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初めてのスーツ選びで失敗しない方法|英・伊・米の違いと“良いスーツ”の見分け方

今回はスーツについてです。こうやってスーツを探せば後悔しないよ、良いスーツを見つけることができるよ、ってのを経験を踏まえてお話ししていきます。

 

スーツの選び方について質問されることがあります。

今までは安価なスーツを着てたけど興味が出たからちゃんとしたスーツを着たい、そういう方って少なくないようです。スーツを着なくていい時代になったからこそ変化しているのかもしれませんね。

今回はスーツに興味を持たれた初心者に向けた記事となっております。

 

 

導入:初めてスーツを買うときの失敗談

 

スーツ好きの多くは失敗経験があると思います。実際にお金を使って失敗という経験を買って、その手痛い経験をもとにより良いものを手にしていく。もちろん斉藤さん。もそう。

ただこの失敗という経験はする必要がありません。最初から失敗しない方がいいに決まっています。安くないお金で手に入るものが 『経験談』ではあまりにも寂しい。

 

斉藤さん。の場合は雑誌等の本や動画でおすすめされていたブランドのものを中心に購入した時期があり、これが全くダメな方法でした。人によってはこれが良いパターンもあります。何故なら人の体は千差万別なので、斉藤さん。に合わなくてもAさんには合うということがあるからです。

今回は失敗した経験をもとに初心者向けにまとめたので参考にどうぞ。

 

世界のスーツ文化(英・伊・米の違い)

いつも青山・青木・コナカでツープライススーツを購入している人向けの内容になります。大雑把に分けてスーツは「イギリス」「イタリア」「アメリカ」の3つに分類できます。シルエットやディティールが違うと思っていてください。

イタリアなんかは南部と北部で違いますが細かいことは今回は置いておきます。

 

イギリス式の特徴

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イギリス式のスーツは既成があまりないです。基本は仕立ての文化だからでしょう。

上の画像は「ポールスミス」です。イギリス式は立体的な肩・胸元と絞ったウエストから生まれる「イングリッシュ・ドレープ」が最大の特徴となります。わかりやすく言うと逆三角形のシルエットを構築して男らしいシルエットを演出してくれるスーツです。

上の写真が逆三角形になっているのがわかりますでしょうか。肩のラインもパッドをいれて構築的にしているので次に紹介するイタリア式とはだいぶ違ってきます。

 

イギリス式は現代版の鎧とも言われるガッチリとしたスーツで、胸板が薄い斉藤さん。のような貧弱な体でも男らしさを演出してくれるスーツです。(ポールスミスはガチガチのイギリス式とはちょっと違いますが、シルエットはイギリス式なので参考になるかと。)

 

イタリア式(ナポリ)の特徴

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上の画像は「イザイア」というブランドのもの。

イギリスを起源としながらも温暖な地域性から独自の進化を遂げたのがイタリア式(ナポリ)です。ミラノ等の北部に行くとイギリス色が強くなりますが、今回は差がわかりやすいナポリとの比較をしていきます。

 

パッと見でわかりやすいのが肩のラインで、イギリス式と比べるとストンと落ちているのがわかりますでしょうか。ナポリ式は肩パットをいれないナチュラルショルダーで肩に皺が入っていますよね。これをマニカカミーチャと言いますが、肩回りの可動域が広がる‥といいますが定かではありません。経験上ほぼデザインだと思います。

 

ウエストも極端に絞らないナチュラルな感じになっています。こんな感じで特徴は着心地に重点が置かれた軽やかな仕立てがイタリア式の特徴となります。

重厚な鎧のようなイギリス式と、軽やかな羽のようなイタリア式といった比較になりますかね。どちらが良い悪いではなく、それぞれ別の魅力のあるスーツです。

 

アメリカ式の特徴

 

アメリカの名門と言えば「ブルックスブラザーズ」ということで上の画像はブルックスブラザーズです。

特徴はウエストをあまり絞らないボックスシルエットで、肩もナチュラルショルダーになります。アメリカ人は人種も様々ですが体系がいい人が多く、ジャケットには着やすくて動きやすいといった機能性を重視する傾向にあるようです。

