1978 -アラフォーからの一生モノ探しー

アラフォーのオッサンが自分のスタイルを探し続けるブログ。

良いジャケットって?キングスマンに学ぶたった1つのこと。

Manners Maketh Man. マナーが紳士を作るんだ

キングスマンの名言、名シーンですよね。

この名シーンに良いジャケットの条件が隠れていたんです。

 

 

2017年7月26日の記事をリライト。

当時の記事を2022年現在に見直して加筆修正してみました。

 

キングスマン。

 

好きな映画です。3作目は微妙でしたが、1作目、2作目はバランスが良くて大好きです。そんなキングスマンから学んだジャケットのこと。

キングスマンだけでなく、映画から学べる装いというのは多いですね。

 

 

良いジャケットの条件てなんだろう?

 

 色々ありますがざっとこんな感じでしょうか。

  • 毛芯が接着ではない、毛芯と生地をハ刺しで縫い合わせている
  • 良い生地を使っている(自然素材を使用している)
  • 型紙(パターン)が自分に合っている。

追加されたのは最後の1つ。外したのは以下の2つ。

  • 襟にヒゲがある(縫製に凝ってることが多い)
  • 手縫いの箇所がある

この2つは良いジャケットに「ありがち」な条件ですが、必ずしも良いジャケットの条件ではありません。

 

スーツやジャケットは何度もオーダーしました、仮縫い中縫いがあるビスポークも経験しました。その上で本質的に良いジャケットの条件は

 

体に合うこと、ジャストサイズであること。

 

これに尽きます。

これは当時書いた内容から全く変わっていません。

 

やはり手縫い云々、〇〇云々と仕様で語りがちですが、どれだけ細かいところまで拘ったジャケットも体に合わなければ意味がありません。

そんなの当り前だろうという方、実は本当に体に合うジャケットを知っていますか?

ジャケットを羽織ったときに感動したことがありますか?

そもそも服って何となく着ている人が多いのですが、その「服」というもので感動できるんです。そういう経験って本当に貴重だと思うんですよ。

 

キングスマンから学べることって?

 

 ブログ冒頭にも書きましたが、その名台詞のシーンで、コリン・ファース演じるハリーがパブのドアの鍵を閉めるシーンがあります。その際に腕を高く上げるんですが、後ろ姿が美しいんです。

 

何を言ってるかというと、通常下の写真のようにジャケットを着て腕を上げると腕以外も一緒に引っ張られてしまうんです。

それが映画のハリーが着用しているジャケットはほとんど引っ張られていないんですよね。何が違うのか?

 

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斉藤さん。が着ているジャケットが安物なんじゃないかって?

着用しているのはTAGLIATORE(タリアトーレ)というファクトリーブランドのジャケットでプロパー価格は10万弱だったと思います。

見た目のシルエットは非常にキレイで人にも褒められるんですが、肩回りに違和感があります。これはタリアトーレだけじゃなくて、今までに着用したラルディーニ、カンタレリ、LBM1911といったブランドも同じでした。

だから自分にとっての「キングスマンジャケット」を手に入れるにはビスポークしかないと諦めていました。

 

つまるところ、YouTubeや雑誌を鵜呑みにするとお金をドブに捨てることになるということです。イタリアブランドが持て囃され、業界人が口をそろえて「着心地がいい」という。

 

騙されてはいけない。

 

イタリアブランドの多くは日本人やアジア人向けに仕立てていません。

日本人に多い「前肩」仕様になっていないんです。

だから肩回りに違和感が出るんですね。

 

運命の出会い?目からウロコのジャケットとは!?

 

今夏、セール時期にジャケットを買い足すべく、2つほど候補を選びました。

1つ目はLUIGI BORRELLI(ルイジ・ボレッリ)。シャツブランドとして世界的な名声を得ているブランドですが、近年トータルブランドとなりジャケットにも非常に力を入れています。

フル毛芯、多くの箇所を手縫いしているという拘り方。しかもセールで40%オフになっているというお値打ち感。

実際に見てきましたが非常にカッコいい。しかし、試着したところやっぱり肩回りに違和感が。

それでも即買いしようか悩みましたが、もう1つの候補を見て考えるべく思い直しました。

 

2つ目がRING JACKET(リングヂャケット)。日本の実力派ファクトリーブランドです。名前はもちろん知っていましたが、試着すらしたことがなく今回チャレンジしてみようと思いました。

ルイジ・ボレッリで試着した後にリングヂャケットに伺い、試着させていただいたんですが、本当に目からウロコと申しますか、感動しました。

試着したモデルは『RING JACKET MEISTER 206』だったんですが、襟は吸い付くようで肩に違和感もなし。試しに腕を上げてみたらスッとあがってビックリ。

今までパターンオーダーもしましたが、これほどしっくりと来たのは初めての経験でした。

あまりにも感動したのでいろいろとお話を伺ったんですが、斉藤さん。が何故インポートブランドを着て肩に違和感があるのか謎が解けました。

 

日本人の多くは、身体の背面よりも前面の筋肉が発達しているため、肩が前方に出ているという前肩体型をしているそうです。ここが欧米人と異なるため、インポートブランドを着ても着心地が半減してしまうとのこと。

 

なるほどねー!これはリングヂャケットで買うしかない!

 

っと思ったんですが、残念ながら大幅に予算オーバー。

最上位モデルのためセールもやらないとのことでした。

諦めるかと思ったんですが、伊勢丹では最上位モデルではないものの、ハンドメイドモデルもセールをするとのことだったので覗きに行くことに。

 

合わせて読みたい。

運命の出会いを果たしたRING JACKETですが、ここから数年の蜜月を過ごします。

206のジャケットを購入したり、オーダーしたりといろいろ記事にしていますので、興味がある方は以下のリンクからご覧ください。 

RING JACKET カテゴリーの記事一覧 - 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー

 

まとめ。

いかがだったでしょうか。

今回は過去記事をリライトしてみました。

加筆修正しつつ、当時の感動や、勢いはそのまま残してみました。

 

当時を振り返ると「これからカッコいいオッサンになるぞ!」といった未来への希望が文章から伝わってきます。

懐かしいと同時に羨ましくもなりました。今は当時よりも多くの経験を経て、当時よりも良いものが身近にあり、当時よりも見る目が養われました。

素晴らしいことだと思う反面、当時の勢いが羨ましくなるというか。

 

ブログとしても拙い文章ですが、これはこれで嫌いにはなれないですね。

当時はリングヂャケット206でオーダーするなんて考えてもなかったし、COLでビスポークしたり、赤峰幸生氏と出会うなんて考えてもしていませんでした。

そう考えるとブログをご覧になっている皆様に心から感謝を。皆様のおかげで今がある。これは本当にそう思っています。

 

今回は以上です。ありがとうございました。