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オーダーは難しい!?麻布テーラーで仕立てた感想。

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今までスーツのパターン(イージー)オーダー、シャツのオーダー、靴のビスポークといろいろと「オーダー」と言われるものをしてきましたが、今回は麻布テーラーでのオーダーについて注意点や価格についてまとめました。

最終更新日:2020/7/7

 

 

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スーツをオーダーしてみたいという方で「麻布テーラー」を検討する方は多いのではないでしょうか。北は北海道、南は福岡まであり知名度も抜群です。

そんな「麻布テーラー」で3回ほどオーダーしたので、難しいと感じたことや良し悪し、価格についてご紹介します。

 

パターン(イージー)オーダースーツって何?

オーダースーツと一言でいってもいろいろあります。

その中でパターン(イージー)オーダーは以下の特徴があります。

  • 体型に一番近い型紙から体に合わせて細かい調整をして仕立てるスーツ
  • 縫製工場にてマシンメイドで作られる
  • シルエット、生地、オプションを自由に選ぶことが出来るので自分好みのスーツを仕立てることができる
  • ビスポーク(フルオーダー)よりも安い、既製のスーツよりも体に合うことが多い

パターンオーダーとイージーオーダーで意味は違うようですが結果に大した違いはないです。麻布テーラーのQAには「パターンオーダーだけどイージーオーダーとほとんど変わりない」と書いています。

 

麻布テーラーってどんなテーラー?

パターン(イージー)オーダースーツ・シャツの専門店で1999年に開業したブランドです。リーズナブルな生地から高級な生地まで幅広く取り扱い、オプションの種類も豊富。40,000円から仕立てることができ、若者からオジサンまで幅広い層のお客に支持されています。

以下、公式からの引用です。

麻布テーラーは、頑張るビジネスマン、またプロフェッショナルの方々にベストな一着をお届けする事を信条とします。その為に“伝統とは革新の継続により形成される”また“変化に対応するもののみが生き残ることができる”これらのことを肝に銘じ、お客様にとって素晴らしく価値ある一着をお届けする為全力を尽くします

 

既成のスーツよりもオーダースーツの方が優れている?

正直なところ、体に合う既成のスーツがあればそれがベストです。

同じ素材、仕立てなら既成の方が安いんです。

パターン(イージー)オーダーだと、仕立てとしては既成のスーツより大きく優れている可能性は低く、着心地は体に合う既成のスーツと差はありません。

いろいろなお店で試着して体に合うスーツを探すのが一番おススメだったりします。

 

実際のオーダーの流れ。

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まずお店に行く際に予約は必須ではありません。

もちろん待たされる可能性はありますので、待つのが嫌いな方は予約をしていきましょう。

そして実際に店舗に行くと以下の流れでオーダーしていきます。

  1. カウンセリング
  2. 生地選び
  3. オプション選択
  4. 採寸
  5. 支払い
  6. 完成

カウンセリング

注意点はとくにありません。「どういったものを検討しているのか(スーツ?ジャケット?シャツ?)」「検討している生地」「予算」といった話をしてイメージを伝えます。

生地選び

生地見本(バンチブック)と呼ばれる小さい生地を見ながら生地を決めます。

後述しますが難易度は高めです。

オプション選択

ジャケットはシングルかダブルか、ベントはセンターベントかサイドベンツか、ボタンの素材や色、裏地の素材や色‥その他もろもろを選んでいきます。

有料オプションも多く、気が付くとかなりの金額になることもあるので気を付けましょう。

こちらも後述しますが難易度は高めです。

採寸

注意点はスーツを実際に着用する際の服装で行くということ。具体的にはシャツと革靴を着用していくのがおすすめです。その方が採寸に間違いが起きにくいと思います。

支払い

特に注意点はありません。

完成

だいたい4週間~5週間程度で仕上がります。実際に店舗にいって最終チェックを行います。もちろん気になることがあれば修正可能です。

ちなみに6か月間は無料で微調整が可能。

 

オーダーのここが難しい!

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生地選び

生地見本から生地を選ぶんですが、見本の生地は小さいためスーツが仕上がった時にイメージが違うことがあります。

この「小さい生地から全体をイメージする」が難しい。無地とかならわかりやすいと思いきや、生地の濃淡って全体になると結構変わるんですよ。

柄になるともっと難しいです。見本ではそこまで派手に見えなくてもスーツになると柄の面積が大きくなるのでかなりのインパクトだったりします。

初心者は無地を選ぶと失敗し難いと思います。また太陽の光を当てて見ると生地の色味がわかりやすいと思います。

オプション選択

一番大きいのはボタンです。ボタンを単体で見ると良くても、スーツとして仕上がってくると生地に負けて残念なことになることがあります。

有料になりますが「水牛ボタン」を選んでおけば間違いはないです。また「貝ボタン」になると光沢があるのでセンスが必要です。

次に裏地と表地の相性。当然最初に表地を選びますが、後から裏地を選ぶのがかなり難しい。裏地だけで見るとほとんどが派手に見えます。表地の全体像をイメージするのも難しいのに裏地との相性まで考えるのは難易度が高い。