ただ近年ではスーツは世界的にも細身がスタンダードになっているので、ブルックスブラザーズでも上の写真の伝統的なラインだけではなく、細身のラインもあります。

 

自分に合うスーツの探し方。

 

方向性を決めたらとにかく試着してください。いろいろなブランドのスーツを着てみて下さい。ブランドごとに特徴があるのでとにかく試着して体感することが大切です。

その際にカッコいいと思うスーツも一緒に見て下さい。既成のスーツはそれぞれブランドのスタイルがあるので好みがわかれます。ただカッコいいと思ったスーツが必ずしも体に合うとは限らないのも事実。まずは試着して自分に合う、自分好みのブランドを見つけることです。

 

次に試着したけど体に合うスーツがイマイチ見つからなかった場合。この場合はパターンオーダーという手もあります。パターンオーダーは型紙があるので、既成と同様にそのお店ごとにスタイルが違います。ご自分の好みに合うお店に行きましょう。WebサイトやInstagram、ブログでリサーチするといいでしょう。

 

あまり違いがわからない、失敗したくないという方は信用できるお店に行きましょう。現時点で斉藤さん。がおすすめできるのはAkamineRoyalLine、DORSO、COLになります。贔屓しているわけではなく、ヒアリング力と提案力が高く、採寸が上手い。

どちらも高額ですが失敗したくないという人にはおすすめです。

 

良いスーツの条件(着心地、生地、毛芯)

 

Googleで調べればいろいろと出てくると思いますが、一番重要なことは「体にフィットしているか」です。どれだけ生地や仕立ての良いスーツでもフィットしなかったら意味がありません。

 

次に自分好みのシルエットのスーツなのか。イギリス式のスーツが好きだけど、あんまりフィットしないから妥協してイタリア式を買ったとしても心の底から満足できるでしょうか?

「あぁ、やっぱりイギリス式のスーツはカッコいいな」なんて後から思うのは非常に勿体ないので絶対に妥協はしないことをおすすめします。

 

以下は斉藤さん。がスーツを購入するときに気にする代表的なポイント。

仕立て=スペックという例えはおかしいかもしれませんが、スペックばかりを気にしても仕方がないということを年を取ってから気が付いた次第です。

 

生地は天然繊維100%がおすすめ

スーツで一番大事なのが体にフィットするか。その上で「生地」+「仕立て」だと考えて間違いないと思います。ある程度お金を出すと生地は「ウール100%」とか「コットン100%」のように自動的になります。コットン・リネン・シルクの混合生地などもありますが、いずれにせよ高額なスーツになると基本的に天然繊維100%です。

まぁ近年ストレッチを効かせるために化学繊維が入ったものもありますが、普通に生活しているとストレッチの恩恵を受ける機会はないのであまりおすすめしません。

 

もちろん天然繊維100%でもピンキリ。しかしそれでも化学繊維を使用したスーツとは見た目の時点で異なります。ツープライススーツを見た後に10万円前後のスーツを見れば一目瞭然だと思います。当然触り心地も全然違います。ただ近年はウールに擬態したポリエステルなんかもありますが‥そういうのは意外と高額だったりしますね。

 

とりあえずポリエステルを代表とする化学繊維はどうしても チープになりがち。価格が安いし皺になり難いというメリットもありますが意外と寿命は短いです。化学繊維は丈夫なイメージがあるかもしれません。実際「ただ着るだけ」ならずっと着られますが毛玉が一杯できたりして見苦しくなります。

 

毛芯(けじん)を意識する 

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毛芯というのは表地と裏地を合わせるときに挟む芯地です。毛芯と書いていますが、一番良いとされている馬毛を使ったバス芯や、麻を使った芯、接着芯なんかがあるようです。ここら辺は購入する側からは見えない部分になりますが、立体感とハリを持たせる重要なポイントになります。

芯地を使ってどう仕立てるかですが、これには「フル毛芯仕立て」「ハーフ毛芯仕立て」「接着芯仕立て」と3種類あるので簡単に解説します。

 

