今回は2021年春夏のリングヂャケットオーダーフェアについて。オーダーは2019年春夏以来となります。新作の写真も撮ってきたので合わせてご紹介します。興味がある方は是非ご覧ください。
気が付けばリングヂャケットでオーダーするのは久しぶりです。2020年はオーダーフェアに行ったものの、既成のスーツで素晴らしいものがあったのでそちらを購入したんですよね。
今回も気に入る生地がなかったら、既成スーツもありだなぁなんて思っていましたが杞憂に終わりました。いや、既成のスーツもとても良かったので、本当に悩みましたが最終的にはオーダーすることを決めました。
いつも通り生地選び。
注文編の醍醐味は生地選びですよね。
さて、リングヂャケットのオーダーフェアといえば、この期間中しか見ることのできない生地がつまったスペシャルな「バンチ」です。
そしてDRAPERS(ドラッパーズ)が日本最速度卸しているバンチブックも、現時点ではリングヂャケットのみ。
まずは『スペシャルバンチ』ですが、エスコリアルだったりSUPER 170'sといった生地もありますが、多かったのはカルロバルベラでしょうか。デッドストックを集めてきたと言っていました。
あとはフェルラも多かったですね。ザ・貴族用といって感じの生地が多かった(笑)
耐久性とか度外視したサマーカシミヤの生地とか、肌触りは素晴らしいと思いました。絶対に買いませんが。あれで電車には乗れない(笑)
あとドラッパーズも面白い生地がありましたね。4プライはまだわかりますが、6プライの春夏生地があるとは‥面白いですね。当然お値段も凄いことになっていましたが。
既成も含めて悩んだ結果、最終選考に残ったのは上の2つの生地。左はいわゆるソラーロ、右はネップの入った混紡生地。
そして今回選んだ生地は‥
ネップが入った淡いグリーンの混紡生地です。
もちろんジャケット用。裏地とか、袖口の生地、ボタンも画像の通り。
たしかカルロバルベラだったと思います。
グリーンよりもグレーっぽく見てるかもしれませんが、上品な淡いグリーンといった生地で、そこにオレンジとかのネップが小さく入っています。
選んだ理由はワードローブとの兼ね合い。ベージュのソラーロも素晴らしいのですが、ワードローブにブラウン系が多すぎるんですよね。そのためグリーン系にしたんですが、このネップが入った生地というのも春夏1着ずつは欲しかった。
ネップの色を拾った装いも面白そうなので。
採寸は割愛!ディティールは?
いつも通り採寸をしていますが、写真も残していないし本当にいつも通りなので割愛。
ディティールはいつものように「206フルオーダー」、シングルブレスト、2パッチポケット、本切羽の重ね4つボタン。
あとは新しい型紙が出来たということでそれでお願いしました。新作の206を見るとだいぶ襟周りの雰囲気が変わったなと感じました。
こんな感じ。
ゴージの位置が下がったカーブしましたね。これは好きなヤツです。
今までがハイゴージよりだったので新鮮です。
ちなみに写真は206のグレンチェック。これめっちゃ良くて凄く悩みました。斉藤さん。の場合、髪の色も相まって合うと思うんですよね。
ちなみに当初検討していた、濃紺無地のスーツは試着して思っていた以上に似合わなかったので即やめました。トーンが暗すぎるのか、光沢がないからなのかわかりませんが、驚くほど似合わなかった。
暗いネイビーで光沢がないジャケット似合わないことが良くわかりました。店員さんと一緒に合わないねって話しをするくらいですから相当です。
今期のリングヂャケットもいいぞ!
右のブルーのリネンジャケット‥ではなく、スーツなんて凄いですよね。スーツでこれやるかと。リングヂャケットはこういうことやるから好き。チャレンジ精神は重要です。左のキャメルカラーのジャケットなんかもカッコいいですよね。
ウールのシアサッカー生地のスーツ。これまたスーツですよ。
このスーツはかなり良かったです。ウール素材だと変色し難いんだそうですね。こちらはドラッパーズの生地ですが、バンチに別カラーが結構あるので興味がある方は覗いてみてください。これも最後まで悩んだ生地。
フェルラの最高峰の生地で仕立てたジャケット。
是非一度触ってみて欲しい。この感触はヤバい。こんな肌触りのシーツがあったらベッドから起きられないと思う。
ただ個人的にですが、イタリアらしい光沢感のある生地は興味がないんですよね。庶民なのでどうしても耐久性とか気になってしまいます。
206のジャケット。近年では206もベーシックな生地が増えましたが、昔はかなりチャレンジした生地が多かったと記憶しています。そんな中このジャケットは攻めていて面白いですよね。リングヂャケットらしいと思いました。
こういうジャケットはラフに着こなすとカッコいいですよね。ジーンズにも合いそう。
合わせて読みたい。
過去のオーダーフェアについては以下をご覧ください。
どれも珠玉の1着を仕立ててきたなと我ながら感心しています。
RING JACKET 206でオーダーしたヴィンテージトニックのスーツをレビュー! - 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー
RING JACKET MEISTER 206でオーダーしたカシミヤ100%ジャケットをレビュー! - 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー
RING JACKET 2019 春夏オーダーフェアで注文してきた@前編 - 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー
RING JACKET 2019 春夏オーダーフェアで注文してきた@中編 - 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー
RING JACKET 2019 春夏オーダーフェアで注文してきた@後編 - 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー
まとめ。
いかがだったでしょうか。
今回は2021年春夏リングヂャケットのオーダーフェア情報と、新作を軽くご紹介しました。次回の中編では仮縫い編の予定です。
ワードローブにないジャケットなので仕上がりが楽しみですね。特に春に映えるジャケットなので早く着たいし妄想が膨らみます。
しかしやっぱりお値段はなかなか‥とはいえ今までのスーツ、ジャケットに比べればほどほどでしたが。生地がそこまで高級ではなかったのが大きい。
お値段は最後の後編で発表する予定です。
リングヂャケットだけでなく、オーダーを検討している方の参考になれば幸いです。また、リングヂャケットの新作は本当に良かったので、是非足を運んでみてはいかがでしょうか。紹介していませんがブルゾンとかも骨太でカッコよかったですよ。
今回は以上です。ありがとうございました。