当ブログを昔からご覧の方ならご存じの通り、リネンとモヘアが大好きです。ウールやコットンとは違った魅力があるのでハマる人はハマります。今回はそんなリネンとモヘアについて語ってみます。
好みは人それぞれ。
春夏の服地もいろいろあります。光沢のあるウールが好きだという方もいるし、コットンが好きだという方もいる。
もちろん斉藤さん。もウールもコットンも好きです。光沢のあるウールよりもツイードやフランネルが好きですが、コットンは春夏の生地として好きです。
そんな斉藤さん。が愛してやまない春夏の服地が「リネン」と「モヘア」。
モヘアは100%ではなく正確には「モヘア混」となりますが、何とも言えない味わいがあって好きですね。
今回は何故リネンとモヘアが好きなのか語ってみます。
リネンが大好きだ。
リネンほど好き嫌いがわかれる生地もないと思います。
その理由はシワ。
とにかくシワになるし、ジャケットに深いシワが出来たらアイロンを使ってもなかなかキレイにならない。シワがある=だらしない、という方には嫌われます。
でもそのシワが大好きだ。
リネンのシワほど優雅なシワはないと思っています。
これはリネン独特のシャリ感があるからだと思うのですが、良い感じの「抜け感」が感じられるんですよ。リラックス感と言い換えてもいい。
キッチリと隙のない装いが大事な場面はあります。
でもそういう隙のない人と食事したり飲んだら疲れちゃいますよね。
リネンという生地のシワは相手に「自分はリラックスしていますよ」と口に出さなくても伝えることが出来るんですよね。
あとは経年変化していくのも良い。
コットンの場合、経年劣化と捉えられることも多いのですがリネンは硬かった生地が柔らかくなって馴染んでいくんですよ。特にシャツなんかはわかりやすいと思います。
ジャケットもシワの入り方に個性がでるように思います。
他には通気性や吸水性が良いとか、耐久性が高いとかあるのですが、これらの機能性は大事だけど好きな理由ではありませんね。
やはり独特のシャリ感とシワ、そして着用したときのリラックス感こそが好きな理由。
モヘアも好きだ。
リネンと比べると手にし難いのがモヘア。
モヘアは「アンゴラ山羊」の毛から作られた繊維なのですが、リネンほど見かける生地ではありませんね。
斉藤さん。も好きですが2着しか所有しています。そのうち1着は先日出来上がったばかりのビスポークスーツ。
ただこのビスポークスーツはモヘアが好きで無理をいって探していただいたものです。
モヘアの何が好きなのか?
それは独特の「シャリ感」と上品な「光沢」です。
リネンもシャリ感がありますが、モヘアのシャリ感はまた全然違います。かなりドライな肌触りというか他にない肌触りです。
そしてシルクほどではない適度な光沢があるんですよ。これが上品なんです。
他には通気性が高く、保温性が低く、そしてシワになりにくいのが特徴です。
お気づきでしょうか。
斉藤さん。の中でリネンとモヘアは完全に使い分けをしているのです。
カジュアルなリネンとフォーマルライクなモヘア。
優雅なシワでリラックス感を出したいときはリネン。
シワがなく上品な光沢でキッチリ感を出したいときはモヘア。
リネンとモヘアを着てみた。
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リネンのスーツ。
わかりますかね。この腕のシワの感じ。
襟やラペルにシワがあるとだらしなく見えてしまうでのそこは注意しています。
トラウザーズもシワがあってもクリースは入れます。
見えてませんがジャケットの後ろやトラウザーズの膝裏もシワだらけです。
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モヘアのスーツ。
ほとんどシワはありません。そして上品な光沢。
モヘアは日の光を浴びるとさらに良い感じの光沢が出るんですよ。
大事な会議、面談、卒業式に入学式、グレーということもあってここぞというときに必ず着用するスーツですね。
まとめ。
いかがだったでしょうか。
今回はリネンとモヘアの魅力について語ってみました。
好きな生地は人それぞれですが、もし試したことがないのであれば是非一度検討していただきたいですね。
特にモヘアは一度試していただきたい生地ですね。
斉藤さん。が所有しているのはドーメルの「トニック」ですが、これは目付が重く春秋の生地ですが、軽量な「スーパーブリオ」春夏にピッタリではないかと。
いつかヴィンテージの「スーパーブリオ」やヴィンテージの「アイリッシュリネン」でスーツを仕立てたみたいものです。
今回は以上です。ありがとうございました。