今回は先日公開された「ファッション・リイマジン」を観てきたので感想を。上映している映画館が少ないのが残念なくらい良い映画。この記事は興味がある方だけご覧ください。
近年、ファッション関係のニュースでは「サステナブル」をキーワードとしたものがとても多い。少し前にはこんなニュースもありました。
衣類回収ボックスの先で起こっていること ケニア・ギコンバの現状を鎌田安里紗がレポート | ELEMINIST(エレミニスト)
化学繊維の服を洗ったときに出るマイクロプラスチックが回りまわって体内から発見された、なんてニュースも先日紹介したばかり。
俺のファッションニュース!【第16回】 - 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー
映画「ファッション・リイマジン」は、1人のデザイナーが本当にサステナブルなコレクションを作る旅をするという作品。
プチネタバレがあるかもしれませんがなるべく避けたいと思います。
ファッション・リイマジンを観てきた感想。
主人公は2017年英国最優秀新人デザイナーに選ばれたエイミーという女性。
服飾業界に山積みの課題‥例えば「環境問題」や「労働環境」など。エイミーはデザイナーを務めるブランド(Mother of Pearl)を、賞金を使ってサステナブルに変革するべく旅をします。
エイミーは本当にサステナブルなウール、そしてコットンを使ったコレクションを作るべく動くのですが、これが全然上手くいかない。
まずはウール、ウールといえば英国内にたくさん羊がいるイメージがありますが、それらのほとんどは服には適さないのだそう。これがまず驚いた。服に使えるクオリティのウールは予約で一杯なのだとか。
エイミーはとてもサステナブルな紡績工場を訪ねますが、そこで聞いたのは「ウールの追跡はできない」ということ。何のこっちゃ?ですよね。つまり、どこの羊から取れたウールかわからないと。
そこまでする?って感じですが、エイミーはトレーサビリティが大事なんだといって探した結果、ウルグアイで理想のウールに出会います。
このウールを使って服を作りたい!となるわけですがそこからも大変で‥。
次にコットンですがこっちはこっちでウールよりも大変なことに。
まずコットンって凄い量の化学肥料と農薬を使うのが普通なのだとか。そしてそれは人体にも影響がある。さらには児童労働の問題まで起きている。
当然エイミーは農場の見学を申し出ますが全部ダメ。
最終的にエイミーは納得のいくコレクションをつくり上げます。さすがにダメでしたじゃ映画にならないですからね。ただその過程が本当に面白かった。
ファッション業界って本当に闇が深いのがよくわかります。消費者は安く買いたいけど、その異常な安さってどこかで誰かが犠牲になってたりするよね。
是非細かいところは映画をご覧ください。
1人の服好きとして。
ドキュメンタリーだけあってリアリティが凄かった。
知識としてあっても映像として実感するのはなかなかショックな部分もありました。
ファッションを楽しむのは楽しいですよね。でも改めて楽しいだけじゃダメな時代になってきたんだなと感じました。服が好きな人間の方が、興味のない人よりもこういう情報に触れる機会って多いと思うんですよ。
だから1人1人の意識を変えていかないとダメなんでしょう。面倒ですが。買う側がNoを突き付ければ作る側も変わるはず。
机上の空論ですが。
特に日本はどこかの芸能事務所のように海外から刺されないと変わらないのかも。
とりあえずブログで定期的に発信しますか。
まとめ。
いかがだったでしょうか。
今回は映画「ファッション・リイマジン」を観てきたので感想を記事にしました。
本当に面白かったのでおすすめです。もう1回観たいくらい。上映している映画館が少ないのが本当に残念。
そういえばエイミーのブランド「Mother of Pearl」がPOPアップストアが期間限定で出店されています。メンズはないので行きませんが、興味のある女性の読者は足を運んでみてはいかがでしょうか。
■POPUPショップ開催スケジュール
【東京開催】 9月27日(水)〜10月10日(火) 松屋銀座4F
【大阪開催】 10月18日(水)〜10月31日(火) 大丸梅田店6F
【福岡開催】 11月8日(水)〜11月14日(火) 大丸福岡天神店1F
今回は以上です。ありがとうございました。