新時代に突入か!?今回はUSTED KOUAHKINN(アステッドコーキン)のジャケットが届いたので徹底レビューします。100点ではない。でもこの価格でこのクオリティになったのかという時代を感じる一着。
仕事の依頼を受けて「正直ベースのレビューで良ければ喜んで」という言葉を吞んでいただいたことでスタートしたこの企画。
過去にはすでに以下の記事を書いてきました。今回はオーダーしたジャケットが届いたので徹底レビューをしたいと思います。
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アステッドコーキンの「スーツを送って採寸」ってどうよ?【PR】 - 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー
アステッドコーキンの採寸完了!自分で調整してみた。【PR】 - 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー
結論としては100点ではないものの、コスパは抜群のジャケットでした。
是非ご覧ください。
オーダースーツ・ジャケットは戦国時代に。
昔では考えられないくらい「オーダースーツ」というものは一般化しました。高額な本格的なビスポークもあれば、パターンオーダーやイージーオーダーというものもあります。
選ぼうと思えば凄く幅広い範囲で選ぶことが出来るようになりました。
はっきりと言ってしまえば飽和状態。
高級路線のオーダースーツ、コスパ路線のオーダースーツ、それぞれに需要がありますが、コスパ路線の価格はもう限界でしょう。これ以上安くするのは難しいと思います。
そんな2020年に生まれたのが「USTED KOUAHKINN(アステッドコーキン)」です。
飽和状態のオーダースーツ業界に、コロナ禍の中参入してくるわけですから覚悟のほどが伺えます。
今回はそんなアステッドコーキンを忖度なしでレビューします。
アステッドアスコーキンテを徹底レビュー!
楽しみにしていました。
やっぱりオーダーって待っている時間も含めて楽しいですよね。
オーダーしたのはベージュの春夏用3パッチポケットのジャケット。何気に人生初の3パッチポケットです。
いかがでしょうか。
結構雰囲気ありますよね。春夏のジャケットとして面白い1着に仕上がったと思います。なかなか良い色味だし、3パッチポケットのカジュアル感もいい。
生地はウール100%となっていますが、シャカシャカした感じの面白い生地です。
ちなみに今回オーダーしたエントリーモデル『Jシリーズ』の芯地は「接着芯+ハーフ毛芯」とのことでした。価格帯的に接着芯かな?と予想していましたが、価格帯を考えると相当頑張っていると思います。
それでは細かく見ていきましょう。
ちなみにガーメントバッグに入って届きましたが、さすがにちょっとシワになってました。これくらいであればスチーマーで簡単にシワ取り出来る範囲です。
襟裏
襟裏の雰囲気はこんな感じ。
襟ヒゲはなし、ラペルのフラワーホールの穴も開いていません。
フラワーホールは基本使わないので気にしませんが、ラペルピンを挿したいという方は自分で開ける必要がありそうですね。
パッチポケット
有料オプションで今回の目玉である3パッチポケット。
結構気に入っています。特に胸がパッチポケットのジャケットは初めてですが、とても気に入りました。胸ポケットがパッチポケットになるだけでこんなに雰囲気変わるのかと。
主張が強いディティールなので好みはわかれると思いますが、未経験の方は一度試してほしいディティールです。
本切羽
有料オプションの本切羽。
ボタンはオプションでも水牛等が選べなかったのでポリエステル。
ポリエステル感はありますが、色味としてはとても良かったと思います。
ラペル&AMFステッチ
有料オプションのAMFステッチ。
「太目」をチョイスしましたが、そこまで主張が激しいということはありません。
ちなみにAMFステッチとは衿回りに入れる手縫い風ステッチのことです。
ラペル幅は8㎝ほどでした。
最近のジャケットはやや広めになっているので細めのラペルとなります。
着用レビューはコチラ。
春夏用のジャケットということで、ノータイで着用しました。
後日、着こなしもやりたいと思いますのでタイドアップや、ニットとの合わせはそちらをご覧ください。
さて、いかがでしょうか。
