今回は麻布テーラーでオーダーしたハリスツイードのスーツをご紹介します。しかもスリーピース。真冬でもコートいらずの極暖スーツに興味がある方はご覧ください。
ツイードで一番有名なのがハリスツイードではないでしょうか。
他にも素晴らしいツイードは多々あるのですが、知識のない時代だったので「ツイードといえばハリスツイードだ」と思ってオーダーしました。
オーダーしたのは麻布テーラー。興味がある方は以下の記事もご覧ください。
ツイードのトラウザーズは膝が抜けると言われています。そのためスーツにするのに否定的な方もいますが、10年着用して今のところ何の問題も起きていません。
個人差があるので絶対大丈夫とは言えませんが、あまり気にすることはないのかもしれません。もっとも必ずしもスーツがおすすめというわけではないのでこの記事を最後まで読んでから判断していただければ。
- 麻布テーラーでオーダーした理由。
- Harris Tweed(ハリスツイード)ってどんな生地?
- ハリスツイードのスーツをレビュー!
- ハリスツイードのスーツ良いところ&悪いところ
- オーダー内容の失敗ポイントはコチラ。
- スーツの着こなしを紹介!
- まとめ。
麻布テーラーでオーダーした理由。
ツイード、できればハリスツイードのスーツが欲しいと思っていたのですがなかなか売っていません。ジャケットはあるけどスーツはない。
売られていないのであれば作るしかないじゃない。
そんなわけで最初に伊勢丹に行ったのですが、三つ揃えが欲しいと伝えると国産のツイード生地で20万円からと言われて頓挫。同僚が「スーツは麻布テーラーで作っている」と言っていたことを思い出したので行ってみたわけです。
当時ツイード生地で三つ揃えのスーツは8万円くらいから作れると聞いて、生地をいろいろ見比べるとやはりハリスツイードが頭一つ抜けて良いと感じました。
生地の厚みとかはやっぱり違うんですよね。軽めのツイードが良いと言う方もいるかと思いますが、斉藤さん。が欲しいのはガチガチのツイード生地を使用したスーツ。お値段を聞くと14万円ほどになるとのこと。(オプションなしの価格)
最終的にHOLLAND & SHERRY(ホーランド&シェリー)のハリスツイードを選びました。
Harris Tweed(ハリスツイード)ってどんな生地?
ハリスツイード(Harris Tweed)はスコットランドのアウター・ヘブリディーズ諸島発祥のツイード生地。ヴァージンウールを使用して、島内で染色、紡績をし、職人の自宅で手織り(厳密に言うと人力織機を使用)されている。そしてハリスツイード協会によって決められた厳しい基準をクリアしたもののみハリスツイードと認められる。また認められたもののみオーブの商標が与えられる
スーツの生地はHOLLAND & SHERRY(ホーランド&シェリー)のハリスツイードなのですが、これちょっとわかり難いですよね。ホーランドシェリーというのが服地商社(マーチャント)で、ハリスツイードが服地製造業者(ミル)となります。
今回の斉藤さん。がチョイスした生地は、ホーランドシェリーというプロデューサーがハリスツイードに依頼して作らせた生地ってイメージですかね。
ハリスツイードのスーツをレビュー!
スーツの基本は無地。
当時はこんなことも知らずにいきなり柄物をオーダーしましたが、これは結果的に正解となりました。運が良かっただけですが。
もちろん無地でも良かったのですが、万が一トラウザーズがダメになったことを考えるとジャケット単体でも使いやすい柄物は正解だった。もっともトラウザーズは何の問題もありませんが。それでもジャケット単体で使いやすいのは便利です。
ジャケット
生地はご覧のようにグレーのウインドウペン。濃いグレーと薄いブルーの2色のウインドウペンになっていて、ブルー系を合わせると映えます。
ゴリゴリのツイード生地で、表地がダメになることは考えにくいです。服に一生モノなんてないと思われる方がいますが、普通に着用していたら確実に寿命が先にきます。間違いなく一生モノです。
チェンジポケット仕様。英国スタイルって感じですよね。
この仕様は店員さんには止められました。曰く「ジャケット単品遣いが難しくなるのでチェンジポケットは止めた方がいい」とのこと。
ただ自分のイメージとしてはあった方が雰囲気が出ると思ったので付けてもらいました。飾りではなくてちゃんとポケットになっています。そして普通にジャケット単体で使っています。
こちらもこだわりポイントでお願いした本切羽。
ボタンを開けることは基本的にないんですがこれも自分の中のこだわりです。
襟裏はこんな感じになっています。
ここは特に注文していないのでこれがスタンダードな仕上げってことなんだと思います。
ジレ(ウエストコート)
ジレはショールカラーのダブルでお願いしました。
当時はシングルジャケットにダブルのジレを合わせるのが好きでした。ここでのこだわりポイントは裏地が共地になってること。ジレの裏地は一般的にキュプラやポリエステルなのですが、単品使いを考えると共地もいいと思います。
まぁ冬なので単品で使うことはまずないのですがジャケットを脱ぐ機会はあるので、共地にしたことは良かったのかなと。
ハリスツイードのスーツ良いところ&悪いところ
まず良いところは圧倒的に温かい。東京だとコートは一切不要です。
そしてツイード生地独特の雰囲気がとても気に入っています。あと生地の耐久性は高いので一生着ることが可能なところでしょうか。
ただ、残念ながら悪いところもいくつかあります。
- お値段が高い。こだわったせいもあって当時でも18万円超
- 屋内で暑いことが。エアコンの効いた執務室や満員電車等
- 目付520g?530g?くらいあるので普通に重い
- 耐久性は高いが生地が硬くて馴染むまでが長い(これが楽しい人もいる)
オーダー内容の失敗ポイントはコチラ。
このプラスチックボタンがイマイチ過ぎた。やっぱり水牛にするべきでした。ここはケチったわけではなく、ボタン単品で見るとスーツに合いそうだったから選びました。実際に有料仕様のボタン(ナットを焼いたような雰囲気のボタン)を選んだわけで。
全体で見ると生地の重厚感に対してこのプラスチックボタンが負けて浮いてる。いつか‥たぶん裏地がダメになったら一緒にボタンも取り換えようと考えています。
スーツの着こなしを紹介!
タイドアップして着るも良し、カジュアルダウンして着るも良し。
もともとカジュアルな生地なので、ジャケット単体でもカッコ良く着まわせます。カジュアルな生地をあえてスーツでオーダーすると着回しは便利ですね。
ただ柄物なのでトラウザーズは単体で使うのが難しいが難点ですが。
まとめ。
いかがだったでしょうか。
今回は麻布テーラーでオーダーしたハリスツイードのスーツをご紹介しました。
本当に暖かいスーツでコートがいりません。特に飲み会のときにコートが邪魔にならないので活躍してくれますね(笑)
一度試していただきたいものの、既成のスーツで探すのは難しいと思います。興味を持たれた方はオーダーするか、またはヴィンテージショップで探すしかないかもしれません。
10年着用していますが、一生着るための最大の問題は体型維持ですね。
これが本当に大変でして、トラウザーズが特に厳しい。いつかお直しが必要になるかもしれませんね。そのタイミングでボタンを変更するのもいいですね。
今回は以上です。ありがとうございました。