表地と同系色や、グレーのようにだいたいのカラーと合う色を選べばだいたい間違いないと思います。

 

麻布テーラーでオーダーした理由。

初めてのオーダーってどこに行けばいいかわからないですよね。

最初は伊勢丹にいったんですが予算が合わずに断念。その後、会社の同僚で麻布テーラーでオーダーしている人がいたので試してみたというわけです。

既成のスーツではなくオーダーをしたいと思ったのは、当時既成のスーツではなかなか無かったんです。

  • 1回目:ハリスツイードのスーツ(秋冬)
  • 2回目:リネン100%のスーツ(春夏)

今でこそリネン100%のスーツは既成でも見かけるようになりましたが当時はあまりなかった。そしてハリスツイードのスーツは今でもあまり見かけません。

 

オーダーした感想と価格について。

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今まで3回「麻布テーラー」でオーダーをしました。

それぞれの良かったところや失敗したところ、価格についてご紹介します。

 

www.1978.tokyo

 

ハリスツイードの3ピーススーツ。

とにかく重厚で真冬でもコートは不要の暖かさ。30年は着用出来そうな生地はさすがハリスツイード。失敗したのはボタンで「水牛ボタン」を選ぶべきだった。

満足度を点数に表すなら 85点 です。

お値段はオプション料込で 180,000円 ほどだったと思います。

 

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ブラウンのリネン100%スーツ。

前回の失敗を活かして「水牛ボタン」にしたものの、生地見本で選んだ時と仕上がってきたスーツではブラウンの色味が違った。もっと暗めのブラウンのイメージだった。

満足度を点数に表すなら 75点 です。

お値段はオプション料込で 140,000円 ほどだったと思います。

 

www.1978.tokyo

 

最後は「略礼服」。

最初から予算を決めてオーダーしたためかなり安価で仕立てられました。ただ葬儀で着用するには少しスタイリッシュ過ぎるようにも感じます。「略礼服」として仕立てているので問題はないはずですが。

満足度を点数に表すなら 75点 です。

お値段はオプション料込で 60,000円 ほどだったと思います。

 

 

初心者向けにおすすめは?

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多くの方に読んでいただいている記事で、やはりオーダースーツを作ってみたいという方が増えているようですね。そんなオーダースーツ初心者向けに追記をしましたので、是非参考にしてみてください。

おすすめのモデルは?

麻布テーラーではスーツのモデルが3つあります。パッと見どれも同じに見えるかもしれませんが、結構違うので好みのモデルを選びましょう。

個人的には肩が「いかり肩」と呼ばれる方には肩パッドのしっかり入ったClassico Italia、Continentalがおすすめです。

ウエストラインの高さ、絞り方の違いは完全に趣味で大丈夫かと思いますが、襟の幅については顔が大きいと感じている方は広めの幅がおすすめ(9.5㎝、10㎝)。

おすすめの生地は?

麻布テーラーでは40,000円からスーツを仕立てることができますが、その金額では生地があまり選べないことになります。初心者であれば割り切って最低金額でオーダーするのも1つの手ですが、もうちょっと良い生地でと思ってしまうもの。

初心者におすすめは無地のグレー(ネイビー)、そして天然繊維100%(秋冬ならウール、春夏ならコットン)のもの。そして価格がなるべく安い生地を選びましょう。

グレーと言ってもいろいろありますが、チャコールグレーでもライトグレーでも構いません。どちらも使い勝手は抜群にいいです。ネイビーを選ぶのであればあまり明るくない色合いのものがおすすめです。

おすすめのオプションは?

天然繊維100%をせっかく選んだのであれば、ボタンは水牛がおすすめですがお値段が3,500円ほどアップします。

あとはやはり本切羽(袖口本開き)がオーダー感があっておすすめですね。袖口のボタンを1つだけ外すなんて着こなしも出来ますし。お値段は3,000円ほど。

オプションは趣味なのでやらなくてもいいですが、せっかくオーダーするのであればこだわりポイントを1つ入れておくと、長く愛着を持って着ていくことができると思います。

 

まとめ。

いかがだったでしょうか。

今回は麻布テーラーでオーダー記事を大幅に加筆修正しました。

 

記事のボリュームが大きすぎて簡単にまとめるのは難しいのですが、この記事に辿り着いた方が一番知りたいのは麻布テーラーでオーダーするのはおすすめなの?ということでしょう。

 

答えはずばり「悪くはない」となります。

中途半端な回答で申し訳ありませんが理由は以下の通り。

  • 麻布テーラーの仕立ては可もなく不可もなく
  • 4万円からオーダーできるのは魅力的だが、20万円近いお金を払うのであれば他にも選択肢が多数ある
  • 低価格帯のオーダースーツを仕立てるなら十分いいもの

 

個人的には「麻布テーラー」でオーダーするのであれば、8万円程度のスーツまでが満足度が高いと思われます。

斉藤さん。オーダーしたような、それよりも高額なスーツをオーダーするのであれば、さらにクオリティの高い仕立てのスーツを視野に入れることもできます。

ご参考までに。

 

今回は以上です。ありがとうございました。