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RING JACKET MEISTER 206でオーダーしたカシミヤ100%ジャケットをレビュー!

今回はリングヂャケットでオーダーしたRING JACKET MEISTER 206のジャケットをご紹介。カシミヤ100%の上質なジャケットですので興味がある方はご覧ください。

 

 

 

 

オーダーの流れ。

 

いつも通り生地選びからスタート。

スーツ用の生地、ジャケット用の生地ともに大量。Fox Brothers(フォックスブラザーズ)、Joshua Ellis(ジョシュアエリス)、CARLO BARBERA(カルロ・バルベラ)、DORMEUIL(ドーメル)どれも素晴らしい生地ばかり。目移りします。

 

スーツ生地だとフランネルが多かったですね。雰囲気のある生地ばかりでしたが、ジャケットはそれを上回るような素晴らしい生地が目白押しでした(あくまで個人的な意見)。そのためあまり迷わずにジャケットにすることを決めることができました。

 

大量にあるジャケット生地から3つに絞り込みました。

候補はクラシカルな英国調フランネル、ベーシックなネイビーのカシミヤ、超レア生地であるカシミヤ超えウールの3種類。お値段もこの順番で高くなりますが、値段云々は別にしてどれも素晴らしい。

本当に悩んだんですが昨年購入したリングヂャケット206ジャケットがブラウンの千鳥格子だったことと、そして当時は秋冬のネイビージャケットを所有していないことからネイビーのカシミヤに決めました。

 

選んだ生地とボタンと裏地とオーダーシステム。

 

ダークネイビーのカシミヤ100%。カルロバルベラです。

当時のカルロバルベラは本当に良い生地が多くて、店員曰くまさに貴族向けに作っているような。このカシミヤもわざと痛めつけ起毛させたような生地となっています。今見ても惚れ惚れします。

 

裏地やボタンは画像の通り。特段奇をてらうことなく、ベーシックなものをチョイス。ボタンは当然水牛ボタンです。

そしてオーダーシステムはいつも通り『206フルオーダー』です。オーダーフェア限定なのでどうしてもこれになってしまいますね。

 

選んだディティールは?

ダブルのジャケットにしました。正直、ダブルよりシングルの方が似合う体型なのですが、当時はあまり理解していなかったこともあってダブルをチョイス。この決断は今でも良かったと思っています。今のように知識があればシングルを選んでいたと思うので。ダブルってちょっと特別感がありますよね。

 

袖の処理は聞かれませんでした。206仕様なので手縫いの本切羽でしょう。それ以外を選ぶ理由もあまりないですからね。

 

仮縫いはこんな感じ。

 

写真が遠くて申し訳ない。いつも通りリングヂャケットの仮縫いはほぼ仕上がった状態でやります。もちろんここから変更は可能。

 

ダブルのパターンは良く出来ていると感心しました。痩せ型の人でも似合うようになっていると思います。ウエストのシェイプ具合、肩のラインも美しい、ラペル幅も広めでダブルらしくてちょうど良い。文句なしでした。

 

オーダーしたカシミヤ100%ジャケットをレビュー!

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RING JACKETで最高峰206ラインのオーダージャケットです。

使いやすいベーシックなネイビーのダブルジャケット。特徴は生地が「ザラっとしたカシミヤ」というところですが、パッと見では良さが伝わり難いかもしれませんので細かく見ていきましょう。

 

神は細部に宿る。

個人的に細かいところまで造りこまれた完璧なジャケットに仕上がったと感じています。

 

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生地感が伝わりますでしょうか?

今までカシミヤ100%のアイテムといえばニット、ストールと所有してきていますが、このジャケットのカシミヤはその全てと違います。上で「ザラっとしたカシミヤ」と表現しましたが、触り心地が悪いということではありません。それでいてフワフワでもなければフワトロでもない。新しいカシミヤの顔を見せてくれました。

 

ボタンはダークブラウンの水牛ボタン。

メタルボタンと悩んだ末に究極のベーシックを目指して水牛ボタンをチョイス。メタルボタンを選んだら究極のブレザーになっていたかもしれません。ただ、やっぱりオンオフでの着用を考えると水牛ボタンで正解だったと思います。

 

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襟裏はこんな感じ。この生地はコートを仕立てても素晴らしいものになると思います。当然価格は相当高額になると思いますが。

 

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肩はナポリっぽいマニカカミーチャ。

春夏で仕立てたヴィンテージトニックのジャケットよりもシワが深いですね。だからどうということはないのですが。こちらの方がマニカカミーチャって感じはします。

 

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袖口もいつも通り重ね4つボタンの本切羽仕様。

もちろんボタンホールも含めて手縫いです。

カシミヤが柔らかいせいか、トニックのスーツよりもボタンが外しやすいし留めやすい。しかしさすがカシミヤというかこんなに柔らかいジャケットは初めてです。

 

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手縫い感が一番伝わるのがラペルのステッチ。

ラペルだけ手縫いとか、AMFステッチとかあるのでラペルだけでで手縫いのジャケットかはわかりませんが。

これはシャツもそうですが、手縫いのアイテムは全体的に柔らかい雰囲気なものが多いですよね。この独特の温もりを感じる雰囲気に惹かれる人が多いのでしょう。

ちなみにラペルに隠れて見えにくいですが、胸のポケットはバルカポケットと呼ばれるもので、船底(バルカ)のようなカーブを描くポケットとなっています。

 

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背中あたりにシワが多数入っていますが、これは肩のマニカカミーチャと同じで着用すると美しく見えるようになるので問題はありません。

 

ジャケットのコーディネート紹介。

 

Instagramには他にもいろいろありますので興味がある方はご覧ください。

タイドアップしても良し、ニットをインナーにしてカジュアルなスタイルでも良し。とても使い勝手のいいジャケットです。やはり無地に勝る柄はないのかもしれませんね。

ネイビーのジャケットなので特にポイントはありません。皆様もネイビーのスーツとか、紺ブレとかお持ちだと思います。基本は同じです。

 

ただネイビーという色は相性が良い色が多いので、写真のようなボルドー系、あとはイエローやピンク、レッドとも相性が良いです。お持ちの方は試してみるとコーディネートに新しい引き出しが増えるかもしれません。

 

まとめ。

いかがだったでしょうか。

今回はリングヂャケットでオーダーしたカシミヤ100%のジャケットをご紹介しました。仕立ててからだいぶ経ちましたが今でもワードローブで主役級の活躍をしてくれます。やはり上質な無地のネイビージャケットは便利です。

 

ちなみにオーダーしてから出来上がりまでだいたい3か月ほどでした。

価格は当時で 367,200円(税込) でした。今ではもっと高くなっていると思います。何よりカルロバルベラの良い時期の生地が減っているのでお金を出せば作れるものでもなくなってしまいましたね。

 

リングヂャケットのオーダーフェアは貴重な生地もあるし、仕立ても素晴らしいので興味がある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。生地を見るだけでも本当に楽しい時間を過ごすことができますよ。

 

 

今回は以上です。ありがとうございました