1978 -アラフォーからの一生モノ探しー

アラフォーのオッサンが自分のスタイルを探し続けるブログ。

パナマハットを被る季節について。

今回はパナマハットについて質問をいただきましたので思うところを述べたいと思います。興味のある方だけご覧ください。

 

 

先日こちらの記事に質問をいただきました。

ファッションはコスプレにならないシチュエーションを考えよう。 - 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー

はじめまして
質問がございます。

ます、春にパナマハットがいけないとする理由はなんでしょうか?
昨今の日本の気候を考えれば、春先(最高気温30度近くまで上がることも多い)にパナマハットをかぶることは自然なことと思います
パナマハットは「日差し避け」という目的を持ったアイテムなのですから、夏と同等に日差しが強くなる春に被ることは自然ではないでしょうか?
また、日本の真夏にパナマハットをかぶる場合、確実に汗で寿命が極端に縮みます
一万円前後の格安パナマであればさほど気にならない問題かもしれませんが、30マンを軽く超えるようなモンテクリスティのパナマを一夏で使い潰すのは環境にも経済的にも良くないと思います
そして、リネンのスーツやジャケットはパナマハット以上に「夏」を想起させるアイテムですが、こちらは真夏に着ると暑いことを理由に春や秋に着る事も推奨されています(赤峰幸生氏など)
春にリネンはOKでパナマはNGとする矛盾についてどのように考えておりますか?

 

今回はいただいた質問に答えつつパナマハットについて思うことを述べたいと思います。あくまで斉藤さん。の考えであって絶対正しいと言いたいわけではありません。

質問者は違うと思いますが、たまに意見が違う=攻撃対象という人がいるのでそういう人は全てスルーしますので悪しからず。

 

 

パナマハットを被る時期について。

 

まずはタイトル通りこちらからいきましょう。

斉藤さん。はパナマハットを被る季節は”夏”だと思っています。理由は単純でパナマハットについて質問者と同じ「日差し避け」だと考えているからです。

夏を少しでも涼しく過ごすためのアイテムとしてパナマハットやカンカン帽があると考えています。

 

重要なのは必要性だと思います。

夜にサングラスが必要ではないのと同じように、過ごしやすい春に帽子をする必要性がないと思うのでそう記事に書きました。

ただし質問者が言うように最高気温が30℃くらいまで上がるのであればそれは「あり」だと思います。ただそういう日はほとんどなく、25℃程度であればやっぱり不要でしょう。

 

そういう意味で前回の記事で”春はなし”とザックリ書いたことは訂正いたします。

30℃くらいまで上がる「暑すぎて夏だ」と誰もが思うような日にパナマハットを被るのは問題ないと思います。

 

パナマハットの寿命について。

 

質問者からいただいた質問の中にパナマハットの寿命があります。

真夏に被ると汗で寿命が縮むというものですが、それはそうだと思います。というか、それは身に着ける物全てに言えることですね。

スーツだってそうだし革靴だってそうです。だから数を揃えてローテンションをするわけですね。パナマハットも同様で、数を揃えてローテンションすることで寿命を延ばすことが出来るのではないでしょうか。

 

ちなみに革靴の場合、1日履くと汗が抜けるまでに3日くらいかかると聞いたことがあります。そのため1回履いたら休ませるのですが、パナマハットの場合は革靴ほどには時間がかからないのではないかと。室内だと脱ぎますから。

ただ革と違って耐久性は劣ると思うのでやはりある程度休ませないとダメですかね。

 

リネンのスーツとパナマハット?

 

最後がよくわかりません。そのため刺さる回答になっていなかったら申し訳ない。

春にリネンがOKでパナマハットがNGだと矛盾??

 

まず、パナマハットは一般的なアイテムではありませんよね。想像になってしまいますが成人男性の1%も所有していないんじゃないかと。

一方でスーツというカテゴリでいえば成人男性でかなりの人が所有しているでしょう。ただし多くの人は生地を意識していない。リネンは夏なんて興味がない人が多い。

そのためパナマハットはパッと見で異物として目に写りますが、リネンのスーツについては多くの人は何も思わないでしょう。

 

さて、その上で理解がある人がどう思うのかですよね。

服というのは風土に根付くもので、日本では昔から麻を衣類として使われてきました。それは別に夏に限った話ではありません。リネンのスーツに夏のイメージがあるのは事実ですが、そもそもリネン=春夏生地の代表各というイメージではないでしょうか。

生地を知っていれば夏限定とは思わないのではないかと。生地のウェイトにもよりますが、日本の風土を考えた場合に赤峰先生がおっしゃるように春秋というのはおかしくないのかなと。ウェイトによっては春~秋まで着られるでしょう。

 

それではパナマハットはどうでしょうか。

パナマハットについては現代において全く定着しておりません。大正~昭和の写真を見るとみんなパナマハットやカンカン帽を被っていますが、戦争によってその文化は失われました。

そもそもパナマハットとストローハット(麦わら帽子)の違いすらほとんどの人はわからないのではないでしょうか。まずはパナマハットについては定着させないとダメでしょう。暑くもないのに必要のない「日差し避け」を被るのはファッションになりがち。それだと一過性のもので終わるのではないでしょうか。

 

まとめ。

いかがだったでしょうか。

今回はパナマハットについて質問をいただいたので回答をしつつ考えてみました。

昔赤峰先生とパナマハットを含む帽子について会話をしたことがあります。帽子は日本のクラシックスタイルになり得るのか。

赤峰先生としてはカッコよさを認めた上で「難しいのではないか」という回答だったと思います。服飾は文化と考えたときに、現代において帽子をファッションではなくスタイルとして定着させることは難しいと。特に必要性の部分ですよね。大正~昭和の服飾文化が継承されていればといった話しをしたような記憶があります。

 

パナマハットが好きなだけに難しいですね。

昔の映画や写真でカッコいい人って一杯いますから。ただそれを真似してもコスプレになりかねない。難しいですよね。

 

 

今回は以上です。ありがとうございました。