師匠である赤峰先生が面白い動画を出していたので感想を述べつつ思うことを。とても大事というか当たり前だけど曖昧になっているところについて。
ファッションには流行という意味があります。
言葉が雑に使われるファッション業界では、コーディネートもファッション、服装が絡む全般を指してファッション。「考えるな、感じろ」って具合です。
そんなファッションですが、多くの日本人が気が付いていない、または気が付いていても無視しているのが年齢とファッションの関係性。意識しているようで出来てないなんてことも。
赤峰先生の動画を拝見して改めて記事を書いてみます。
赤峰先生の動画はこちらをご覧ください。
敬老の日を「若い年にけーろーよ」という赤峰節。
それはそれとして重要なのは以下のポイント。これをテーマにしようと思って記事を書いています。
- 若い人にはこなせない、どう味を出すか
- 今でも服を着ることを楽しんでいる、この気持ちが無くなったときが本当の老いである。精神的な若さと肉体的な老いのバランスを取るのが大事
この2つはとても大事なことだと思います。
年齢とファッションの関係について考える。
「若作り」という言葉はだいたい良い意味では使われないですよね。
多くの場合、これを言われるのは、中年が若い人と同じような服装をして、それが他者から痛いと思われた場合でしょう。これは何故発生するのでしょうか?
- 自分を客観視できない
まずはこれでしょう。若いころから服が好きだった人ほど陥りやすい気がします。
これは斉藤さん。の経験談でもありますが、ある日鏡で見た自分が「若作り」に見えたというもの。ブログで何度も書いていますが、クラシックスタイルに行ったのはこれが理由です。
思えばショップ店員でもそういう人いますよね。昔とあるブランドに40代の人がいたのですが、若作り過ぎてかなり厳しいな、正直痛いなって思ったことがありました。それに自分がなっていたということですね。
- 年齢に対して服装の知識がない
これも問題だと思っています。昔からそうですがファッション誌は基本的にトレンドを発信するもので、若者向けのものが多い。中年向けの雑誌‥例えばLEONやSafari、OCEANS等もありますが、これらは基本的にあまり参考になりません。超富裕層向けだったり、スタイルが良い人、容姿が良い人向け。モデルもだいたい外国人ですからね。
中年になれば体型も崩れます。現実的に参考になるかといえば難しい。
老いを味方にする装いとは?
服の似合う似合わないは、肌の色や髪の色、顔の造形や身長といった、人を構築する全てのもので決まってきます。
よく赤峰先生がいわれるのは「首から下の写真をInstagramにあげている人が多いけど、あれだと全然わからないよね」ということ。FORZA STYLE時代にも首から下の写真だけでアドバイスを求められても答えが難しいと仰ってました。
紹介した動画でブルーのツイード生地を紹介されていましたが、あれとかは正に若い人よりも年を重ねた方が似合う生地だと思います。若い人がダメというわけではなく、年を重ねた人の方が”より”似合うということ。
小学校低学年の服装を中高生がしないように、若者と同じ服装が中年がするのもおかしなことになります。当ブログではずっとクラシックスタイルを推していますが、これは老いを味方にすることが出来るから。クラシックスタイルは若者は若者の良さを出せるし、中年や老人には年齢を重ねた「味」を出せるのが魅力。
服を着ることを楽しむということ。
これは本当に大事なこと。
人に見られるということを意識しなくなったら人はどこまでも堕落します。自分の体型も気にしないし、他者への礼節だって失われていくでしょう。だってデートに短パン、サンダルでやってきた人間が「人間は中身だ」って言ったらどうですか?
ボロボロのスーツ、黄ばんだシャツの人間が営業にやってきたらどうでしょうか。
人はまず見た目で判断するのが普通のことです。
服を着るのを楽しむというのは、精神的に豊かでないと出来ないこと。
日々の生活を楽しみ、充実させる。素晴らしいですよね。服をずっと楽しめたならそれは幸せなことだと思います。
まとめ。
いかがだったでしょうか。
今回は年齢とファッションの関係性をテーマに記事を書いてみました。
最近は過去記事の書き直しをメインでやっていますが、たまにはこういった記事も書いていきたいと思います。需要があるかはわかりませんが(笑)
そういえば動画にあったローデングリーンも年齢を重ねた人の方がカッコいいですよ。ミラノ自体はブラックを着ている人が多かったのですが、ローデンコートを着たご老人は本当にカッコ良かった。あれは若者には出せない味だと思います。
今回は以上です。ありがとうございました。