今回は父から譲り受けた「オメガ スピードマスター」をご紹介します。この時計は子供が就職したら譲り渡す予定です。世代を超えて受け継げるのも時計の魅力。
このオメガのスピードマスターは定年退職した父が使わなくなった時計。
そもそも勤続何十周年か忘れましたが、何かのタイミングで家族から父へ贈ったものです。当時はオメガもロレックスも今ほど高額ではなく、ロレックスが普通に販売されている時代でした。だいたい2003年とか2004年頃のこと。
ヴィンテージと呼ぶほど古くはないけど、現代のオメガともちょっと違う。時計は時代ごとに変遷していくので面白いですよね。
OMEGA(オメガ)ってどんなブランド?
世界的に有名なスイスの高級腕時計メーカーで、現在はスウォッチ・グループに所属しています。日本でも非常に有名でその知名度はロレックスと双璧といっていいほど。
映画「007」でジョームズ・ボンドが着用した「シーマスター」
1969年に月面に降り立った最初の時計となった「スピードマスター」
この2つのモデルは特に有名です。
OMEGA(オメガ)スピードマスターをレビュー!
スピードマスターといえばこのデザイン。実際にはいろいろあるのですが、「スピードマスター」と聞いて頭に思い浮かべるのはこのイメージではないでしょうか。
文字盤はブラックで視認性の高いホワイトのバーインデックス。
ケースサイズは38㎜で大きくもなく小さくもなく。現代のスピードマスターより小さめのサイズ感だと思います。
そしてスピードマスターといえば「クロノグラフ」機能。
クロノグラフは簡単にいえばストップウォッチなのですが、普通に生活していたら全く使いません。読者の方の中でスマホのストップウォッチ機能を使っている人はほとんどいないでしょう。そういうことです。
必要性は皆無な機能ですがロマンがあります。正直機械式時計というのはロマンが全てといっても過言ではありません。何故なら100円で買えるクオーツ時計の方が正確なのだから。
例えば以下はWikiからの転載ですがロマンがありますでしょう?
1970年アポロ13号が月に向かう途中で酸素タンクが爆発するという大事故に遭遇し航法用コンピュータが使用不能になったが「スピードマスター」を用いてロケット噴射時間の制御を行い全員無事生還を果たしたことでさらなる信頼を得た。
名作映画「アポロ13」にもこのシーンありますよね。時計は映ってなかったような気がしますが。噴射時間をクロノグラフ機能を使って計ったという話しですが、一般人の斉藤さん。はカップラーメンの時間を計るくらいしか使い道がありません。
リューズにはオメガのマーク。
裏はスケルトン仕様‥なんてことはありません。メタルバンドは純正で購入当初から変えていません。
スピードマスターの良いところはあまり変わらないデザイン。
20年以上前のこのスピードマスターと、現行品を比べてもあまり違いはありません。ロレックスもそうですが、完成されたデザインの「変わらない良さ」があると思います。
父から子へ、受け継ぐ思いと歴史
まぁ斉藤家の場合、そんなものはないのですが(笑)
それでも父親が20年近く使用していた時計ですから大切に使用して、父が愛してやまない孫である息子に「ちゃんと」譲りたいと思います。こうして長年大事にしていくことである種の家宝のようなものになるのかもしれません。
オメガは永久保証(修理)を謳っているブランドではないため、いつかは部品が無くなって修理が出来なくなる日が来るかもしれません。でもその日まではずっと大切にして欲しいと思います。まぁ「スピードマスター」は定番モデルなのでそう簡単に部品がなくなったりはしないと思いますが。
オーバーホールっていくらぐらい?
父から譲り受けたスピードマスターですが雑に扱われ、オーバーホールを一度もしていないとのことだったので即日オーバーホールに出しました。
ネットで調べた結果、正規修理は高い上に評判もそこまで良くなかったので地元にある「時計の病院」というところでオーバーホールをお願いしました。
結果は約75,000円
10数年オーバーホールせずに普通に動いていたオメガですがさすがに少々傷んでいたようです。あとはクロノグラフが付いているのでどうしても高くなりますね。
購入価格は「シーマスター」の方が高いのですが、オーバーホールはクロノグラフがあるために「スピードマスター」の方が高い。
もっともこの価格は2016年~2017年当時のもので、現在ではもっと高額になっていると思われます。
着用するとこんな感じ。
時計はコーディネート全体の割合からしたら与える影響は小さいと思います。
しかしながら時計好きは多く、「服に興味はないけど時計は好き」という方だって多くいます。これはやはり男性特有のマニアックさというか、動力がゼンマイで膨大なパーツで構成されているとか、時計にまつわる伝説とか、そういったものが男心をくすぐるのでしょう。
さて、文字盤がブラックですが「ブラックは分量が大事」と赤峰先生に教えられました。しかし時計のサイズだと大した影響はないのであまり気にする必要はないと考えています。とはいえコーディネートする際はブラックと相性が良い色を選び、全体の中でブラックの分量を考えると良いと思います。
まとめ。
いかがだったでしょうか。
今回は父から譲り受けたオメガのスピードマスターをご紹介しました。
時計は装飾品の位置づけになると思います。必ずしも必要ではないと思いますが、次代に受け継ぐことが出来る数少ないアイテムでもあります。
実際、斉藤さん。は父から譲り受けたスピードマスターの他に、嫁様の祖父からもセイコーの時計を譲り受けています。どちらもいずれは息子に譲り渡す予定です。
時計は工芸品としての魅力と、それを引き継ぐ魅力があります。
ヴィンテージウォッチもそうで、顔も知らない誰かが大事にしていたから現代に残っていると考えるとやはりロマンがありますよね。
今回は以上です。ありがとうございました。