前で留められるようになっています。完全に襟を立ててベルトで留めることで、雨風を凌げるようにしたとのことです。
ストームシールド&インバーテッドプリーツ

まず、肩から背中に掛けて2重構造となっている部分のところを「ストームシールド」と言います。写真だと肩とベルトの中間に横一線となっているところです。「ストームシールド」とかなんかガンダムにありそうな名前ですが、雨がコートに浸透しないように水滴が滑り落ちるための構造らしいです。
「インバーテッドプリーツ」はコートの裾の部分です。写真だとベルトの中央から下に一直線に伸びているところ。ここはボタンがあって留められるようになっています。通常は留めておいて、馬に乗るときには邪魔にならないようにボタンを外すという使い方をしていたようです。
ライナー

軍とは全く関係ない「ライナー」です。ほとんどの方にはこっちの方が重要でしょう。ライナーは非情に落ち着いた雰囲気になっています。現在はライナーデザインが複数ありますが当時は選べなかったと記憶しています。
生地はウール98%、ポリウレタン2%です。
100年コートでWebを検索すると「寒い」というキーワードが見つかりますが、ライニングをすれば寒くありません。むしろロングなこともあって暖かい。
ライナーを外すのは春くらいでしょうか。春にロングコートは重いと思われそうですが、雨の日にはレインコートとしてとても重宝します。
経年変化:10年でどう変わった?



全体的にヴィンテージ感が出てきたと思います。
硬くて張りがあった生地が柔らかくなり、全体的に色が落ちてきたと思います。生地に表情が出てきたというか。ヴィンテージのトレンチコートって、何とも言えない色をしていますよね。そこがトレンチらしい雰囲気に繋がるのですが。
細かく見るとちょっとした汚れやアタリもあります。しかしながらそれはそれで味と考えています。例えば雨の日に転んで汚したことがあります。その日は家に帰ってライナーを外し、風呂場にコートを吊るして汚れたところをシャワーで洗いました。トレンチコートとの思い出です。


背中も良い雰囲気になっています。
年々体に馴染むようになってきたというか、体にハマる感覚を得られるコートだなと。気のせいかもしれませんが、硬かったコートが柔らかくなったことで馴染むんですよね。ツイード等のジャケットで感じられる感覚に近いと思います。
サイズ&着こなしをご紹介。
175cm、65kgくらいの斉藤さん。はMサイズを購入しました。伊勢丹で試着して購入したのでサイズ選びの参考になるかと思います。サイズ感や着こなしは以下をご覧ください。
ガンフラップを留めた着こなし。
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個人的に一番好きな着こなしがこのガンフラップを留めた着こなし。胸から腰への流れが好きです。トレンチコートの着こなしは一杯あって正解はないと思いますし、自分が好きな着こなしをすればいいと思います。
斉藤さん。はこのクラシックな着こなしが好きというだけですが、せっかくなので試していただけると嬉しいですね。歩いていても見たことがないので是非。
タイドアップスタイル。
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タイドアップスタイルとの相性もバッチリ。トレンチコートはビジネスで使ってもカッコいいのでおすすめです。ロングトレンチはライナーがあって冬でも暖かく、首元にストールを巻けば完璧。雨に強く雪にも強い。耐久性も高いと欠点が全くないコートです。
ロングトレンチの春の着こなし。

正直どちらかというとロングトレンチは秋冬の方が合っていると思います。
ただ春に使えないかというとそんなことはありません。人によっては重たいと思われるかと思いますが、個人的にはこういう着こなしも好きですね。肌寒い春の雨の日とかにはちょうど良い着こなしだと思います。
100年オーナープランの安心感。
購入から3年ごとのシーズンオフ期間にコートを預けると定期診断してくれるというもの。しかも無償です。
100年オーナープラン・ケアプログラムの診断10項目
・ボタンに緩みがないか
・袖口が擦り切れていないか
・ボタンが欠損していないか
・裾周りが擦り切れていないか
・バックルが破損していないか
・裏地の破れがないか
・ベルトループが擦り切れていないか
・ステッチがほつれていないか
・肩章などのパーツが欠損していないか
・シミ・汚れはないか
メンテナンス(お直し)は有料ですが、これ本当に嬉しいサービスだと思います。100年着てもらおうという気概を感じますよね。
【SANYOCOAT】100nen COAT:100nen OWNER PLAN – SANYO ONLINE STORE
ちなみに斉藤さん。の100年コートは残念ながら対象外でした。別注モデルはダメなようです。(問い合わせ済み)
気になる点・選ぶべきモデル・欲しい人へのアドバイス

まず着用していて気になる点。
- 少し重い
ロングコートということもありますが重さはあります。もっとも着用すると重さは感じませんが。とにかく軽いコートをお探しの人には向かないかもしれません。
選ぶべきモデルとしては、個人的にはロング丈のものをおすすめ。流行に左右されることもありませんから。逆に極端に丈が短いものはあまりおすすめしません。
コート、特にトレンチコートは何十年も着られるものなので、ベーシックで流行り廃りがないものを選びましょう。
最後にアドバイスですが、欲しいと思った時が買い時です!
10年前に比べて値段は上がりましたが、今後安くなることはありません。何より長く着られることを考えると買うなら早い方がお得。耐久性が高く、本当に長く着ることが出来るコートですから、費用対効果で考えても最高のコートだと思います。
まとめ。
いかがだったでしょうか。
今回は三陽商会の「100年コート」を10年以上着込んだので、当時と今の違いや経年変化してどうなったのかをお伝えさせていただきました。
この100年コートは本当に気に入っています。
近年いろいろなものが高くなっていて、100年コートも10年前に比べて高くなってしまいました。しかしそれでも本格トレンチとしては安い方だと思います。例えばバーバリーだと余裕で30万円を優に超える価格になっていますからね。
名前通り100年着られるのかはわかりません。しかし頑丈で雨にも強く温かい。トレンチコートはもともとレインコートなのでかなり適当な扱いをしていますが、3年で新品臭さが消え、5年でようやく自分の物になってきて、10年を経て最高のコートになったと思います。今後もガンガン使ってクタクタにしていきたい、そんなコートですね。
トレンチコートに興味がある方は検討してみてはいかがでしょうか?
今回は以上です。ありがとうございました。