ファッション目線でみる映画企画の第8弾。お久しぶりです。今回は1952年の映画「雨に唄えば」をご紹介します。言わずと知れたミュージカル映画の傑作ですが、アメトラの着こなしがとても勉強になります。
過去の映画から学ぶ記事はコチラ。
過去の記事は以下からご覧ください。
映画として面白いと思いかとスタイルの参考になるかは全く別です。コンセプトは着こなし、スタイルの参考になるかという点です。そういう意味ではいずれも文句のない素晴らしい作品ですので是非ご覧ください。
映画から学ぶダンディズム&着こなし第1弾!『カサブランカ』 - 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー
映画から学ぶダンディズム&着こなし第2弾!『シャレード』 - 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー
映画から学ぶダンディズム&着こなし第3弾!『マイ・インターン』 - 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー
雨に唄えばから学ぶ着こなし&スタイル
ミュージカル映画の傑作として有名な『雨に唄えば』。
1920年代のアメリカを舞台にした映画で、当時のアメリカのスタイルというものを学ぶことが出来る映画です。
アメリカ映画協会(AFI)が発表したミュージカル映画ベストの第1位、アメリカ映画主題歌ベスト100の第3位、アメリカ映画ベスト100の第10位、情熱的な映画ベスト100の第16位に選出された。
ただ、正直なところ映画の名前は知ってましたが、視聴するまでミュージカル映画ということすら知りませんでした。
雨に唄えばといえばやはり主人公が土砂降りの雨の中で、主題歌を歌いながらタップダンスを踊るシーン。これはもう圧倒的にカッコいい。
襟をビシっと立てたスーツスタイルで、ジャケットのボタンを留めて踊っている‥むしろ踊り狂っているんですが、最後までちゃんとエレガントなんです。
何でだろうって見返すんですが、ジャケットの丈の長さと腰のクビレの位置なのかなと。丈の短いお尻が出てしまうようなジャケットだとこのエレガントさは出ないと思います。
トラウザーズの着こなし。
センタークリースの落ち方、そして足元のクッションの入り方が美しい。トラウザーズの穿き方のお手本として教科書に載せるべき。
クッションは現代だともうちょっと抑えてもいいと思いますが、センタークリースのストンとした落ち方は真似したいですね。
こちらも踊っているシーンですが、スリーピースのスーツのカッコ良さ。そしてジャケットを脱いだ時のカッコ良さ、グレースーツのカッコ良さを教えてくれるシーン。
何気に映画全編を通してトラウザーズがノープリーツだったと思います。ブルックスブラザーズのトラウザーズを見ても、ほとんどがノープリーツということを考えるとアメトラって基本的にノープリーツなのか?と思った次第。
現在はクラシカルなツープリーツがトレンドの中でブルックスブラザーズは何で?と思っていたんですが腑に落ちました。
一番驚いたのがこちらのシーン。
これ映画『マイ・インターン』の中でデニーロがホテルのテレビで見てたシーン。全然知らなかったので「えっ」ってなりました。
雨に唄えばは面白かったの?
面白かった。
最初ミュージカル映画と気が付いたときは「これはダメかも」と思ったんですが、最後まで楽しく観れました。
非常に評価の高い『グレイテスト・ショーマン』でも途中で寝たくらいミュージカル映画は苦手なので自分でも意外。
昔の映画で画像も演出も古臭いですが、グレイテスト・ショーマンよりもカッコ良かったのが最後まで観れた理由なのかなと。もちろんこれは個人的な主観なのでグレイテスト・ショーマンを貶める気は全くありません。
特に雨の中で踊るシーンは本当にカッコ良かったので是非観ていただきたいですね。
まとめ。
いかがだったでしょうか。
今回は映画から学ぶダンディズム&着こなしの第8弾「雨に唄えば」でした。
新型コロナで外に出られない日々でさらに大雨、そんな日にふと思いついて観た「雨に唄えば」でしたがさすがに傑作だけあって面白かった。ファッション好き、アメトラ好きには是非観ていただきたいですね。
こういう映画を観るとやはりスーツスタイルってカッコいいですよね。70年近く前の映画ですよ。
スーツスタイルの良さとトラウザーズの穿き方を教えてくれる映画でした。
興味を持った方は是非ご覧ください。
今回は以上です。ありがとうございました。