今回クラシックスタイルの始め方、と題して興味がある方に向けて何から買えば良いのかを述べてみたいと思います。スーツ?靴?それとも時計?これを読めば何となくわかると思うのでご覧ください。
悲しいこと予算には限りがあります。
クラシックスタイルに興味があるけど‥お高いんでしょう?
そうお思いの方、間違ってません。
ぶっちゃけ安くはないです。ただ費用対効果が高いというか、流行り廃りのないアイテムを購入すればずっと着ることが出来ます。そこが”ファッション”との違い。
そして日々着るものなので日々を楽しむことが出来ます。仕事で着るのだって楽しい。休日に着たって楽しい。そういう意味では稀有な趣味だと思います。
何にせよ趣味はお金がかかるものです。
そう考えると悪くない趣味だと思いますよ。
年収に応じた予算額はあるのか?
ありません。
例えばスーツは年収の何%がいい、みたいなことを言っている人がいますが、あんなものは信用に値しません。
予算額というのはご自分の収入、それから支出によって決まるものです。例えば奥様がいる、その奥様は働いているのか?子供はいるのか?そういったことで大きく変わってくるからです。
趣味の中で服というのはそこまでお金がかかるのでしょうか?
もっとお金がかかる趣味はいくらでもありますし、そもそも仕事でスーツを着るなら実用も兼ねますよね。季節が感じられる趣味なのもいい。
ご自分の中で予算を決めて買いそろえていくことをおすすめします。まぁある種の『沼』なので気を付けてください。
優先順位の考え方。
最も優先順位が高いものはベーシックなアイテムとなります。
つまらないかもしれません。
でもこれは絶対です。
スーツならまずはミディアムグレーの無地、ネイビーの無地。チェックや他のカラーは後回しで十分です。ジャケットも同様。
靴なら冠婚葬祭に使えるブラックのストレートチップ(プレーントゥ)から。次にブラウンですがディティールは自由で大丈夫。紐靴でもそうでなくても良いです。濃淡で買い揃えていくと後々便利なのでおすすめ。
シャツは当然白シャツ、次にサックスブルーのシャツ。
こんな具合につまらないかもしれませんが、とにかくベーシックなものが最も優先順位が高いです。そしてお金のかけかたもここに一番投資してください。
なぜか?
圧倒的に使い勝手がいいからです。
こういったベーシックなアイテムはいろいろなものと相性がいいんです。例えばあなたが無地のミディアムグレーのスーツが買ったとします。
ひょっとしたらつまらないと思うかもしれません。
でもこのミディアムグレーのスーツはこんな着こなしが出来ます。
全て同じスーツですがネクタイを合わせたスタイルも出来るし、ニットを合わせたカジュアルなスタイルにも使えます。とにかく使い勝手がいい。
グレーだけでなく、ネイビーにも同じことが言えます。基本は無地だと覚えておいてください。
とにかく最初はベーシックなアイテムに投資してください。きっとそれは長く活躍してくれるはずです。
優先順位のおすすめはコチラ。
以下は斉藤さん。のおすすめです。人によってワードローブの充実度が違いますが、そこはご容赦ください。
そして前提としてどこか1つに集中するのはおすすめしません。
よくあるのが、靴が好きで靴ばかり買う、または時計が好きで時計ばかり買う。コレクター的な趣味であれば否定はしませんが、「装い」を言う点でやはりおすすめは出来ません。
1位 スーツ/ジャケット
仕事でスーツを着る人なら間違いなく断トツの1位。
着ない人の場合、ジャケットが1位かな?
これからスーツというのは趣味の服になっていくと思います。好きな人が休みの日にも粋に着こなすような服になっていくんじゃないかな。
1位の理由は着心地に与える影響の大きさと、他者に与えるインパクトの大きさ。
スーツが嫌いという方は「肩がこる」みたいなことを言いますが、体にフィットした着心地のいいスーツやジャケットはジャージ感覚ですよ。むしろ包み込まれる感覚があってジャージを超えるかも。
人に与える印象だって大きいですよ。見た目だけで信頼が得られたり一目置かれたり。これは本当にある話です。スーツが嫌いな人ほど信じませんが。
20年、30年着られるスーツというのは15万円くらいします。
そして数が必要。毎日着たらダメになってしまうのでローテーションして着用しましょう。一気に揃えるのは難しいので、最初は安価なスーツもいくつか持っておくことをおすすめします。少しずつ入れ替えていくのが良いでしょう。
安価なオーダースーツ店も多いので、そういったところで最初はオーダーするのも良いかもしれません。ただ個人的には最初の1着目を頑張ってちゃんとしたところ(AkamineRoyalLine、DORSO、COL等)でオーダーしておくと自分の中で基準が出来るのでおすすめです。
2位 革靴
無理して高いものを買う必要はありません。
例えばジョンロブ、ベルルッティ等々いろいろなブランドがありますが、そういった靴を1足だけ買うなら3万円程度の靴をある程度揃えましょう。
5足あればそれをローテーションすることで、メンテナンスしながら一生いけるかもしれません。身の丈にあった靴をまずは5足。
ブラックを1、2足、ブラウンを3、4足。ブラウンは色のトーンを変えて揃えると後ほど重宝すると思います。ブラックが少ないのはネイビーやブラウンに合わないから。
ブラックは絶対に必要な反面数は少なめでいいかなと。
革靴のオーダーは趣味の領域です。
最初は既成靴で足に合うものを探すのがおすすめです。
3位 コート
コートはある程度お金をかけたい。
安いコートはどうしてもチープになりがち。そして良いコートは長く着られるのでここは頑張っても良いかなと。
予算が少ないならヴィンテージショップで買うのも全然ありだと思います。
バーバリーやアクアスキュータムのトレンチなんか、ヴィンテージで買った方が良いかもしれません。
その他
この後、鞄、シャツ、時計と続いていきます。
鞄はやっぱりブラウンの革鞄が一番おすすめです。汎用性が高いので。次にブラック、グレー、ネイビーあたり。
シャツはユニクロでもいいですよ。決して悪くない。もちろんもっと良いものは沢山ありますので予算と相談してください。
時計は最後で十分です。装いに与えるインパクトがとても小さい上に高額。おすすめは小振りなもの。スーツやジャケットとの相性が良いです。昔デカアツが流行りましたが、あれはやっぱり腕が細いと難しいと思います。
まとめ。
いかがだったでしょうか。
今回はクラシックスタイルの始め方としてアイテムを購入する上での優先順位についてでした。
こちらは昔書いた記事をリライトしたものでかなり大幅に修正しております。
やっぱりまずはベーシックなアイテムに投資して欲しいですね。後々絶対良かったと思う日が来ると思うので。服が好きだからこそ、アイテム単体で見てカッコいいと思ったものに飛びつきがち。残念ながらそういったものは往々にして箪笥の肥やしになります。
まずはスーツ、またはジャケット。
どんどんカジュアルな使い方が増えてきています。若い方で興味を持っている人が増えているのは良い傾向ですね。この流れは加速していくでしょう。着ない人、好きで着る人の2極化が進むのではないかと。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
最初は無理せずに少しずつ買っていくのがいいですよ。ただ『沼』なので次から次へと良いものを探し始めたりするんですが(笑)
今回は以上です。ありがとうございました。