今回は「アームホールと着心地について」簡単にまとめました。基本的なことなのでご存知の方も多いかと思います。知らない方に試着の時に1アクションするだけで着心地の良し悪しがわかるポイントをお教えします。
まずはコチラの写真をご覧ください。
こちらは以下で紹介したブルックスブラザーズのセーターです。わかりやすくするために腕を下ろしていますが何の変哲もないですよね。
そしたら次の写真をご覧ください。
わかりますかね?
実はこの写真に問題点が隠されています。
わかる人がみればこの時点で「あー、これは」ってなるポイントがあります。まぁもったいぶっても仕方がないので次の写真と比較してください。
いかがでしょうか。
こちらは以下で紹介した991のハイゲージニットとなります。あるポイントが全然違うのがおわかりになりますかね?この違いが着心地に大きく影響を与えるんです。
答えは次項をご覧ください。
着心地の違い!答えはコチラ。
はい。上の写真をご覧ください。
ブルックスブラザーズのセーターはアームホールが大きくて浅いんです。赤線のように絞られたアームホールであれば稼働領域が広くなってグッと着心地が良くなります。
これはシャツ、ジャケットも同様…というかもっと重要です。ビジネスで着用するということは着用時間も長くなるのでそれだけ不要なストレスがかかるということです。
上の写真でちょっと見ずらいですが、腕を上げるとアームホールが浅いため袖が引っ張られて短くなるんです。そのため手首が丸見えになります。腕を下した左手はそんなことはないですよね。ちなみにこれ以上腕を上げると裾が腕に引っ張られてお腹が丸見えになります。
試着の時のポイントは?
もうわかりますよね?
腕を横に上げてみる、吊革に掴まるような姿勢をとってみる。この1アクションでかなり多くのことがわかりますので是非お試しください。
いくら着用したときのシルエットがキレイでも服は着るものなのです。着心地はとても重要なポイントでしょう。お店の店員さんは「お似合いです。シルエットがキレイです。」みたいなこと言って買わせにきますからね。自分でちゃんと確認しましょう。
じゃあブルックスブラザーズはダメなのか?
今回ダメな例としてブルックスブラザーズのセーターを使いましたが、斉藤さん。はこのセーター気に入っています。アームホールの部分に問題はありますが、1枚でさらっと着られるカシミヤ×コットンの素材感はとても良いです。
というかそもそもブルックスブラザーズをはじめとしたアメトラブランドにこの辺は期待していない(笑)
日本とかイタリアだったら「がっかり」するんですがアメトラはいいんです。ブルックスブラザーズに求めているものはアメトラ感とか耐久性とかといった大味な部分なんです。もちろんこれは斉藤さん。個人の考えですが似たような人は結構いるんじゃないかなと勝手に思っています。
まとめ。
いかがだったでしょうか。
今回はアームホールと着心地の関係について簡単にお話ししました。試着の時は是非チェックしていただきたいですね。特にシャツやジャケットは確認することをおススメします。いくらシルエットがキレイでも人はマネキンではないので。
ただ、予算もあることなので完璧な1着を手に入れるのは難しいとは思います。そこら辺は予算に応じて柔軟に考えて下さいね。
今回は以上です。ありがとうございました。