ファッション目線でみる映画企画の第7弾。お久しぶりです。今回は1960年の映画「太陽がいっぱい」をご紹介します。アランドロンのカッコよさ、夏のスタイルの考え方が詰まった作品です。ホントカッコいい。
着こなしの参考になる映画は古今東西多くあると思います。
内容的につまらないものもありますが、つまらなくても着こなしの参考になるものはあります。だからこそ単純に面白い、面白くないで映画を観るのではなく、「この人カッコいいな」「この着こなし凄いな」といった観方はいかがでしょうか。
映画好きでなく、服好きとしての映画の観方がある。
今回は「太陽がいっぱい」。映画の好みはそれぞれとはいえ文句なく名作です。もちろん着こなしの参考にもなる。そういう意味で最高の映画ですね。
問題があるとすればアランドロンがイケメン過ぎることでしょうか。
太陽がいっぱいから学ぶ着こなし&スタイル。
苦手なサスペンス映画。一般に名作と言われる映画でも寝ることがあるくらい。
「太陽がいっぱい」は持たざる者が持つ者に対して全てを奪いに行くという話しですね。お金、そして女性。
着こなし&スタイルですが、夏のスタイルとしてこれほど参考になる映画も少ないのではないでしょうか。
まずは上の写真。スエードのシャツを素肌に着るスタイル。
これはなかなか出来ませんが、腕まくりをして軽く羽織るスタイルはもう本当にカッコいい。映画の中でのスタイルとしては白眉ではないでしょうか。
ド派手なジャケットの着こなし。
これは色合わせの妙ですよね。日本人で着こなすのは難しいですが、このジャケットとネクタイの合わせのレベルはとても高いと思います。
60年以上前の映画ですが色合わせの勉強になります。
ちなみに数年前にブルックスブラザーズが同じデザインのジャケットを「太陽がいっぱい」オマージュで出していました。
ピンク×オフホワイト。
なんてことないシャツとトラウザーズの着こなしですが、注目はウエストの高さとシャツのたっぷりとした雰囲気。カッコいい。
ピンクのシャツって敬遠されがちですが、やっぱり春夏にはとても映えると思います。
開襟シャツの着こなし。
ポイントはサイズ感ですね。ビッグシルエットではなく、かと言って小さくもない。開襟シャツを欲しいという方は参考になるのではないでしょうか。
しかし色合わせも上手いですね。どこがというと、シャツの中にある色とトラウザーズの色を合わせているんですよ。
無地のオフホワイト×無地のネイビー。
夏のクラシックスタイルといった感じですよね。真似をしてみようと思う気持ちもありますが‥オフホワイトは無理かな。生成りのリネンスーツでやってみようか。でもアランドロンのカッコ良さがあってこそな気もします。
普通のオッサンで真似するのはちょっと危険かもしれませんね。
これは所謂カプリシャツでしょうか。
この腕まくりの感じが本当にカッコいいですよね。
トラウザーズのグレーとジャケットのベージュもいい。やっぱりグレーのトラウザーズって便利ですよね。春夏秋冬全てで活躍してくれます。
このスタイルというのは年齢問わず夏に映えるスタイルだと思います。
太陽がいっぱいは面白かったの?
冒頭に書いた通りに苦手なサスペンス映画。
でも「太陽がいっぱい」は作品として面白かった。面白い映画の条件って色褪せないことだと思うんですがいかがでしょうか。
そういう意味で「太陽がいっぱい」は名作ですね。
人を殺してからどうやって逃げ切るのか?というのを描いた作品なんですが、時代背景は違えども知的に逃げいていく、そして奪っていくアランドロンのカッコ良さ。
「太陽がいっぱい」という題名通り、夏の太陽が感じられる作品で沖縄やハワイに行きたくなりました。単純で申し訳ないんですが。イタリアじゃないのかって?遠いんですよ(笑)
合わせて読みたい。
映画から学ぶシリーズは以下からご覧ください。
映画として面白いと思うかとスタイルの参考になるかは全く別です。いずれも着こなしの参考いう点では文句のない作品が多いので是非ご覧ください。
映画から学ぶ! カテゴリーの記事一覧 - 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー
まとめ。
いかがだったでしょうか。
今回は映画から学ぶダンディズム&着こなしの第7弾「太陽がいっぱい」でした。
赤峰先生に勧められてみた「太陽がいっぱい」ですが、夏の着こなしやスタイルを学ぶという意味では最適な作品だと思います。
古すぎてレンタルもなかなか難しいと思いますが観る価値は十分にあると思いますよ。
クラシックスタイルってやっぱり色褪せないですよね。
トレンド‥例えば90年代のトレンディドラマとか今見ると肩パッドが恥ずかしかったりしますが、クラシックスタイルは60年以上前の映画でもカッコいいんですから。
興味を持った方は是非ご覧ください。
夏の映画として最高じゃないでしょうか。バカンスに行きたくなる、そんな映画です。
今回は以上です。ありがとうございました。