なかなか良いですよね。革靴を履いてビジネスに使っても良いし、スニーカーを履いてカジュアルに使ってもいい。かなり使い勝手のいいジャケットになったなと思います。
着心地に関しても「スーツを送って採寸」で、RING JACKETのジャケットをベースにしてもらったのでなかなか良いです。
似たような価格帯の『高島屋』と比較すると、着心地に関してかなり上だと思います。採寸をしていない『アステッドコーキン』と、フィッターに採寸してもらった『高島屋』で比較して『アステッドコーキン』の方が良いのだから不思議なものです。
ただ、やっぱりパターンの限界を感じますね。
これは斉藤さん。の体型によるもので、「いかり肩+前肩」というものがちょっと難しいようです。これはアステッドコーキンにかかわらず、高島屋が合わないのもそうだし、イタリア系ブランドがほとんど合わないのもそう。
RING JACKETでも補正してもらうポイントです。
事前にわかっていたので、採寸結果に対して肩幅をもう少し広くしたかったのですが、パターンの限界で出来ませんでした。
横から見るとこんな感じ。
ちゃんとシャツが袖口から除く長さになっています。
後ろ姿も良い感じ。月皺も大丈夫そうですね。
着丈を+3.5㎝しましたがこれは大正解でしたね。ちょうど良い長さになって上品になりました。お尻が見えちゃうとちょっとね‥その方が軽快感は出ますが、もうそういう年でもないですから。
ジャケットの下の方にシワが出ていますが、これは輸送時のものでスチーマーとかですぐに消えるものです。
良いところ悪いところ。
良かったところと悪かったところをズバッと言っていきます。
■良かったところ
コスパが素晴らしい。このジャケットで税込み4.5万円は良いと思う。ちゃんと自分にあったスーツやジャケットを送って採寸することで、高いフィット感のスーツ、ジャケットを仕立てられます。
■悪いところ
ちょっと縫製が雑なところがある。
縫い目がよれてたり。
ボタンホールもちょっと雑。
細かいところなので気にしない人は気にならないと思います。斉藤さん。もレビューということであえて書きましたがそんなに気にしません。
そもそも低価格のエントリーモデルなので許容範囲だと思います。
ちなみにアステッドコーキンではモデルによって工場も違うようです。上位モデルだと縫製はもっと良くなるのかもしれません。
ちなみに同価格帯の高島屋のボタンホールどうかな?と思って見たら‥袖にボタンホールがありませんでした(笑)
本切羽にしなかったので「開き見せ」かと思ったら、そもそもボタンホールがなくボタンが付いているだけという。
合わせて読みたい。
気になった方は是非以下の記事もご覧ください。
今回紹介したジャケットと同じ「斉藤さん。モデル」(勝手に言ってるだけ)のオーダー方法もあります。
USTED KOUAHKINN(アステッドコーキン)でオーダーしてみた。【PR】 - 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー
アステッドコーキンの「スーツを送って採寸」ってどうよ?【PR】 - 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー
アステッドコーキンの採寸完了!自分で調整してみた。【PR】 - 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー
オンラインオーダージャケット&スーツ専門【USTED KOUAHKINN/アステッドコーキン】
まとめ。
いかがだったでしょうか。
今回は「USTED KOUAHKINN(アステッドコーキン)」のジャケットを本気でレビューさせていただきました。
率直に言ってこの価格帯のジャケットとしてはとても良いと思いました。エントリーモデルだけあって全てが素晴らしい、100点といったものではありません。
でも着心地も含めて満足度の高いジャケットに仕上がったかなと。
「ライフウェアを届ける」というアステッドコーキン。
斉藤さん。にとって、このジャケットは気軽に羽織れるリラックスジャケットとなってくれそうです。
高額なスーツやジャケットは背筋が伸びますが、リラックスしたいときに気軽に羽織れるジャケットも大切な「ライフウェア」になってくれると思います。
スーツ好きにとっては気楽に羽織れるジャケットとして、オーダー経験の浅い方には入門用としておすすめです。
是非検討してみてはいかがでしょうか。
今回は以上です。ありがとうございました。