毛芯等の副資材も良いものそうでないものがあり、一般的に高額なスーツほどいい副資材を使っています。そのため「フル毛芯仕立て」だから必ずしも最高というわけではありません。

 

・フル毛芯仕立て

上の写真の青線で囲われてる前身頃の全面に芯地を入れて縫製する仕立てのことです。芯地にも縫製にもコストがかかる仕立てです。

・ハーフ毛芯仕立て

上の写真の赤線で囲われてる肩から胸くらいまで芯地を入れ、残りは接着芯を使用して縫製する仕立てのことです。フル毛芯仕立てよりも安価になりますが、だからダメだということではないです。フル毛芯仕立てよりも軽やかな仕立てにすることが出来るというメリットがあり、目指す方向性の違いとか考え方の違いになります。

・接着芯仕立て

コストを最重視した仕立てになります。料費も縫製費も安く抑えられる 反面、型崩れを起こしやすく、立体的なボリュームが出せないので安っぽい感じになります。

 

ちなみに春夏の裏地を使用しないアンコン仕立てでは芯地がないので毛芯は使用していませんので上記の話は関係ないです。

気になる確認の仕方ですが一番良いのは「店員に聞くこと」です。答えられない店員がスーツを売ってることもあるので困るところです。個人的には知ってる店員がいるお店を選ぶことをおすすめします。

 

細かいディティールにも気を配ってみよう。

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例えば写真のような「本切羽」と言われる袖の処理は着心地には関係ありませんが、ここもこだわりの1つです。特に春夏だと袖を捲れるようになるので実用的でもあります。

他にはボタンや裏地もあります。これらはスーツの程度によってだいたい決まってきます。安いスーツならプラスチックのボタンにポリエステルの裏地。ある程度のスーツなら水牛ボタンやナットボタン、キュプラの裏地になります。

この辺を気を付けて欲しいのはパターンオーダーとかで選ぶ場合ですが、生地に良いものを選んだらボタンは良いものを選びましょう。プラスチックだとやっぱり出来上がりに違いが出ます。逆に経験上裏地はそこまで気にしなくてもいいかもしれません。

 

ゴージライン・ラペル幅の印象効果

白色:ゴージライン、黄色:ラペル幅

 

上の画像の白い線。上衿と下衿の縫い合わせのラインを「ゴージライン」といいます。このラインが高いと対面している人の視点が上にいくので顔が目立つように、また若々しい雰囲気に。逆に低いラインにすると視点が下がるので顔が目立たない、落ち着いた雰囲気になると聞いたことがあります。

 

黄色い線がラペル幅。トレンドによって幅が広くなったり細くなったりします。

斉藤さん。の場合は10㎝くらいを目安にしていて、過去パターンオーダーしたところ8㎝くらいのスーツが出来上がったことがあります。そうしたところ顔が大きく見えるんですね。そのためそのスーツはほとんど着なくなりました。ご自身の顔とのバランスが大事です。

いずれも斉藤さん。が気にするだけで一般的にあまり気にする必要はないかもしれません。ただこの2点が変わると印象が全然変わるので覚えておくといいと思います。

 

まとめ。

いかがだったでしょうか。

今回は良いスーツを着てみたいという人に向けてポイントを書いてみました。初心者向けの記事ですので参考になれば幸いです。

長文になってしまったのでポイントをまとめます。

  • 一番大事なのはデザインではなく着心地
  • 生地は天然繊維を選びましょう
  • 失敗したくない人はAkamineRoyalLine、DORSO、COLに行きましょう

本当は初心者ほど上で書いたお店に行くのがおすすめ。自動的に1点目と2点目もクリアされるし、自分の指針となる1着が手に入るので。今度はそのスーツをベースに他を開拓できるのでその後も失敗し難い。

ただ安くはないのでそこだけはご注意ください。また、それぞれスタイルも全然違います。そこはお好みで選んでいただければ。

 

 

今回は以上です。ありがとうございました。