今回は八王子のGozovationでオーダーした自称「世界一美しいシングルモンクストラップシューズ」をご紹介。惚れ惚れしますね。興味がある方はご覧ください。
前回は希少なヌメ革のコードバンでオーダーしました。
素晴らしい靴に仕上がったのですが‥とにかく硬くて硬くて。スーツなどもそうですが硬いのは着心地や履き心地に影響しますね。
結論から申し上げますと前回の希少コードバンを超えました。
履き心地、そして満足度ともに今回紹介するモンクストラップが一番です。同じ革でベベルトもオーダーしているので興味がある方はそちらもご覧ください。
オーダーベルトという贅沢!靴と同じ革でベルトをオーダー。 - 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー
シングルモンクストラップをオーダー。
1回目のビスポークの際に作っていただいた「木型」を持って伺いました。この木型が重いんですよ。そんな木型をもって、八王子駅から徒歩で10分ちょっと歩いたところにあります「Gozovation」に伺いました。
伺った際に『シングルモンク』と『内羽根プレーントゥのホールカット』で悩んでいると話をして、いろいろ会話をした中で選んだのは『シングルモンク』。最初は決めてなかったんですよね。
前回のオーダー時に取材をさせていただいて、「スリッポンタイプは木型を別にした方がフィット感を得られる」といった話を伺いました。そのため不安だという話しをしたところ、今回のモンクストラップは革靴による仮縫いを行えば大丈夫でしょうと言っていただいてお願いすることに。
前回はプラスチックの仮縫い⇒靴の制作でしたが、今回はプラスチックの仮縫い⇒革靴の仮縫い⇒靴の制作といった流れになりました。当然その分は価格がアップしてしまいますがそこは致し方なし。
選んだ革はCHARLES・F・STEAD(チャールズ・F・ステッド)社の「スーパーバック」というスエード。
プラスチック靴による仮縫い。
最初は素足でチェック。
プラスチックの靴を履いたことがある方は少ないと思いますが、履き心地は全然良くありません(笑)
一番近いのはコードバンが硬いころ。まぁこれで歩き回るわけじゃないからいいのですが。ちなみにこのプラスチック靴にはソールが付いているので歩けるといえば歩ける。
左足の方はほぼ1発OK、右足も微調整レベルとのことでした。
正直、斉藤さん。にはさっぱりわかりません(笑)
プラスチック靴って履いている方は良し悪しがわからないんですよね。
この後シングルモンクストラップのデザインを相談しながら決め、革の最終確認やモンクストラップのバックル、ソールの確認等をしました。
革は前回決めた通りスーパーバック、モンクストラップのバックルはGozovationオリジナル、ソールは普通のレザーです。
革靴による仮縫い。
カッコいい。
オーダーしたのはブラウンのスエードですが、今回はあくまで仮縫いということでブラックスエードでした。これはこれでカッコいいですね。
そして履き心地ですが、さすが2足目といった具合でとても良い感じです。
1足目がコードバンだったので、今回の方が革が柔らかいということもあると思いますが、吸い付くような履き心地でした。店内を少し歩きましたが、このまま履いて帰れるんじゃないかと思うくらい。
ただ100%というわけではなく、踵をほんの少し修正、そして右足の甲あたりを修正することになりました。右足の甲については自分ではあまりわかりませんでしたが、もうちょっと良くなるようです。
仮縫いの時点で惚れ惚れする美しさ。
ストラップのあたりはクラシックな雰囲気にしていただいて、つま先はチゼルトゥのシングルモンクストラップ。ここで改めてシングルモンクストラップにして良かったと思いましたね。というかこのデザインが本当に良い。
もともとオーダーしたときにデザインを決めていませんでした。いろいろ話しをしながら決めたのですが、予想を超えるシングルモンクストラップにしていただけました。
感謝しかありません。自分が好きな靴というのは、ブローグなどの装飾がないシンプルな靴、それでいて色気のある靴なんだということに気付きました。
世界一美しいシングルモンクストラップをご紹介。
いかがでしょうか。
革はスエード(スーパーバック)でお願いしました。カラーのブラウンはもともと決めていましたが、色のトーンはかなり悩みました。こちらの明るいオレンジがかったブラウンか、それともワントーン濃い(暗い)ブラウンにするか。
結果的にはこのカラーを選んで良かったなと感じています。もちろんワントーン濃いものを選んでもカッコ良かったと思いますが、斉藤さん。の装いにはこちらの方が使い勝手が良いと思うので。
デザインはストラップの部分についてはクラシックなディティールにしていただきました。シングルモンクストラップっていろいろなデザインのものがあるんですよ。
デザインを選ぶときにあれもいい、これもカッコいいみたいに悩みましたが、店長にアドバイスを頂きつつクラシックなディティールを選びました。
もともとトゥが「チゼルトゥ」ということもあって、クラシックでありながらモダンな雰囲気のシングルモンクストラップになったと思います。
特徴的なのはつま先のコバのところ。
明らかに角ばっていますよね。これはもちろんミスではなくて意図的とのこと。
好みはわかれるかもしれませんが面白いですよね。
モンクストラップといえばバックルも選ぶのですが、数多くある中から選んだのが「Gozovation」オリジナルのバックル。
このバックルは一目ぼれでした。お世辞抜きでこれが一番カッコいいと思いました。
目立ちすぎず、それでいて存在感があるバックル。良いですね。
後ろ姿も美しい。
個人的には世界一美しいシングルモンクストラップに仕上がったと自負しています。
最高です。
履き心地はどうなのか?最高か?
柔らかい。前回オーダーしたコードバンとはもう全然違う。
羽毛布団と藁ぐらい違う。藁は知らんけど。
スエードは伸びるということでややタイトなフィッティングですが、それでもコードバンよりもアタリが柔らかい。この日はこのまま履いて帰りましたが、帰ることには馴染んできて吸い付くような履き心地になっていました。馴染むのも早い。
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靴と合わせてオーダーしたベルトと合わせてみました。
夏はあまりスエードの印象はないと思いますが、個人的にはリネンとの相性はかなり良いように思います。
特に明るいトーンのスエードは春夏でも相性がいいのかなと。ベージュのアイテムとの相性も良いと思いますが、今後いろいろ試して相性を試していきたいですね。
木型はこれだけ変わった。
上が1足目のときで下が2足目による修正後。
木型はスーツにおける型紙にあたる、つまり設計図のようなものだと思います。それが1回目と2回目でこれだけ変わるというのはビスポークの難しさを感じさせますね。
「いくらビスポークであっても最初から100点にはならない」とはよく聞きますがそれが良くわかります。1回目より2回目、2回目よりも3回目。今後が楽しみになりますね。
合わせて読みたい。
過去にオーダーした靴の記事やGozovationに関する記事は以下をご覧ください。
Gozovation カテゴリーの記事一覧 - 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー
まとめ。
いかがだったでしょうか。
今回はGozovationでオーダーしたスエードのシングルモンクストラップシューズをご紹介しました。控えめにいっても最高の革靴に仕上がったと思います。
吸い付くような履き心地、(個人的に)世界一美しいデザイン。最高です。
この靴をオーダーしてからだいぶ時間が経ってしまいました。次がいつかはわかりませんが、ベーシックにブラックのカーフでプレーントゥをお願いしたいと考えています。一切ブローグのないシンプルな靴。きっと美しい靴になるでしょう。
パターンオーダー(宮城興業製)もありますので興味がある方は検討してみてはいかがでしょうか。おすすめですよ。
今回は以上です。ありがとうございました。