1978 -アラフォーからの一生モノ探しー

アラフォーのオッサンが自分のスタイルを探し続けるブログ。

今治タオルのブラック労働問題と海外セレブのキモノを商標登録。

f:id:magic_0147:20170928002129j:plain

今回は時事ネタです。ファッション関係のニュースってそんなに興味が惹かれるものがないんですが、めずらしく同日に2つもあったので一緒にご紹介します。ファッションブロガー視点で思ったことを述べさせていただきます。

 

 

今治タオルで実習生ブラック労働が発覚。

news.yahoo.co.jp

 

簡単に概要を述べますと、NHKのドキュメンタリー番組『ノーナレ』で縫製工場における外国人技能実習生の劣悪な労働環境を報道したようです。

それによって「今治タオル不買」というハッシュタグが現れる等、平たく言うと炎上をしているということです。

これに対して「今治タオル工業組合」が発表した公式声明によると、報道された企業は同組合の組合員ではないが、「組合員等の縫製の下請企業である」と明らかにました。

組合側は事体を重く受け止め云々ということが書かれております。

この記事について思ったこと。

残念。

斉藤さん。自身、今治タオルのヒポポタマスを愛用しているので残念の一言に尽きます。

まず「下請け企業がやらかした」ことは元受けの責任だということ。そして組合の声明よりも元受けが謝罪をするべきだと思うんですよね。

責任を負うのは現場ではなく上。責任というのは上にいけばいくほど重くなるのが道理でしょう。「組合員等の縫製の下請企業である」というぼかし方は納得がいかないですね。

何より今治タオルを真っ当に作っている会社もあると思うんです。そういった会社が被害を受けるのは違うでしょうと。

縫製産業そのものが外国人労働者をブラック労働で使っている、全体の問題だと思っている方もいるかもしれません。でもそれは全体の責任とすることで「薄めている」と思うんですね。

問題なのでブラック労働を行っている会社であって、それを全体に当てはめるのはちょっと違うでしょうと。

今回の今治タオルの問題も同じで、結局のところ組合が庇っているようにしかみえないし、これだと信用回復って難しいと思うんですよね。

責任の所在ってどこですか?という話しでした。

 

海外セレブが「キモノ」を商品登録!?

headlines.yahoo.co.jp

 

こちらの概要はキム・カーダシアン・ウェストさんというアメリカのタレントが、自身の矯正下着のブランド名に「キモノ」という名称を使用して商標登録しまして炎上しているというお話しです。

炎上理由は文化盗用とか経緯がないと言われていますが、ブランドのコンセプトが「女性の体型や曲線を称え、引き立たせる」となっているので着物とは真逆のコンセプトが問題ということでしょうか。

この記事について思ったこと。

なんだかなぁと思いました。

日本人の大半は文化盗用とか気にしないと思うんです。海外の方が着物を着用して映画に出ようが雑誌に出ても「良いね」と思っても文化を盗用しやがってとは思わないでしょう。

ただ、日本の民族衣装である「着物」を商標登録はちょっとどうなの?って思いますよね。日本でベトナムの民族衣装である「アオザイ」を商標登録して権利を主張する会社があったら良い気分はしないですよね。

更に致命的なのは着物というものに対する敬意といったものがない。

例えばこのキムさんがアメリカ人向けに着物をカスタマイズして、簡易的とかファッショナブルに楽しめることをコンセプトとしてたら話は違ったと思うんです。

日本人だって洋服を着ますから着物をアメリカ人がアレンジして着ても文句は言わないでしょう。

ただ、このブランドのコンセプトは「女性の体型や曲線を称え、引き立たせる」となっていてこれは着物の考え方の真逆なんですよね。

着物って慎みの文化であり、体型を隠すものだと思うんですよね。

さすがに真逆のコンセプトで「キモノ」という商標登録をされるのは如何なものか。これは文化の盗用ではなくては破壊に繋がる可能性すらあるのかなと。

例えば外国人観光客が間違った認識で着物を着用して「体型を引き立たせてない」と思われても困りますから。

やはり誤った認識を広められるのは迷惑だなと。

 

まとめ。

いかがだったでしょうか。

今回は時事ネタを2本お送りしました。

皆様は今回のニュースについてどう思われましたでしょうか?是非感想をコメント欄に書いていただければと思います。

しかしブラック労働問題ってどこにでもありますよね。農業なんかでも有名ですよね。斉藤さん。は中小企業で中間管理職をやっているんですが、問題が起きると下請けに対して凄い勢いで文句を言ってくるって多々あります。ウンザリするくらい。

そもそも作ったものに対するレビューを元受け側がしているにも関わらず、一方的に文句をいってるっておかしいだろうって話しなんですけどね。文句どころか責任まで負わせようとしてくるから困ったものです。

これは根が深い問題ですよね。

 

今回は以上です。ありがとうございました。