驚くほど人気のAlden(オールデン)。特にコードバンは人気がありますよね。今回はそんなAldenのタッセルローファーをご紹介。もう10年以上履いています。
Aldenといえばコードバンのイメージが強いですね。
今回紹介するのもコードバンで購入したのは2013年頃。場所はハワイでした。当時から人気があって日本ではなかなか手に入らない状況、ハワイでもほとんど在庫がない中、タッセルローファーだけ在庫があったという状況でした。
それから10年以上、オールソールしながら現在も履いています。
興味がある方は最後まで記事をご覧いただき、購入する際の検討材料にしていただければ幸いです。
- Alden(オールデン)ってどんなブランド?
- Aldenのタッセルローファーをレビュー!
- コードバンは履いてこそ!エイジングはあなた次第。
- コードバンのメンテナンスについて。
- Aldenやコードバンはおすすめなのか?
- まとめ。
Alden(オールデン)ってどんなブランド?
1884年にアメリカのマサチューセッツ州で創業したアメリカを代表する靴ブランドです。グッドイヤーウェルテッド製法の真面目な革靴、医療用強制靴をベースとした履き心地の良い革靴を作っているブランドですが、特に有名なのは「コードバン」を使用した靴です。
「コードバン」というのは馬のお尻の革なんですが、馬1頭から採れる革の量が非常に少なくて靴1~2足分とか言われています。しかもコードバンは必ず採れるわけではなく、お尻の革を削ってみないとわからないようです。この採取法が宝石発掘に似ていること、コードバンの独特の光沢感とから「革のダイアモンド」と言われています。
オールデンはこのコードバンを使用した革靴の代名詞的な存在であり、それこそがオールデンを憧れのブランドにしている最大の理由となっています。
Aldenのタッセルローファーをレビュー!
Aldenの魅力ってなんだ!?
割と謎というか‥個人的にあまり良くわからない。もちろんコードバンはそうですが、他に何がと言われるとパッと出てこない。やはりコードバンのエイジングは唯一無二の魅力があるのは事実。ただ他に何が‥?
いや、10年以上愛用しているので決して嫌いなわけではないのです。
履き心地なんて人によります。人の足は千差万別なので斉藤さん。にとって履き心地が良くても他の人にとって良いかはわかりません。そして斉藤さん。にとっての履き心地は普通。
インターネット上でAldenを調べると良いことばかり書いてありますよね。”足馴染みがいい”とか、”木型(ラスト)がいい”とか。それっぽいことが書かれています。否定はしませんが、斉藤さん。にとってはちょっと違います。
斉藤さん。にとってのAldenの良さは以下の通り。
- アメリカらしい大雑把さ
- 汎用性の高さ
コードバンのエイジングを除くとこの2点に集約されます。
まずAldenを”いい靴”という人は多いですが、多くの場合そこには品質や作りが良いといった意味は含まれていません。高級革靴の中でも作りが雑とされているのがAlden。
靴の左右でサイズが違うなんて話はよく聞きます。検品どうなってるの?というエピソードは枚挙にいとまがありません。雑なものを”味”と捉える人もいますが、個人的にはそう思いません。
しかし細かいところを意識し過ぎるのも違うと思うわけです。あくまで靴は靴、履いてナンボ。例えば色ムラがあったり、ウェルとの縫い目の糸がちょっと飛び出していても、10年20年と履けるのであればそれは良い靴であり、低品質や雑ではなく”大雑把”といえる範疇なのだと思います。さすがにサイズ違いは養護できませんが。
続いて汎用性の高さ。
これはタッセルローファー由来になってしまいますが、ローファーよりもスーツやジャケットに適しており、ビジネスでも使いやすい。一方でレースアップシューズよりもカジュアルなのでプライベートでも使いやすい。
これを中途半端とみるか汎用性が高いとみるか。例えばローファーとレースアップシューズがあれば必ずしも必要はありません。しかし「とりあえずこれでいいか」という靴はやっぱり便利なのです。
