今回はジャケットについて。「no jacket no life」というと言いすぎですが、装いにおいて超重要視しているのがジャケット。そんなジャケットについて掘り下げてみます。
先日こんな記事を書いたところ、いろいろな方からリクエストをいただきました。
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今回はその中から以下のリクエストにお答えします。
服好きの名無しさん
そんな、ここが無くなると私はどうしたら・・・
斉藤様に質問です。もし記事になれば。
ジャケットの型は時代とともに変わっていきます。
ジャケットを見れば作った時代が分かるともいいます。
今はゴージライン低め、ラペル幅広め、副資材を省く傾向にあるが生地はイギリス寄り。
みたいな感じだと思います。しかし、5年前くらい遡ると今とは少し違います。
斉藤様もクラシックベースですが流行をある程度取り入れたジャケットを着ていると思います。
では3年、5年経って型が古くなった場合どうしますか?全く着ないでしょうか?
売り文句で良く一生物といいますが、ジャケットに関しては難しいと思っています。
他のアイテムよりどうしても流行り廃りが顕著なので・・
乱文になりました。よろしくお願いいたします。
ジャケットの型は古くなるのか?
結論から申し上げますと古くなるものもあれば、古くならないものもあります。
世の中にはトレンド(流行)がありますよね。
これはクラシックなアイテムであるスーツ、ジャケットも同様に影響を受けます。特に現在だとクラシック回帰がトレンドとなっているため、よりクラシックなディティールを取り込む流れになっています。
古くなるジャケットはこのトレンドを強く意識したジャケット。
例えばゴージラインが極端に低い、ラペル幅が極端に広い、着丈が極端に短いものがそうです。あと具体的な例をあげると、リングヂャケットが出している下1つ掛けのダブルジャケットも怪しいと思っています。リングヂャケットが「うちのスタイル」としてやり続けるのか。
逆に古くならないのは中庸なジャケット。
テーラーとしてのスタイルが確立しているところのジャケット、と言ってもいいかも。赤峰先生は20年、30年前のスーツを現役で着ていますが全然古くない。昔の写真を見せていただきましたが当然古くない。
その多くはリヴェラーノでしたが、別にリヴェラーノだからというわけではなく、スタイルが確立しているテーラーのジャケットであれば同じだと思っています。
もちろん時代によって微妙に変わると思います。ラペル幅が1㎝広くなるとか。でも極端に変わることはないかなと。
危ういのは安価なオーダー店。
かなり強めにトレンドを取り入れた型があるので注意が必要です。
型が古くなったらどうする!?
ここ2~3年のうちに購入したジャケットは、そこまでトレンド感が強くないのですが、それでも手持ちでトレンド感が強いジャケットはあります。
そしてそういうジャケットは2つの意味で着用頻度が下がります。
1つは見た目。
もう1つは着心地。
見た目はそのままです。斉藤さん。が所有しているジャケットでは着丈が短いのが数着あります。短めの丈が流行ったときのジャケットですね。
次に着心地ですが、トレンド感が強いジャケットを買ったときは「カッコいい」が理由で、着心地が置き去りになってたんですよ。結局は着心地がいまいちで手が伸びなくなっています。
最終的には子供に譲ってしまいました。または今後譲っていく、という感じでしょうか。
トレンドではなく自分のスタイル(基準)で選ぶ。
斉藤さん。の場合は以下のようなジャケットを選びます。
- ゴージラインの高さはあまり気にしませんが高すぎず低すぎずが良い
- ラペル幅がだいたい10㎝(シングルブレストの場合)
- 着丈はお尻がほぼ隠れるくらい
- 段返り3つボタン(または2つボタン)
細かい話しをするともう1本書けてしまいますのでそこはまた別途。
あとトレンドが出るのは生地ですが、個人的に生地は好みだと思うんですよ。光沢のあるイタリア生地が好きならそれはそれで良いし、ツイードのような生地感が好きならそれはそれで良いでしょう。
まとめ。
いかがだったでしょうか。
今回はジャケットについて思っていることを記事にしました。
他にも質問というか、記事のリクエストをいただいているので順次記事にしていこうと思います。まだまだ募集していますので何かあれば是非。
基本的にジャケットを選ぶときはトレンド感が強いものを選ばない。
自分のスタイル(基準)をもって選ぶ。
テーラーのスタイルが確立しているところでオーダーする。
ジャケットが古くならないコツです。
今回は以上です。ありがとうございました。