今回は「Gozovation」で実際に革靴のフルオーダー(ビスポーク)にチャレンジしてきたのでご紹介します。興味がある方は多いのではないでしょうか。お値段や納期なんかもご紹介しますので是非ご覧ください。
オーダーする革靴のイメージはコチラ。
未読の方は是非先にコチラをご覧ください。
Gozovationでフルオーダー(ビスポーク)!
オーダーメイド靴・健康シューズなら東京・八王子のGozovationへ
お店は八王子駅から徒歩で10分くらいでしょうか。
この日は生憎のというか、ちょうど小雨だったので前回オーダーしたクロムエクセルのボタンブーツを履いていきました。
雨の日のテンションが上がる!ビスポークシューズ。 - 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー
お店について靴をフルオーダーでお願いしたい旨をお伝えすると、覚えていていただけたようですぐに履いてきたボタンブーツの話しになり「懐かしいですね~。これ苦労したんですよ~。」なんて店長の福士さんに言われました。
カルテから調べていただくと、ボタンブーツをお願いしたのは5年前ということでだいぶ間が空いてしまったなと。
さて、フルオーダーということで木型の作成からとなります。
足形を取ったり‥
メジャーで測ったり‥他にもいろいろな道具で足の形を計っていきます。
座って力が入っていないときの足の形、立ったときの足の形の差分や甲の形状といったところも確認していきます。
何より印象的なのは触った回数。本当に念入りに確認していきます。
写真は右足だけですが当然左足も同様です。
その間もいろいろお話しを伺いました。
右足と左足で甲の形状が違うと言われたときは「なるほどね!」と。だから夕方になると左足だけ甲が傷むってことがあるんだなぁとか勉強になりました。
あとはこちらの本の話しとか。
片瀬さんはとてもディープな方で非常に楽しかったと仰ってました。

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その後はデザインの話しです。
お願いしたのはホールカットのプレーントゥ。つま先はベルルッティとかコルテのようなゼルトゥ。
カラーとか革とか決まってますか?と聞かれたので、悩んでいるという話しをしたら決めるのは仮縫いの時で構わないというお話しでした。
パティーヌで日本一に輝いた方にお願いすることも出来るとのことで非常に悩ましいですよね。新喜皮革のコードバンも捨てがたいし。
これでオーダー編は終わりとなり次回は仮縫い編です。
仮縫いのイメージは?
手前のプラスチックが仮縫いのものです。
昔は下の写真ように革で作られていましたが、こちらのプラスチックの方が足の当たり方とかが良くわかるんだそうです。
奥の木型は整形靴用のもので樹脂で出来ているようです。
整形靴は本当に凄い。後ほど工房にお邪魔したときのお話しも書きますが、感動ものでした。足に問題を抱えている方の力に少しでもなりたい、そんな気持ちが伝わってきました。
お値段は?納期は?
お値段は以下のようになっています。
- 木型‥80,000円
- 革靴(9分仕立て)‥170,000円
- 革靴(10分仕立て)‥220,000円
- 各種革代
木型は初回に作成するので2回目以降は革靴のお値段と革のお値段となります。
今回斉藤さん。は木型と革靴(9分仕立て)をお願いしたので250,000円(税抜き)となりました。ただし仮縫いの時に革を選ぶので選ぶ革によっては300,000円オーバーです。
ちなみに木型は初回にいただけるとのことです。正確には「置いておく場所がなくなった」と笑いながら仰ってました(笑)
納期ですが仮縫いまでだいたい3ヶ月。
完成含めると8ヶ月と言われました。やはり9分仕立て、フルハンドの10分仕立てになると時間もかかるようです。
たった1つの注意点。
靴下はオーダーした革靴を履くことを想定したものを履いていきましょう。
Gozovationでは靴下の貸し出しもしてくれますが、所有しているものを履いていった方がベターだと思います。
斉藤さん。はハリソンのロングホーズを履いていきました。
番外編:工房を拝見しました。
ご厚意で工房を拝見させていただきました。
仕事中の店員の方に案内されいろいろと説明までしていただきました。
中では4名くらいの方が靴の制作をされるとのことで、これぞ工房といった雰囲気でした。なんか私みたいなのが入っちゃっていいのかなと。
作成途中のビスポークシューズ用の木型。
持たせていただきましたがズシっと結構重い。木を削って作っているので当たり前と思われるかもしれませんが思っていた以上に重かったですね。
そして整形靴用の木型と仮縫いのプラスチック。
こちらの方は左足にギプスを付けながらじゃないと靴を履けないとのことで、それに合わせて靴を作るんだそうです。
凄すぎませんか?
他にも写真はありませんが左足の側面の骨が出ている方に向けて作成しているエレガントな革靴も拝見しました。左右でちゃんと見比べないとわからないような靴で最初はどこが整形靴かわかりませんでした。
お話しを伺うと左右で見た目が変わらないように、それでいて左右それぞれの足にフィットする靴を作るんだそうです。
1人1人足に悩みを抱える方の要望に応えるために、1足1足作って行くって凄い技術力ですよね。整形靴というのをはじめて拝見したんですが感動でした。この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。
まとめ。
いかがだったでしょうか。
今回は革靴のフルオーダー(ビスポーク)のオーダー編でした。
パターンオーダーも含めてオーダーするって敷居が高いイメージがあるかもしれませんが、実はそんなことはありません。
実際にはセレクトショップで服を買うとか、靴屋で既成靴を買うのとそんなに変わらないというのが感想です。
ただ、自由度が高いだけに迷いがちですよね。斉藤さん。も挑戦したいと思いつつイメージが固まらずに数年経ってしまいました。
自分の足にフィットする靴がなかなか無いとか、こんなデザインの靴が欲しいんだけど見つからないとか、理由があるならチャレンジする価値はありますよ。
この記事が少しでも皆様の参考になれば幸いです。
今回は以上です。ありがとうございました。