例えば外で食事や飲む機会があったとして、お店が座敷の可能性があるとやっぱり脱ぎやすい方がいいですよね。程よく品があって程よくカジュアルなのでだいたいこれでいいかとなる。これが魅力ですね。
コードバンは履いてこそ!エイジングはあなた次第。
オールデンといえばコードバン、コードバンといえばエイジング。
これを否定する人はいないででしょうし、一番興味があるのではないでしょうか。履けば履くほどシワが入って表情が変わって行きます。
これがAldenの、コードバンの最大の魅力と言っても過言ではないでしょう。
履く人の足の形、履き方で皺の入り方も変わるので自分の足に合ったエイジングをします。もっとも変な皺が入るのは嫌だという人は先に”皺入れ”をするようですが。
個人的には自然な皺こそ履く人にとって唯一無二だと思いますが、左右対称でシワが入っている方が好きだという人もいるのでそこは好みですね。
大雑把なAldeは大雑把に履いて欲しいですね。斉藤さん。自身も靴磨きに持っていった際に「良い靴を惜しげもなく履かれてますね」と言われたくらい。雑に履くのではなく、ちゃんと手入れをしながら普通に履く。水に弱いコードバンを雨の日に履く必要はないものの、必要以上に過保護に履くことはしません。
コードバンのメンテナンスについて。
基本的にカーフと変わりません。
ただコードバンはメンテナンスが出来ているかわかり難いと思います。コードバンという革の性質のせいか、革にクリームが浸透していく感覚があまりない。上滑りしているような感覚。
実際、靴クリームを手の指で直に塗り込んだ際にカーフなら靴に入っていく感じがわかりますが、コードバンだと入っていかないというか弾かれている感じがします。
ただ、結論からいうとカーフと同じで間違いありません。わかりにくいだけでちゃんと保湿出来ているのが経験としてわかっています。クリームはコードバン用があるんでそちら使う方がいいと思いますが、それ以外でカーフと変える必要はありません。
Aldenやコードバンはおすすめなのか?
コードバンの唯一無二の光沢感に惹かれるなら買いましょう。これはコードバンでしか味わえないものです。エイジングしていくのも楽しい。
一方で問題がないわけではありません。
- 高額であること
- 雨にとても弱いこと
- 硬すぎて履き心地に難があること
正直、Aldenで価格が高騰し過ぎている感があります。斉藤さん。が購入したのは7万円しませんでしたが、今では2倍以上の価格になっています。
次に雨に弱く、水染みになること。
コードバンはとても頑丈な革でカーフの3倍の強度があると言われています。ただ極端に水に弱い革でもあります。
最後にコードバンの硬さ。カーフと違ってとにかく硬い。馴染むと履き心地がいいと言われますが、ぶっちゃけカーフの方が馴染むし履き心地はいいと思います。
コードバンに対して「履き心地がいい」と言っている場合、木型が足に合っていることを指しているケースが多く、コードバンだから履き心地がいいわけではないと思います。今回紹介したタッセルローファーは10年以上経ちますが、革が馴染んだような感覚はなく、今でも硬いままです。時間とかけて慣らすのは足であって革ではないというのが正直な感想です。
つまりオンリーワンの光沢感、エイジングを楽しむために高額で雨に弱く、カーフより履き心地が悪い靴を選ぶのか。そいうことになります。
まとめ。
いかがだったでしょうか。
今回はAldenのタッセルローファーをご紹介しました。かれこれ購入してから10年以上に渡って活躍してくれており、相棒のような存在です。
履き心地が特別良いわけではなく、それでも飽きることなく履き続ける。コードバンには不思議な魅力があります。一度は経験していただきたいと思うものの、昨今の高騰ぶりを考えるとなかなかおすすめはし難いですね。
良い部分だけでなく、イマイチなところも書かせていただきました。
これはあくまで斉藤さん。の考えによるもので、人によっては違う感想をお持ちの方もいると思います。人の足は千差万別ですから。
ちなみにサイズ感は書いていません。これは絶対試着してから買った方がいいから。左右でサイズが違う可能性がある靴、しかも高額な靴をオンラインで購入するのはやめておきましょう。
今回は以上です。ありがとうございました。