ファッション目線でみる映画企画の第10弾。またまたお久しぶりです。今回は1949年の映画「第三の男」をご紹介します。男のカッコよさはこの時代にすでに完成されていますね。
第三の男から学ぶ着こなし&スタイル
第1回のカサブランカ以来、久しぶりの白黒映画。
白黒映画の良さって色がないからこそ想像力を掻き立てられるところだと思うんです。
漫画やアニメになくて小説にある部分というか。
まず着こなしの参考になるならないでいえば、めちゃくちゃ参考になる映画です。
「男の装い」というのはやはりこの時代にはすでに完成されているんだなと。
カサブランカのときにも同じことを感じました。
やはり目につくのは帽子ですよね。
帽子が男の装いにおいて重要なアイテムだった時代です。
やはりカッコいいですよね。うん。
そしてネクタイに注目。
これダブルディンプルですよね。この時代からあったんですね。
カサブランカでもそうでしたが、煙草を吸うシーンはカッコいい。
やはりマッチの方がカッコよく見えますよね。
あとこのシーンで注目はネクタイのディンプルがダブルではないところと、この「たわみ方」ですかね。
こうやってネクタイにボリューム感を出すのは現代でも見受けられますが、この時代にすでにあったんですね。
最後はジャケットの袖口から覗くシャツの長さ。これぞ黄金比ですね。
背中の美しさをご覧ください。そしてジャケットの丈の長さも。
ジャケットは着用した時の背中が美しくなければダメです。
そして着丈はお尻が隠れるくらいないとね。
コートの着方もカッコいい。
寒いときに襟を立てるしぐさも含めての装いですね。
現代の日本でも見かけますが、どうしてもこれ見よがしというか、「カッコつけてる感」が出てしまうんですよね。
東京とかだと襟を立てる必然性がないからなのかもしれません。
ちなみに映画の中で着用しているジャケットや、コートのゴージラインは軒並み低かったですね。
これは時代によるのかもしれませんね。
第三の男は面白かったの?
そこそこ面白かったですね。
斉藤さん。は恋愛、ミュージカル系の次にサスペンス系は苦手なので、それでも眠くならずに楽しむことが出来ました。
やはりストーリーがしっかりしているのと、全てのシーンにおいて装いが完成されていたのが良かった。当時の軍服とかも出てきますがそれもカッコ良かった。
あとサスペンス系にもかかわらず人があまり死なないのも良かった。
最近はドンパチ系というか人がバンバン死ぬような映画は疲れてしまうので。
合わせて読みたい。
過去の記事は以下からご覧ください。
映画として面白いと思いかとスタイルの参考になるかは全く別です。コンセプトは着こなし、スタイルの参考になるかという点です。そういう意味ではいずれも文句のない素晴らしい作品ですので是非ご覧ください。
映画から学ぶダンディズム&着こなし第1弾!『カサブランカ』 - 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー
映画から学ぶダンディズム&着こなし第2弾!『シャレード』 - 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー
映画から学ぶダンディズム&着こなし第3弾!『マイ・インターン』 - 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー
映画から学ぶダンディズム&着こなし第8弾!『雨に唄えば』 - 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー
まとめ。
いかがだったでしょうか。
今回は映画から学ぶダンディズム&着こなしの第10弾「第三の男」でした。ファッション目線でみても、作品としても素晴らしいので見たことがない方は是非ご覧ください。
映画への造詣が深い赤峰先生からおすすめされた本作品。さすがでした。
AkamineRoyalLineのルーツとかを感じられる作品だったと思います。
カサブランカもそうですが、装いについてとても参考に映画でした。
やはり映画はいいですね。
コロナ過で外に出にくい連休にはピッタリの時間の過ごし方でした。
興味を持たれた方は是非ご覧ください。
今回は以上です。ありがとうございました。